もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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ベッドコントロール

病院では、日々多くの方が入院され
また沢山の方が退院されていきます.
日々の外来にも数多くの患者さんが
診療に訪れ、病状によってはそのまま
入院となることもあります.

病院の病室は、数が限られており
ましてや、心臓病、脳卒中などの病状が重症の方は
集中的な看護の出来る病室に入院が必要となるため
私たちは、いつも入院のお部屋の確保に
頭を悩ませています.

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心臓病、脳卒中、重症肺炎など重症の病状の方は
集中的な治療ができる病室や看護師詰め所の近くのお部屋に
入院していただいています.
常にお部屋が開いているわけではなく、たいていの場合
重症の患者さんでお部屋が満杯の状態です.

またインフルエンザなどの感染症の方の入院の場合は
他の患者さんへの感染を予防するために個室に入院となります.
この冬、インフルエンザ流行の時期には、入院させる個室が
満杯状態で本当に大変でした.

こうしたお部屋のやりくりのことをベッドコントロールといいます.
このベッドコントロールは、看護部長、病棟看護師長の重要な
仕事の一つです.

例えば、急性心筋梗塞の方が来院された場合、1分1秒を争う
対応が必要となります.入院の部屋のことは看護師長にまかせます.
ベテランの看護師長ともなれば、入院の電話を受けただけで
重症の患者さんの入院するお部屋の準備をし、満杯であれば
病状の軽いかたから、お願いしてお部屋移動を行います.

特に夜間、深夜の重症患者さんの緊急入院の時には、本当に大変です.
緊急の入院、治療する現場の後方では、こうしていつも
病棟看護師長(もしくは、夜間勤務のリーダー看護師)が
ベッドコントロールを行っているのです.
一般の方には、なかなか見えにくい仕事ではありますが
できるだけ救急患者を断らずに診療すること.
私たちの病院にかかりつけの方には、精一杯対応することを
モットーに頑張っています.

昨日も、実は、私は当直でしたが、重症専用の病室は、満杯状態.
そこに救急車が3台来院.
うち一人は、かなり重症の心不全、肺うっ血で大わらわでした.
夜間勤務のスタッフで協力し、ベッドコントロールを行い
この重症の方の治療も無事に行う事ができ
病状は開放に向かっています.
深夜勤務が終わった看護師さんたちが帰宅したのは
なんとお昼すぎでした.本当にお疲れさまです.
かくいう私も当直の次の日も夕方まで通常勤務でした.
このようにして、病院の中では、病気の方の治療のために
目に見えない努力を行っています.

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全国の病院の中で、毎日、毎晩、医療スタッフがこうして頑張っているのです.

どんなに頑張っても、医療資源は有限です.
どうしてもベッドのやりくりが付かない時、地域、近隣の病院に
無理をいってお願いする事になります.

札幌医師会では、画期的な地域の医療機関連携システムを開発したそうです.
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ネットで入転院先探します 札幌市医師会が新システム
共同通信 2006.5.19

 札幌市医師会は18日、市内の病院が連携してインターネットを使い
 入転院の必要がある患者の条件に合った病院を自動的に探し出す
 システムを開発したと発表した。22日から稼働する。

 患者の容体に応じてきめ細かく対応できるのが特徴。
 医師会によると、食事が自分でできるかや床擦れ、
 人工呼吸器の使用状況など16の検索項目で
 患者にぴったりの病院を選ぶことができるという。

 これまでは病院が、つてなどを通して受け入れ先を探していた。
 このシステムでは患者を送り出す側の病院が年齢、容体などを
 端末から入力。
 受け入れ側の病院も収容可能な患者の状態やベッド数を入力し、
 双方のデータが合致すると病院が選び出される仕組み。
 結果は患者を送り出す側と受け入れ側の病院に知らされ、
 入院に向けた調整が行われる。

 病院に実際に入院するかどうかは患者の意向を尊重するという。

 当初は市内に約200ある病院が対象だが、3年後には
 診療所や在宅医療にも広げる方針。医師会は
 「医療が専門化し、ニーズも多様化している。
 地域の医療機関が連携し、地域全体で良質で効率的な
 医療活動をすることが重要」と説明している。
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地域の医療資源がこのようにして、本当に連携することで
効率的な医療活動につながると思います.
地域の病院も公立、民間を問わず、それぞれの
良さを生かしていければと願います.

東可児病院でも、このような大掛かりなシステムは無理ですが
近隣の医療機関とは、できるだけ密接な関係を保ち
患者さんの入院、転院を迅速にかつ的確に行い
みなさんがよい医療を受けられるように
微力をつくしていきたいです.

ネットやITが進歩したとしても
病院、医療をよくしていくのは、やはり現場の一線で働く人たちです.
現場の方たちも、体に気をつけて頑張って欲しいと思います.
私もできる限り応援させていただきます!
by yangt3 | 2006-05-24 00:04 | ニュース