もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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日常診療でのトリアージ

トリアージという言葉をご存知でしょうか.
トリアージとは、災害発生時などに
多数の傷病者が発生した場合に、
傷病の緊急度や程度に応じ、
適切な搬送・治療を行うことです。

災害時に限らず傷病者に対応した時に
素早く病気の状態を把握し
適切な搬送、治療を行えるように
我々医療者がトレーニングすることが重要です.

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東可児病院でも若い職員や看護学生の諸君がa0055913_8491029.gif
診療を手伝っています.
特に看護学生の人たちは、まだ学生であるため
一般の診療行為は、まだできません.
そこで患者さんの話を聞くことが中心となります.
外来が混み合ってくると、山のように積まれた
カルテに追われて
勉強や実習どころではないというのが
彼らの素直な気持ちでしょう.

私が看護学生や若い職員にいっているのは
混み合った外来こそが トリアージの
よい学習の機会であるということです.

前回、ご紹介したように急性心筋梗塞の人が
普通に診察券を出して順番を待って
外来を受診されることも
ままあります.脳卒中の人でもしかりです.
これらの疾患の多くは、丹念に話をきくことによって
かなりの部分が診断にたどりつくことができます.

私の研修医時代の恩師にも ことあるごとに
問診の大切さを教わりました.
研修医時代は、技術的なわざを身に付けることに
大半の時間を費やしてしまい、問診については
今一つぴんと来ませんでした.

こうして若い人に教える立場になると
やはり検査、検査よりも 患者さんと向き合って
丹念に話を聞くというのが一番の診断の近道だと思います.

看護学生さんの場合は、話を聞くだけでなく
その後の検査の結果をみたり、治療の様子を見学することもできます.
ぜひ病院実習の間に
この大切な問診の技術、ひいては日常業務でのトリアージを
学んでもらって、大きく育っていただきたいと思います.

こうしたひとつひとつの積み重ねが
将来、緊急の場できっと役立つと思います.

東可児病院に通院されております患者さんの皆さんにも
看護学生さんや若い職員は一生懸命にやっておりますので
ぜひ暖かく見守っていただきたいと思います.

関連する記事ですが
総務省消防庁は、増え続ける救急車の出動への対策のため
患者の緊急度や重症度に応じて優先順位をつける
「トリアージ制度」の導入に必要な医学的な「判断基準」と
「運用要領」を06年度に作成することを決めたそうです.
実用化に向けた試行テストも行うそうです.

http://www.asahi.com/health/news/TKY200603170310.html

これからトリアージが
身近になってきそうです.
by yangt3 | 2006-03-25 08:51 | 一般