もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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心肺停止の社会復帰

働き盛りの人や大切な家族を襲う
突然の心肺停止.
AEDが社会全体に普及していき
救急救命士、救急隊の活動が広く行われるようになり
心肺停止の方の社規復帰は
果たして増えたのでしょうか.
今回これに関連したニュースが
発表されました.

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心肺停止の7人 無事社会復帰 昨年度252 人搬送の市立函館病院 
北海道新聞 06.5.26
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060526&j=0041&k=200605261184

2005年度の一年間に市立函館病院に心肺停止状態で運ばれた患者
252人のうち7人が後遺症もなく、社会復帰したことが
渡島支庁や函館市消防本部、医師会などでつくる
道南圏メディカルコントロール(MC)協議会のまとめで分かった。
社会復帰率は2・8%と全国平均の1%前後と比べ高く、
市立函病救命救急センターの小出明知センター長は
「消防救急と病院救急側の連携が大きな役割を果たしている」とみている。

傷病者の救命効果の向上を目的にしたMC協議会による
救急搬送体制が04年8月にスタート。
2年近く経過したことから同病院が初めて公表した。

心肺停止後に社会復帰した人のうち5人は急性心筋梗塞などの心疾患、
2人は海中転落などによる偶発性低体温症だった。
このうち五十代の男性は昨年11月、職場で心停止状態に陥り、
三十分間にわたり心臓が止まった状態が続いた。
脳低温療法や心臓カテーテルなどにより意識を回復し、
一カ月半の入院で退院することができた。

これには心停止時に周囲にいた人が心臓マッサージを
したことに加え、救急隊員が電気ショック(除細動)処置などを
施したことが大きい。
また、六十代の男性も昨年7月、119番通報で救急隊員が到着した時には
既に心停止状態になっていたが、隊員による電気ショックなどの処置もあって、
三日後には意識を回復、社会復帰を果たした。

同センターの社会復帰率は03年度1・8%、04年度1・5%で、
この体制が軌道に乗った昨年度の急上昇ぶりがうかがえる。
救急隊員への指導が充実したことに加え、
道南圏の七消防本部で計百六人が救急救命士の資格を取得。
気管挿管できる認定者も十一人に上っている。

小出センター長は「救急隊員の患者に対する
観察報告の情報が向上したことで、
的確な処置の指示を出せるようになったことが大きい」と話している。
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当院でも、救急車内で心室細動を発症するも
同乗した救急救命士の迅速、的確なAEDによる除細動により
救命したという事例がありました.

当たり前の事ですが、心室細動に至った時にいかに早く除細動を行うか.
除細動後には、迅速に病院に搬送し
原因に応じた専門的治療を行う事が、救命、そしてその後の社会復帰に
繋がると思われます.

今回の函館での経験からすれば、救急隊、救急救命士と現場の医療機関が
より密接に連携し素早い対応を行う事が
救命に繋がる事は明らかです.

まだまだ解決するべき点は数多くありますが
皆さんとともに、これからも頑張って行きたいと思います.
by yangt3 | 2006-05-27 07:44 | ニュース