もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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お盆も過ぎても、まだまだ残暑が厳しい毎日です.

病院の外来は、お盆の影響か、日によっては
けっこう混雑してご迷惑をおかけしております.

さて8月、9月の循環器外来のお知らせです.

下記の外来診療は休診とさせていただきます.

 8月23日(月曜日)ー循環器科夕診、8月24日(火曜日)ー循環器科朝診
 8月25日(水曜日)ー循環器科朝診、8月26日(木曜日)ー循環器科朝診

8月27日(金曜日)の朝の循環器外来は診療があります.
よろしくお願いします.

なお9月3日(金曜日)はサッポロライブに出張のため
こちらも休診です.

よろしくお願いします.
# by yangt3 | 2010-08-18 15:18 | 一般

書を捨てて現場に出よう

「書を捨てよ、町へ出よう」とは、寺山修司氏の有名な著作のタイトルです.

〜平均化された生活なんてくそ食らえ.
 本も捨て、町に飛び出そう〜という
寺山氏の本当に有名なメッセージです.

無限の可能性を秘めながら、まだまだこれからの
発展途上の新人さんや若者たちには、非常に刺激的なアジテーションでしょう.

いつしか中堅、ベテランと呼ばれる世代になって
ふと気がつけば現場は若手に任せて、書類の中に埋もれている
自分に気がつきます.

ふと疲れて外の景色に目をやって「書を捨てよ、町へ出よう」と言う言葉が
自然に思い出されます.

私たちにとっての「町」は現場であって、さらには
今の職場も越えて外のいろいろな所や、いろいろな人たちと多いに
交流して行動しなければならないと思うのです.

随分と文学的な前置きになりましたが
人は行動してこそ身も心も健康になれるのだと思います.

 座っている時間が長いほど寿命が短い
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20100729hj000hj

書を捨てて現場に出よう_a0055913_1913465.jpg


座って過ごす時間が長いほど平均寿命が短くなることが
新しい研究により示されたそうです.

その原因としては心臓疾患が多かったとのことです.

仕事のために座っている必要があるならば
それは仕方がないことですが、
できるときには外に出て運動するべきであるようです.
# by yangt3 | 2010-08-17 19:14 | 一般
暑い夏を迎えて熱中症が話題になっています.
もちろん熱中症だけでなく、この暑い夏には
狭心症や心筋梗塞への注意も必要です.

 ご用心、気づきにくい心筋梗塞―治療まで平均3.9時間
 http://www.asahi.com/national/update/0807/TKY201008070141.html

当院でもはじめの症状があまり典型的でなく
ただの消化不良、ただの風邪というように病院でただ薬をもらったり
点滴をして帰ってきたりという事もたまに見られる事です.

高齢者の方々や、喫煙者、糖尿病や高脂血症などをお持ちの方は
十分に注意が必要で、症状が心配で迷った時には
きちんと循環器で検査を受けられる事をお勧めします.

しんどい季節ですが健康に気をつけて、なんとか乗り切りましょう.
# by yangt3 | 2010-08-08 11:29 | 一般
救急救命型ドライブレコーダーというものが開発されているそうです.

 救急救命型ドライブレコーダー:自動的に事故通報、素早い到着可能に
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100629ddm016040002000c.html

記事によれば、レコーダーは長さ約18cm、幅5cmのボックスで
コンピューターと各種センサーが組み込まれ、運転席に収納されるものだそうです.
運転中の速度や加速度、ブレーキ操作などの運転状況を記録するそうです.

自動車事故で、衝突で生じる大きな加速度を検知すると
約30秒後に「事故発生」を携帯電話回線で救急隊に自動送信、通報するそうです.

さらにはGPSで事故車の位置情報も送信され
事故発生後の迅速な救急対応に役に立つことを期待されています.

今回のドライブレコーダーが「救急救命型」と名付けられるゆえんは
事故でのけが人の重症度の推定結果や、事故の瞬間の車内画像も
送信する機能があるからだそうです.

その原理は感知した加速度によりグレード0からグレード3まで分類し
最も重症で、頭部や胸部外傷の可能性があるものをグレード3としています.

全国への普及に向けて、鋭意実験が続けられているそうですが
今後の展開としては、ドクターヘリとの連動も考えられているそうです.

欧州では、新車すべてにこの事故自動通報装置を搭載させる計画だそうです.
つまりEUではこうした装置が今後義務づけられるということになります.

我が国でも諸外国に遅れないように、こうした安全面の対応を
どんどん進めて欲しいと思います.

これは余談ですが、自宅の車庫などで軽くぶつけたり、こすったりするような事故も
自動的に通報されてしまうのでしょうか.

まあとにかく安全運転で頑張りましょう.

追記;市販製品でも「ドライブビューワー」は購入可能だそうです.

 「ドライブビューワーDV-01」デビュー! :: CORISM
 http://corism.221616.com/articles/0000068810/

救急救命型ドライブレコーダー_a0055913_9173455.gif

# by yangt3 | 2010-06-29 09:17 | 一般

「仮死状態」の研究

「低温仮死状態」に関する新たな研究論文が発表されました.
救急医療で患者の生存率を高める研究として多いに注目されます.

 「仮死状態」研究に注目 新たな救急医療の可能性
 http://www.cnn.co.jp/science/AIC201006190009.html

研究の要旨は次の通りだそうです.

・チームはミミズと酵母を使い、低温状態における有機体の生存能力を調べた.

・実験ではまず、ミミズと酵母を氷点下に近い低温状態に24時間放置した.

・その結果、ミミズも酵母も99%が死亡した.

・次に、窒素を使ってミミズと酵母の細胞の酸素消費を止め
 生命を一時停止させる「応急処置」を施した上で、前回と同条件の環境に放置した.

・低温状態に応急処置を施した後は、窒素酸化物を取り除かれ常温に戻された後、
 ミミズと酵母の大半は蘇生した.

以上の研究から導き出される可能性としては
人体での低体温療法への応用と救命率向上への試みです.

救急に搬送される重症患者の治療にこうした低体温療法のさらなる実用化が
救急医療現場での患者さんの救命率向上に多いに有用であることは間違いありません.

現実的には、今回の実験で使われたような人体に安全で有用な
「低体温仮死状態」薬の開発が期待されるところです.

私たち循環器領域においても重症心不全、重症虚血性心疾患の治療において
「低体温法」の応用と実践により、心機能のサルベージにつながり
心臓病治療にとって大きな発展につながると思います.

「仮死状態」の研究_a0055913_12274759.gif

# by yangt3 | 2010-06-22 12:28 | 一般