アスピリンとクロピドグレル(プラビックス)の比較試験
先日新たな血栓予防の薬として発売開始となった
プラビックス(クロピドグレル)ですが
以前より幅広く
狭心症、脳梗塞などに使用されている
アスピリン(バッファリン、バイアスピリン)との比較試験の
結果が報告されていますので
ご紹介します.

ハイリスク患者における虚血保護;CARPRIE サブスタディ
schemia protection in high-risk patients: a substudy of CAPRIE
By Mark J Alverts, MD、Deepak L Bhatt, MD
CAPRIE試験サブスタディにおいて
虚血性血管イベント既往を有する患者における
アスピリンとクロピドグレルの有効性の比較が行われました.
虚血性脳卒中、心筋梗塞(MI)、末梢動脈疾患(PAD)患者19,185例を
対象にした大規模ランダム化前向き比較試験です.
治療としては、クロピドグレル75mg/日投与またはアスピリン325mg/日投与が
行われました.
この試験の結果としまして
サブスタディにおいてハイリスク群に分類された合計4,496例のうち、
クロピドグレル投与群が2,249例、アスピリン投与群が2,247例であった。
ハイリスク群における3年間のイベント発生率は約21%で、
CAPRIE試験全体における総イベント発生率(15.6%)より高値を示した。
「脳卒中、MI、血管死」における3年間のイベント発生率は、
クロピドグレル群において20.4%、アスピリン群において23.8%であった。
「脳卒中、MI、再入院」における3年間のイベント発生率は、
クロピドグレル群において32.7%、アスピリン群において36.6%であり、より高値を示した。
クロピドグレルのアスピリンに対する絶対リスク低下率は、
(1)「脳卒中、心筋梗塞、血管死」については3.4%、
(2)「脳卒中、心筋梗塞、再入院」については3.9%であった(いずれもp<0.05)。
以上よりこの試験の結論としては
虚血性血管疾患を有するハイリスク患者層において、
クロピドグレルの有益性がアスピリンに優ることが確認された。
また、このサブスタディの対象患者層であるハイリスク集団は
CAPRIE試験全体の対象患者群に比して血管イベント発生率が高い。
となっています.
---------------------------------
欧米では、多くの医師が
アスピリンとクロピドグレルを併用しています.
ただ、現在のところ、アスピリンとクロピドグレルの併用療法については
その有効性、有用性を証明するデータが不足しているのが現状です.
将来的には、アスピリンとクロピドグレルの併用療法の
正当性、有用性が証明されるものと思われます.
現在日本国内では、プラビックス(クロピドグレル)は
脳梗塞のみに適応が認められています.
狭心症、心筋梗塞のみでは、まだ使用することができません.
そこで現在の処方としては
虚血性脳卒中(脳梗塞)の患者さんにおいては、プラビックス投与
またはプラビックスとアスピリンの併用.
心房細動などの不整脈があればワーファリンの投与.
狭心症、心筋梗塞、末梢動脈疾患(慢性閉塞性下肢動脈閉塞症)などの
循環器系の患者さんにおいては、
従来通り、アスピリンの投与を行い
これにパナルジン、プレタール、アンプラークなどの他の薬剤を
併用して治療することになります.
現状では、ステント植え込み治療後もこれまで通り
アスピリン、パナルジンの治療を続行します.
プラビックス(クロピドグレル)ですが
以前より幅広く
狭心症、脳梗塞などに使用されている
アスピリン(バッファリン、バイアスピリン)との比較試験の
結果が報告されていますので
ご紹介します.

ハイリスク患者における虚血保護;CARPRIE サブスタディ
schemia protection in high-risk patients: a substudy of CAPRIE
By Mark J Alverts, MD、Deepak L Bhatt, MD
CAPRIE試験サブスタディにおいて
虚血性血管イベント既往を有する患者における
アスピリンとクロピドグレルの有効性の比較が行われました.
虚血性脳卒中、心筋梗塞(MI)、末梢動脈疾患(PAD)患者19,185例を
対象にした大規模ランダム化前向き比較試験です.
治療としては、クロピドグレル75mg/日投与またはアスピリン325mg/日投与が
行われました.
この試験の結果としまして
サブスタディにおいてハイリスク群に分類された合計4,496例のうち、
クロピドグレル投与群が2,249例、アスピリン投与群が2,247例であった。
ハイリスク群における3年間のイベント発生率は約21%で、
CAPRIE試験全体における総イベント発生率(15.6%)より高値を示した。
「脳卒中、MI、血管死」における3年間のイベント発生率は、
クロピドグレル群において20.4%、アスピリン群において23.8%であった。
「脳卒中、MI、再入院」における3年間のイベント発生率は、
クロピドグレル群において32.7%、アスピリン群において36.6%であり、より高値を示した。
クロピドグレルのアスピリンに対する絶対リスク低下率は、
(1)「脳卒中、心筋梗塞、血管死」については3.4%、
(2)「脳卒中、心筋梗塞、再入院」については3.9%であった(いずれもp<0.05)。
以上よりこの試験の結論としては
虚血性血管疾患を有するハイリスク患者層において、
クロピドグレルの有益性がアスピリンに優ることが確認された。
また、このサブスタディの対象患者層であるハイリスク集団は
CAPRIE試験全体の対象患者群に比して血管イベント発生率が高い。
となっています.
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欧米では、多くの医師が
アスピリンとクロピドグレルを併用しています.
ただ、現在のところ、アスピリンとクロピドグレルの併用療法については
その有効性、有用性を証明するデータが不足しているのが現状です.
将来的には、アスピリンとクロピドグレルの併用療法の
正当性、有用性が証明されるものと思われます.
現在日本国内では、プラビックス(クロピドグレル)は
脳梗塞のみに適応が認められています.
狭心症、心筋梗塞のみでは、まだ使用することができません.
そこで現在の処方としては
虚血性脳卒中(脳梗塞)の患者さんにおいては、プラビックス投与
またはプラビックスとアスピリンの併用.
心房細動などの不整脈があればワーファリンの投与.
狭心症、心筋梗塞、末梢動脈疾患(慢性閉塞性下肢動脈閉塞症)などの
循環器系の患者さんにおいては、
従来通り、アスピリンの投与を行い
これにパナルジン、プレタール、アンプラークなどの他の薬剤を
併用して治療することになります.
現状では、ステント植え込み治療後もこれまで通り
アスピリン、パナルジンの治療を続行します.
by yangt3 | 2006-05-15 00:06 | カテーテルの話題
もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)
by yangt3
いろいろな言語でブログを表示します.
。
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