もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

野坂先生の奥様のケアノート

作家の野坂 昭如さんが
脳梗塞に倒れられたのは 2003年5月のことでした.
以来 野坂先生は、懸命の病気療養とリハビリに努められて
回復されたそうです.

野坂先生の療養を懸命に介護された奥様が
その介護の様子を
ケアノートとして公開されています.
みなさん、もうお読みになったでしょうか.

a0055913_023336.gif





ケアノートを公開されているのは
奥様である野坂 暘子さんです.

夫が突然倒れた日 ー 病の知識無くがく然
YOMIMURI NET
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20060413ik02.htm
(以下、その記事から引用させていただいております).
-------------------------------------------------
 野坂(夫で作家の野坂昭如さん)が脳こうそくで倒れたのは
 2003年の5月です。

 彼はそれまで、40代後半に十二指腸かいようの手術を受けたほか、
 肝臓を悪くして緊急入院したこともあります。
 お酒が大好きなので、飲み過ぎがいつも心配の種でした。
(中略)
 当時、野坂は原稿の執筆などを数多く抱え、徹夜仕事が続いていました。

 その日の朝、2階で寝ていると、書斎のある1階でバタンバタンと
 音がするのが聞こえました。あまり音がするので下りると、
 廊下で壁にぶつかるなどして、ふらふらした野坂を発見しました。
 「また酔っぱらって」と思いましたが、様子がおかしい。

 かかりつけの大学病院に電話をすると、運良く主治医が出て、
 すぐに連れて来るように言われました。

 野坂は自分で着替えて靴を履き、自力で歩いて私の運転する車に乗りました。
 朝のラッシュの中、救急車を頼めばよかったかと
 思い続けたことを覚えています。

 病院に到着後、診察室で「野坂さん、どうなさいました?」と
 問いかける主治医と私のやりとりの最中に、
 彼はスーッと意識を失ったのです。

 目の前でさまざまな指示が飛び、医療チームが即座に組まれました。
 診断の結果、左脳の一部に脳こうそくが見つかりました。
 出血がなく手術の必要はありませんでした。
 翌日には野坂の意識は戻っていました。
--------------------------------------
以後 野坂先生と奥様の病気との闘いが始まります.
その一部は、こうして奥様の手によってケアノートとして
公開されています.

現在、公開されているのは以下の通りです.
【ケアノート】 リハビリ病院で半年 (2006年4月20日)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20060420ik03.htm

【ケアノート】 我が家でのリハビリ (2006年4月27日)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20060427ik02.htm

【ケアノート】 脳梗塞のリハビリ (2006年4月6日)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20060406ik02.htm

【ケアノート】 肺炎発症、一月半入院 (2006年5月4日)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20060504ik02.htm

自宅でのリハビリでは
奥様がシャンソンを歌い、それをデュエットする様子も書かれています.
少しずつ中断した仕事も奥様に手伝ってもらいながら
再開していること、
流行の「脳を鍛える大人のドリル」にも挑戦している様子.
主治医の許可をもらって、大好きなお酒も少しずつ始めている様子など
奥様によって描かれています.

2006年5月4日に公開されたケアノートでは
野坂先生が肺炎を発症し、入院された時の闘病の様子が
奥様の目から描かれています.

重症化した肺炎の治療のために手術の選択を主治医から迫られ
苦悩した奥様の出した決断は....
(続きは、ぜひ、野坂先生の奥様の記事を読んでいただきたいと
思います)

我々 医療人は病院での治療に専念することはあっても
なかなか介護や、自宅での治療までに深く立ち入ることはありません.
野坂先生の奥様の記事を読ませていただいて
もっと医療人がいまより踏み込まなければならないと
そう思いました.

でも、たぶん私が不勉強なだけで
わが病院の優秀なスタッフ、リハビリチーム
そして介護担当の人たちは、とっくにそんなことは
前から考えているのでしょうね.

前から私の思うのは
急性期治療と慢性期治療は、別のものではなく
そこに病気と闘う人と家族がおられて
連続するものであるということです.
ご本人たちからみたら、どこで線引きができるというのでしょう.
一人の方を急性期から慢性期までトータルで診る事ができれば
本当に理想的でしょうけど、まだまだ困難が多いです.

それにしても、改めて病気と闘っているのは、ご本人だけでなく
家族の方も同様なのだと 感じました.

微力ですが、お手伝いをさせていただこうと思っています.
by yangt3 | 2006-05-06 00:24 | 一般