JELIS 臨床試験 EPA 製剤の冠動脈イベントに対する効果
高純度EPA製剤が,心血管イベントの発生を抑制することが,大規模臨床試験JELIS(Japan EPA Lipid Intervention Study)の結果によって明らかになった.
・対象 男性が40〜75歳,女性が閉経後〜75歳,総コレステロール値が250mg/dL以上の高脂血症患者.
・方法および統計 エンドポイントは,主要冠動脈イベント,突然心臓死,致死性および非致死性心筋梗塞,虚血性イベントによる入院を含む不安定狭心症,心血管再建術(ステント,冠動脈バイパス術,PTCA)の複合発生率,心血管死亡率および総死亡率である。本試験では総計18,645例の患者を無作為にEPA+HMG-CoA還元酵素阻害薬(EPA)群9,326例と,HMG-CoA還元酵素阻害薬単独(対照)群9,319例に割り付けた。全例にHMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチン10〜20mg/日またはシンバスタチン5〜10mg/日)を投与し,EPA群にはそれに加え,1,800mg/日(食後600mg×3回/日)のEPA製剤を併用投与した。 登録症例のうち,1次予防の患者は14,981例で,2次予防の患者(安定した虚血性心疾患合併例)は3,664例であった。2 次予防の患者群には,心筋梗塞の既往が29%,安定型狭心症が79%,冠動脈再建術の施行が28%含まれていた。平均追跡期間は4.6年であった.
・本試験の目的 高脂血症患者における冠動脈イベントの発症予防において,HMG-CoA還元酵素阻害薬と高純度EPA製剤の併用は有効であることを明らかにする.

・結果 主要冠動脈イベントの発症率は,EPA群で2.8%,対照群で3.5%と,EPA群が対照群に比べて有意に低く,EPA群における相対リスクは19%の減少を示した.主要評価項目を個別に見ると,EPA群における不安定狭心症および非致死性心筋梗塞の発生の相対リスクは,それぞれ24%,25%の減少を示した。また,非致死性冠動脈イベント発生率は,EPA群で2.6%,対照群で3.2%と,EPA群が対照群に比べて有意に低かった.2次予防の患者において,EPA群では対照群に比べて主要冠動脈イベントの発生が有意に抑制された.一方,1 次予防の患者では,2 次予防の患者と同様にEPA群の方がイベント発症率は低かったものの,有意差は認められなかった.総死亡については,両群間に大きな差は見られなかった.
試験開始5年次の時点で,LDLコレステロール値はEPA群,対照群とも26%減少したが,両群の間に有意差は認められなかった。また,HDLコレステロール値の変動は両群とも僅かであった。・結語 EPAとHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用することで,主要冠動脈イベントの発生を抑制することが明らかとなった.HMG-CoA還元酵素阻害薬を両群に使用したことから,血清脂質のコントロールは両群間に明確な違いは認められなかった。19%の心イベント発症率低下に関しては,EPAの脂質代謝改善効果に依存しない作用機序が大きく関与している可能性があり,ここにEPA とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する意味がある.
冠動脈疾患にエパデールを追加投与することは意味がありそうです.
私の経験では、ステント植え込み後にバイアスピリン、パナルジンが消化管疾患のため服用できない方がエパデール単独で良好にコントロールされています.
・対象 男性が40〜75歳,女性が閉経後〜75歳,総コレステロール値が250mg/dL以上の高脂血症患者.
・方法および統計 エンドポイントは,主要冠動脈イベント,突然心臓死,致死性および非致死性心筋梗塞,虚血性イベントによる入院を含む不安定狭心症,心血管再建術(ステント,冠動脈バイパス術,PTCA)の複合発生率,心血管死亡率および総死亡率である。本試験では総計18,645例の患者を無作為にEPA+HMG-CoA還元酵素阻害薬(EPA)群9,326例と,HMG-CoA還元酵素阻害薬単独(対照)群9,319例に割り付けた。全例にHMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチン10〜20mg/日またはシンバスタチン5〜10mg/日)を投与し,EPA群にはそれに加え,1,800mg/日(食後600mg×3回/日)のEPA製剤を併用投与した。 登録症例のうち,1次予防の患者は14,981例で,2次予防の患者(安定した虚血性心疾患合併例)は3,664例であった。2 次予防の患者群には,心筋梗塞の既往が29%,安定型狭心症が79%,冠動脈再建術の施行が28%含まれていた。平均追跡期間は4.6年であった.
・本試験の目的 高脂血症患者における冠動脈イベントの発症予防において,HMG-CoA還元酵素阻害薬と高純度EPA製剤の併用は有効であることを明らかにする.

・結果 主要冠動脈イベントの発症率は,EPA群で2.8%,対照群で3.5%と,EPA群が対照群に比べて有意に低く,EPA群における相対リスクは19%の減少を示した.主要評価項目を個別に見ると,EPA群における不安定狭心症および非致死性心筋梗塞の発生の相対リスクは,それぞれ24%,25%の減少を示した。また,非致死性冠動脈イベント発生率は,EPA群で2.6%,対照群で3.2%と,EPA群が対照群に比べて有意に低かった.2次予防の患者において,EPA群では対照群に比べて主要冠動脈イベントの発生が有意に抑制された.一方,1 次予防の患者では,2 次予防の患者と同様にEPA群の方がイベント発症率は低かったものの,有意差は認められなかった.総死亡については,両群間に大きな差は見られなかった.
試験開始5年次の時点で,LDLコレステロール値はEPA群,対照群とも26%減少したが,両群の間に有意差は認められなかった。また,HDLコレステロール値の変動は両群とも僅かであった。・結語 EPAとHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用することで,主要冠動脈イベントの発生を抑制することが明らかとなった.HMG-CoA還元酵素阻害薬を両群に使用したことから,血清脂質のコントロールは両群間に明確な違いは認められなかった。19%の心イベント発症率低下に関しては,EPAの脂質代謝改善効果に依存しない作用機序が大きく関与している可能性があり,ここにEPA とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する意味がある.
冠動脈疾患にエパデールを追加投与することは意味がありそうです.
私の経験では、ステント植え込み後にバイアスピリン、パナルジンが消化管疾患のため服用できない方がエパデール単独で良好にコントロールされています.
by yangt3 | 2005-11-17 21:37
もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)
by yangt3
いろいろな言語でブログを表示します.
。
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