もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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心の病を理由にした休業者が増えている

心の病を理由に1ヶ月以上休業している人が
増えているそうです.

----------NIKKEI NET 2006年8月4日
「心の病」を理由にした休業者、上場企業の7割超に
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2006080308669h1

 「心の病」を理由に1カ月以上休業している人がいる
 上場企業が、全体の74.8%にのぼることが
 社会経済生産性本部(東京・渋谷)の調査でわかった。
 2004年に行った前回調査よりも8.0ポイント増えた。
 社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所は
 「個人で仕事をする場面が増えており、職場内の
 コミュニケーションが少なくなっていることが影響している」
 と分析している。この調査は02年、04年に続いて3回目。
 全国の上場企業2150社を対象に今年4月に行い、
 218社から回答を得た。

だれ一人落ちこぼれる事なく
疲れた人も阻害されることなく
みんなで協力できる職場でありたいものです.

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最近、なんだかこうした心の問題が気になります.
医療の現場も様々な職種の人たちが協力して
働く場であるため、お互いのコミュニケーションは必須です.

仕事を進めて行くために、皆がまず気を使うのは、
具体的な技術的なことよりも
他部署との連絡やすり合わせなど、コミュニケーションのほうに
より時間とエネルギーを費やしているように思えます.

高い専門性が求められる病院という職場では
他部署の仕事のことは、他部署の専門家にまかせるしかないというのが
実際です.そんなこともあり、他部署に気をつかわねばならず
精神的なストレスは、増えます.

自分の上司や同僚が、精神的な葛藤やストレスをかかえていると
こちらも影響を受けざるを得ません.
場合によれば、仕事の負担だけでなく
上司からのストレスも背負い込まなければなりません.

心の病は 特に30代の働き盛りにおいて増えているそうです.
病院のなかでいえば、中堅の世代であり、一番便りになる世代です.

-------------------YOMIURI ONLINE 2006年8月7日
心の病 30代突出…上場企業218社調査
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060807ik02.htm

 調査は、全国の上場企業を対象にメンタルヘルスの
 取り組みについて聞いたもので、今年4月に実施。
 218社から回答を得た。調査結果によると、
 「この3年間で(社員の)心の病が増加した」と答えた割合は
 61・5%となり、2年前の調査に比べて3・3ポイント増えた。
 「心の病による1か月以上の休業者」を抱える企業の割合も
 74・8%に上った。

 心の病が多い年齢層は「30歳代」が61・0%と最多で、
 「40歳代」(19・3%)や「10〜20歳代」(11・5%)と比べ
 突出している。同本部では「30歳代の社員は仕事での責任が増す一方、
 権限が与えられる度合いは限られている場合が多く、
 心のバランスを崩しやすい」と分析している。

 また、調査では「職場でのコミュニケーションの機会が減っている」
 と答えた企業のうち、71・8%で心の病が増加していた。
 「職場での助け合いが減った」とする企業でも、
 72・0%が心の病が増えたと答えた。
 同僚との対話や助け合いの不足が、
 心の病と密接にかかわっていることをうかがわせている。

 同本部では、「心の病を減らしていくには、成果主義や目標管理制度の導入で
 薄れがちな職場の横のつながりを取り戻し、
 責任を1人に負わせない環境作りが必要だ」と指摘している。
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この記事を読むと、30代の世代が特に
職場のストレスの犠牲になっていると思われます.

一応の経験があり、チームのリーダーをまかされ
強い責任感で、自分で仕事を抱え込む傾向にあるのかもしれません.
その一方で、新人からのつきあげ、上司やトップからのストレスの
板挟みになることもありそうです.

病院の中でも、さまざまなチーム医療が行われます.
内科、外科、整形外科、脳外科、循環器科など各専門の患者に対して
看護部スタッフの様々に細分化し、チームを作り
専門性に対応せざるを得ません.

仕事が細分化することにより、30代のリーダーへの仕事の
責任が増加します.
その分、責任と裏腹に、処置や仕事の遂行の決定には
看護師長や担当医師の指示が必要であり
自分自身の権限が制限され、強いストレスになると思います.

順夜や深夜勤務の看護師さんたちの場合は、その場に勤務している
職員が自分たちだけであるという点において
30代リーダーと同様のストレスを感じることになると思います.

細分化、チーム分けによって、仕事の効率化という面では
向上したかもしれませんが、
チームのメンバー、チームリーダーの精神的ストレスについては
十分に考慮されているとは、思えません.

この記事にあるように、なにかイベントや事故が起こった時には、
組織全体の責任としてではなく
チームの個人、チームリーダー個人に責任が押し付けられる傾向に
あります.
ますます、個人のストレスは増えてしまいます.

組織が専門化、細分化してもなお
全体の組織、システムとして、働くスタッフ全員が
一体感をもてるような環境と方法を模索する事.
そうしてこそ理想の職場が作れると思います.

働く職員を余分なストレスにさらさないようにするのは、
トップの責任であり
病院の中でいえば、院長、事務長、看護部長、看護師長
各所属長の共有する責任であると思います.
トップの孤独ということもありますが
ストレスとは、無縁の職場をめざしたいものです.

私自身は、職場のなかまのメンタルヘルスに
少しでも気を配れるように、勉強していきたいと思います.

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by yangt3 | 2006-08-08 00:24 | ニュース