もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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記憶と学習

何年か前に、看護学校の1年生に講義に行っていました.
循環器について集中的に講義をしていました.
相手は1年生、つまり高校を卒業したばっかりの
若い人たちが中心でした.
それなりに志をもって看護学校に入られたのでしょうが
いきなり 心筋梗塞が、とか不整脈の治療がとか
いわれても、やっぱり全然ピンとこないようでした.

その後、臨床実習が始まって
患者さんを受け持たされると、1年生の時とはうってかわって
目の色を変えて勉強していました.

机の上での勉強は、やっぱりそれなりなんでしょうか.

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記憶といえば、記憶に関する遺伝子が研究されています.
----------------Excite ニュース 06.06.07
<記憶>妨害遺伝子、「学習」で減少 貝で研究
http://www.excite.co.jp/News/society/20060607150600/20060607E40.093.html

 記憶を妨げる遺伝子の数は記憶を高める遺伝子より数十倍多く、
 学習で半減することが伊藤悦朗・北海道大客員研究員(神経生物学)らの
 貝を使った実験で分かった。
 これら2種類の遺伝子はヒトを含め多くの動物に存在しており、
 記憶力の向上に役立つ薬剤開発につなげたい考えだ。

 ヨーロッパモノアラガイという貝を使って調べた。
 この貝の脳は構造が単純で、細胞数もヒトの1%以下の
 数十万個と少ないため、どの細胞が記憶にかかわっているのか調べやすい。

 実験では、貝が好む砂糖水と、苦味のある塩化カリウムを
 15秒間隔で10回、交互に与えた。貝は砂糖水の次に
 塩化カリウムが来ると学習し、砂糖水が与えられてから15秒後には
 口を動かさなくなった。

 学習前後で反応の仕方が変化した細胞を特定し、
 働いている遺伝子の数を調べた結果、
 記憶力を抑える遺伝子「CREB2」が平均約300個存在していたのに対し、
 記憶力を高める遺伝子「CREB1」は数個しかなかった。
 CREB2は学習で約150個に半減したが、
 CREB1の数に変化はなかった。

 CREB1、2が記憶にかかわることは知られているが、
 それぞれの遺伝子の働きが学習によってどう変化するかは
 解明されていなかった。

 砂糖水を与えられた後に誤って口を動かす回数は、
 目覚め直後の午前中に訓練した方が午後に比べ半分に減り、
 朝型の学習効率が高いことをうかがわせた.
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この動物実験の結果が人間にすぐに当てはまるとは思えませんが
一応の示唆にはなると思います.
つまり、もともと、どのような人でも学習能力、学習の遺伝子は同様である
ということです.
天才なんていわれますが、生まれつきの能力は、そんなに差がないのかも
しれません.
学習とは、記憶を妨げる遺伝子を減らす事、なわけですね.
発想の転換が必要ですね.
効率的に、人間の記憶のメカニズムに沿った学習をすれば
おのずと、皆同じように、記憶を高めて、向上できるということですね.

先程の話に戻りますが、学校での机や教科書からだけの勉強では
あまり効率がよい勉強ができるとは思えません.
少なくとも日本の学習方式では.

私自身の経験でも、学校で習った事より
仕事を初めて、先輩に教えられた事や、患者さんのことで
困った事を自分で一生懸命調べたことが、
生きた知識として身に付いているようです.

中堅や、ベテランのスタッフも記憶の遺伝子が減少したわけではなく
記憶得を妨害する遺伝子が減っていないだけなのです.
今一度、やる気をだして、モチベーションを高めて
記憶妨害遺伝子を減らして
自分をリフレッシュしていきましょう.
by yangt3 | 2006-06-11 00:09 | 一般