もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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サイパンの難病男児が乗り継ぎの愛知で手術成功

 先天性の重い心臓病の手術のためサイパンから
 米国本土に旅客機で向かっていた生後間もない男児が、
 フライト中に容体が悪化し、乗り継ぎの中部国際空港から
 愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センターに搬送されて
 緊急手術を受けたそうです.

 7時間以上に及ぶ手術の結果、順調に回復したそうです.

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---------------中日新聞ホームページ
乗り継ぎの愛知で手術成功
サイパンの難病男児
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060810/eve_____sya_____014.shtml

 男児は、7月18日に生まれた米国自治領北マリアナ諸島連邦
 サイパン島のビンセント・カストロ・ジュニアちゃん。
 心臓から全身への血液の流れが逆になり、常に酸欠状態が続く
 完全大血管転位症で、2週間以内に手術が必要と診断された。

 島には手術に必要な設備がないため、同21日に
 父のビンセント・カストロさん(35)と医師らが付き添い、
 米サンディエゴの小児医療病院に向けて出発。
 最も早くチケットが確保できた日本経由便に乗り込んだ。

 しかし、中部空港までの約2時間40分間のフライト中、
 2度の無呼吸や、顔が酸欠で青くなるチアノーゼなど
 症状が悪化したことが確認され、
 あいち小児保健医療総合センターに運ばれた。

 応急処置を受け、いったん空港に戻ったが、
 再び無呼吸などの症状が確認され、センターにUターン。
 25日に副センター長兼循環器科部長の前田正信医師の執刀で
 大動脈と肺動脈の入れ替えなどの手術を受けた。
 術後の経過は良好。8月下旬には退院できるという。

 病室では、ビンセントさんとサイパンから手術前日に
 駆け付けた母のヒルマさん(34)が、穏やかな表情で
 愛息を見守っている。「手術中は30分ごとに神に成功を祈っていた。
 奇跡のように良い病院に巡り合えた」と声をそろえた。

 長嶋正実センター長は
 「センターとして、高度な医療を受けられない国、
 地域の子どもを救うことのできた最初のケース。米国に比べ、
 日本の医療費は半分以下。今後もこうした形で国際貢献をしたい」
 と話している。

 【完全大血管転位症】
  心臓で、大動脈と肺動脈の位置が入れ替わっているため、
 酸素を多く含んだ血液が全身に回らずチアノーゼを起こす
 先天性心臓疾患。発症率は5000人に1人程度。
 設備が整った病院での手術の成功率は90%だが、
 手術を受けないと、生後1年以内に90%が死に至る。
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今回、関係者の尽力により重症の先天性心疾患の子供が
無事に手術で元気になり、本当によかったと思います.

記事にあるように
米国に比べて、日本の医療費は確かに安く、
そして日本どこでも均一な質の高い医療を受ける事ができます.
そうした日本医療に対してもっと自信をもつべきではないでしょうか.

こうした医療での貢献も立派な国際貢献だと思います.

優秀な人材、頭脳の国外流出を防ぎ、逆に諸外国から
優秀な人が集まるように、まずは、こうした
草の根的な貢献を重ねて行く事が大事でしょうね.

東可児病院も質の高い医療を提供できるように
地域のかなめとして、また頑張って行きたいものです.

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by yangt3 | 2006-08-14 00:03 | ニュース