院内勉強会 A-ラインについて の抄録
2006年 03月 01日
A-ラインについての抄録を紹介します.
以下、東可児病院 ME部 伊藤くんによる 記事です.
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血圧測定とは
¬ マンシェット式 (間接法、非観血法)
カフを巻くおなじみの血圧計
¬ カテーテル式 (直接法、観血式法)
ICUやOPE室でよく使用されカテーテルを直
接血管内に留置し測定する血圧計
観血式血圧計の利点
► 異常に低い血圧も測定できる。
► 血圧波形を連続的に観測できる。
► 不整脈や無効収縮の診断に有効である。
► 血圧異常時にアラームを発してくれる。
► 動脈血採血が容易である。
ETC
準備するもの
► 消毒(イソジン、アルコールなど)
► 局所麻酔薬
► 27G針(局麻用)
► 留置針(20G~22G前後)
► 5mlシリンジ(局麻用)
► 10mlシリンジ(フラッシュ用)×数本
► ヘパリン5000単位(5ml)
► 23G針
► 固定用テープ
► 500ml生理食塩
► Aラインセット
► 加圧バッグ
► トランスデューサホルダ
► 観血式血圧測定ができるモニタ
► 点滴棒
準備
① 500mlの生理食塩水にヘパリン1000~5000単位を注入し、そのまま針だけ残しそこから生食に封入されているエアも抜く。
② 加圧バッグにエアを抜いたヘパ生をセットする
③ 加圧バッグを逆さまにして150~200mmhgの圧力をかけ、A-ラインキットのプライミングをする。
④ トランスデューサをホルダにセットし胸厚の1/2の高さに合わせる。
⑤ トランスデューサとモニタを接続する。
⑥ トランスデューサ部の三活を操作し大気開放にする。
⑦ モニタのゼロ公正ボタン(オートゼロなど)を押す。
⑧ 先程の大気開放の三活を動脈側へ戻す。
⑨ モニタリング開始!!
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勉強会では、実際にA-ラインのバックや器具を持ち込み
新人のスタッフにA-ラインの準備を行ってもらったりしました.
救急、循環器の看護に動脈圧測定は
基本的なモニタリングの一つです.
参加したスタッフの今後の臨床の実践に
一助となれば幸いです.