コロラドの禁煙法の結果は?
2006年 10月 03日
いうまでもなく、病院をはじめ公共施設での
禁煙が勧められています.
以前、シンガポールに研修に出かけた事が
ありましたが、かの地では煙草一箱 500円位
していました.
煙草を吸う事は、贅沢であるばかりでなく
健康被害を本人だけでなく周囲の人たちにも
及ぼすということが
煙草のパッケージに印刷されていました.
肺ガンやいろいろ目を塞ぎたくなるような
怖い画像が煙草のパッケージに印刷されて
さすがと思った記憶があります.
アメリカ コロラド州では1年半前に
禁煙法が施行されたそうです.果たしてその成果は
どうなったのか.
-------------CNN.com. 2006.09.28
禁煙法施行18カ月、心臓発作患者が27%減 コロラド
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200609280030.html
テキサス州ダラス──米コロラド州プエブロで
公共の場所などが禁煙となって18カ月。
心臓発作の患者が禁煙法の施行前と比べ、
約27%減少していることがこのほど、
コロラド大学薬学部教授の調査で、明らかになった。
他の人が吸うたばこの煙による、受動喫煙が
大きく減ったためだとしている。
米心臓協会(AHA)が発行する医学誌
「サーキュレーション」によると、
禁煙法が施行されていないプエブロ郊外や
コロラドスプリングスの住民では、
心臓発作の件数に変わりがなく、禁煙法の施行が
大きな要因だと考えられるという。
AHAは、米国内では年間3万5000人が、
受動喫煙の影響を受けて心臓発作で亡くなっていると
推定している。
プエブロは低所得の労働者階級が多く、
喫煙率は州の平均18.6%を上回る、
22.6%となっている。
禁煙法は1年半前に施行され、屋内の職場や公共施設、
レストランやバーなどの飲食店、娯楽施設が禁煙となった。
プエブロでは心臓発作の患者1人あたり、
平均で2万ドル(約234万円)がかかっており、
禁煙法は医療費の削減にもつながっているとしている。
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禁煙することにより心臓発作患者が
27%減少したということが、コロラドの禁煙法の施行により
明らかになりました.
もちろん、自分で喫煙するだけでなく
他の人が吸うたばこの煙による受動喫煙も含めてのことです.
医療費の削減と健康の増進のためには
こういうデータをみると
たしかに喫煙を推し進める事が
最重要課題であると思います.
日本では、禁煙法の施行は実際的ではないと思いますが
諸外国にならって、煙草一個あたりの税金を
どんどんあげて行って禁煙を推進するということに
なるのでしょうか.
ただ現実は、なかなか厳しいようで
こんな記事もあります.
---------------------Chunichi Web Press.
県庁内「禁煙デー」 早くも有名無実化
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20060925/lcl_____ibg_____000.shtml
茨城県では、県庁内で禁煙の取り組みをスタートしたそうです.
具体的には、毎週水曜日を禁煙デーとして取り組むそうですが
庁舎内には、喫煙室がまだ設置されていて
喫煙者の数はなかなか減らないそうです.
スイスのジュネーブでは
全国の公の場で全面禁煙を求めるイニシアチブが
連邦レベルの討議に入ったそうです.
------------------swiss info 2006.09.30
スイスも全面禁煙まであと少し
http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=7074722&cKey=1159255343000
ジュネーブで提出された
「全国の公の場で全面禁煙を求めるイニシアチブ」が、
連邦レベルの討議に入った。
このイニシアチブが通れば、職場、レストラン、バー、映画館、
ショッピング・センターなどが全国レベルで禁煙になる。
禁煙法は、今後ローザンヌにある連邦法廷での承認を待って、
国民投票にかけられる見込みだ。具体的な日程は
まだ明らかではないが、世論調査を見ると禁煙に賛成の人が多く、
スイスでも隣国のイタリアに続き、全面禁煙は時間の問題となりそうだ。
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日本を健康で美しい国にする為に
できれば法律に強制されてではなく
自発的に、自分の街や家族や仲間を守る為に
環境を守る為に、禁煙運動を進めていかなければならないです.
まずは、身近なところからで
可児を美しく、健康で、花と笑顔にあふれた街に、ということですね.