透析患者さんの心不全
2005年 11月 23日
虚血性心疾患がほとんどです.特に高齢者の方、糖尿病を併発されている方は
その危険性がさらに高まります.治療のためには、まず十分な透析が必要です.
糖尿病、血圧の十分な治療、体重の適性な管理も重要です.
透析室では、定期的に血液検査、レントゲン、心エコー検査などで
心臓の状態を検査していますが、心不全の自覚症状が出現した場合には
早めに循環器科の診察をうけ、適切な検査を受けられることが大事です.
心不全の自覚症状としては、動悸、息切れ、全身倦怠感、咳嗽、喀痰(血たん)などの他に食欲不振、食欲低下、腹部膨満感、下肢の浮腫などがみられることもあります.透析中に苦しくなり十分な透析ができなくなってきた透析患者さんの方はやはり、早めに心臓カテーテル検査などの循環器科の検査が必要です.