もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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チームと仲間ー看護週間によせて

先日、紹介したように看護週間です.
1年の中で、この時期は、看護師さんが
ナイチンゲール精神を思いだして、また原点に帰る時です.
日々仕事にがんばっている看護士さんたちに
ちなんで昔話を紹介します.

昔努めていた病院での話です.
ベテランの内科師長さんが部署移動となりました.
全く寝耳に水で
お門違いとは知りながら、看護部長や事務長に
抗議にいったものです.

病院では、医師が注目されがちですが
病院をささえているのは
実は、看護士さんなのです.

ベテランの看護師さんが 一人抜けただけで
その日一日は、大変なことになります.

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その看護師長さんとは、私がまだ平のぺーぺーからの
付き合いで、いろいろ無理も聞いてもらいました.
もちろん、お互いに昔は、若く元気だったので
夜の飲み会も2次会、3次会まで付き合ってくれたものです.
部下の信頼も厚く、暇を見つけては
いろいろと話を聞いてあげて指導している姿がありました.
新しい知識への勉強にも熱心で
一緒にいろいろなマニュアル作りをしたこともあります.

病棟でも治療に不安をもつ患者さんを
やんわりと受け止めてくれ
おもわしくない経過にいらいらがつのる患者さんと
じっくりと話をしてくれたり
医師の気づかないところで、いろいろと
仕事をしていました.

ベテランの看護師さんになると、卒業したばかりの研修医でも
うまくおだてて、失敗しないようにうまく導いてくれるものです.
研修医や若手医師の中には、やたらとプライドが高く
うまく先輩医師、スタッフ、患者さんとコミュニケーションがとれず
聞くべき事も聞けず、かえって物事を悪くしてしまう人がいます.
ベテランの看護師さんは、そんな若い先生を
うまく言い聞かせて、回りとの
コミュニケーションの仕方まで気づかせてくれたものです.

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そんな看護師長さんと長く付き合っていると
いわゆるあうんの呼吸で、緊急の時には、本当に助かります.
心筋梗塞、不安定狭心症など
即時の対応、治療が必要な患者さんが来院されたときに
いちいち細かいことを言わなくても
急患がきたのでよろしく!のひと言で
関係するスタッフへの連絡、家族への対応
病棟、病室の準備、カテ室、オペ室スタッフへの連絡などが
瞬時に完了してしまいます.
さらには、どうせ必要になるだろうからと
いろいろな循環器系の薬剤が用意されていたり
除細動器を含めた緊急対応も知らない間に全て完了しています.

私は、余計なことに時間をとられることなく
患者さんの治療に専念することができます.

これがどんなに素晴らしい事か.
不慣れなスタッフ、循環器に得意でない師長さんでは
いちいち私が細かい事まで指示する必要があります.
その分、患者さんへの治療に費やす時間が削られてしまいます.

ほんとうにこの師長さんにはお世話になりました.
私が医師として患者さんに信頼を頂いている
その大部分は、本当は師長さん、看護士さんに助けてもらったからです.

その看護師長さんは、私と同様に、第2の人生を送っています.
もちろん、引退なんかではなく、現役でばりばり働いています.
時々電話で話したりメールをもらったりしています.

看護の心と一口にいってもその実践はなかなか困難です.
教科書のようにマニュアル化することも難しいですね.
交通規則のように最低限守らなければならないマナー的なことであれば
文書にできますが
あとは、個々の看護士さんがどれだけ 患者さんに向き合って
考えて、悩んで、看護をしていくかだと思います.

医師の私も 今でも、若い看護士さんや若いスタッフに
いろいろ教わる事は多いです.
細かい技術的なことは、経験がものをいいますが
思いやりの心だとか、やる気だとか
そしてなによりも明るい心は、若いひとの特権です.
若いスタッフにはそのまっすぐな心や明るさを
このまま持ち続けて欲しいと願っています.

私も回りの人の心の温度をちょっと上げられるように
また頑張ってみます.
by yangt3 | 2006-05-14 00:16 | 一般