もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

心筋梗塞に関与する遺伝子を発見

心筋梗塞に関与する遺伝子が発見されたそうです.

従来の高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満などの
冠動脈危険因子に加えて
この遺伝子によるリスク管理を加味することにより
さらにきめ細やかな
個人に応じた心筋梗塞の予防が
可能になるかもしれません.

a0055913_16215080.gif




-------------------asahi. com 2006.07.17
心筋梗塞に関与する遺伝子型を発見 リスク1.45倍
http://www.asahi.com/health/news/TKY200607160685.html

 心筋梗塞の発症に関与する遺伝子の型を理化学研究所などの
 研究グループが見つけた。特定の型の人は他の型に比べて1.45倍、
 心筋梗塞を起こしやすかった。リスクの高い人には
 特に生活習慣に気を使ってもらうなど、個人に応じた病気予防に
 役立つ成果という。
 グループは理研遺伝子多型研究センターの中村祐輔センター長、
 田中敏博グループディレクター、大阪大の堀正二教授ら。
 3459人の心筋梗塞患者と3955人の一般人から同意を得て、
 遺伝子の違いを調べた。
 その結果、PSMA6という遺伝子を構成する部品(塩基)1個の違いで、
 心筋梗塞になりやすい型(GG型)と
 そうでない型に分かれることがわかった。
 GG型の割合は一般人で8.9%だが、患者では12.4%と多く、
 この型の人は心筋梗塞のリスクが1.45倍高くなるという。
 この遺伝子の働きを抑える実験をしたところ、炎症作用が抑制された。
 心筋梗塞は心臓の血管の炎症との関連が指摘されている。
 遺伝子の型で炎症の起きやすさに違いが出てリスクの差につながったと
 田中さんはみる。
 田中さんらはこれまでも、心筋梗塞関連の遺伝子の型の違いを見つけていて
 今回が三つ目。三つを組み合わせることで、
 一般人に比べ約3.5倍という特に高リスクの人がわかるという。
------------------------------------------------------------
a0055913_16223717.gif


心筋梗塞、狭心症などの予防における
リスク管理として、この遺伝子検査も有用になるかも
しれません.
この心筋梗塞と、種々の冠動脈危険因子、環境素因のとの関連については
これからの研究の結果を待つ事になります.

怖い心筋梗塞、狭心症を予防するために
できることは全て行う必要があるということですね.

遺伝子検査の臨床応用については
国家プロジェクトとしてオーダメイド医療の
研究が進められています.

個人的な意見としては
遺伝子だけで全て決まるわけではなく
やはり、食事や運動などの環境因子も
大きいと思っています.

この遺伝子検査が臨床の現場で使えるようになるには
まだまだかかりますので
これまで通り、高血圧、高脂血症、糖尿病などの
危険因子を治療することに専念しましょう.
by yangt3 | 2006-07-20 16:23 | ニュース