もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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医学部教員養成講座

私が医学生のころ
解剖学などの基礎医学の先生は
医学部出身者だけでなく
理学部などの医学部以外の学部出身者の
方々が幾人かおられました.

基礎医学の講義はたしかに
理系学部の先生の方が細かくて
いいのかも知れませんね.

医学部に入学する医学生の大部分は
臨床に進むので
基礎医学の道を目指す学生は少なく
人材を他の学部に求める事になるのでしょう.

北大がこうした他学部出身者を
医学部教員に要請する為に専門課程を設置したそうです.

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------------Chunichi Web Press 2006.10.28
医者以外に医学部教員の道 ー 北大が養成専門課程
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006102801000318.html

 北海道大は医学部の教員不足が懸念されるために、
 解剖学など基礎医学の教員を育成する専門課程を
 来年度に大学院医学研究科(修士課程)に
 新設することを決めた。医者でなくても
 基礎医学の教員になる道を開くのが特徴で、
 文部科学省は「医学部の教員育成に限定した
 専門コースの設置は聞いたことがない」
 としている.

 募集は大学の理学部や薬学部など理系の
 学部出身者を想定しているが、出身学部に
 制限を設けず、幅広く人材を求める.

 北大によると、医学部出身で医師国家試験に
 合格した人のうち、大学病院や民間などの
 医療機関で働く医師は現在9割.
 卒業後に大学で研究者として残る人は
 1割しかいないが、その中から教員の道を歩む人が多い.

 2004年度からは医学部の卒業生が医師免許取得後、
 研修先として大学病院以外に民間などの病院を
 選べるようになった臨床研修制度が始まった.
 研修終了後に再び大学に戻り、研究しながら教員を
 希望する人が少なくなっているため
 幅広く人材を募集することにした.

 募集人数は4、5人程度。書類選考の後、
 外国語や論文などの試験を実施し、合否を決める.
 課程は2年間で、6年間の医学部に在籍するのと
 同水準の教育を集中的に受ける。臨床以外の
 解剖学や病理学など基礎医学を体系的に学ぶが、
 教員となるためにはさらに博士課程(3、4年)に
 進む必要がある。教員養成の専門課程のため、
 修了しても医師国家試験の受験資格は得られない.

 本間研一医学研究科長は
「わずか2年間で医学を学ぶために学生にとっては
 非常に密度が濃く、厳しい受講内容となる.
 研究者を志望するファイトのある人を求めている」と
 話している.
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たしかに今の臨床研修制度では
大学病院を研修先に選ぶ研修医が減っている為
大学での教員の確保は
大変だと思います.

今回の北大の教員養成講座は
教員不足に悩む大学に一つの解決方法に
なるかもしれませんね.

私が学生の頃は、まだ古き良き時代であったか
のんびりと学問をするという感じがまだ残っていました.
医学部を卒業後、臨床をほとんど経験せずに
基礎医学の道をひたすら進んだ基礎の先生の
講義を楽しく聞き入ったりしていました.

臨床講義や臨床実習が始まる前は
基礎医学の道に進むのも
悪くないなと思ったりもしていました.

教員養成講座で気になるところは
修了しても医師国家試験の資格が取れないところです.
基礎医学で臨床の現場には立たないから
関係ないのかもしれませんが.

今の臨床研修制度で
大学志向から臨床指向の学生が増えていると思いますが
そんな状況で、ある意味モチベーションの高い
学生を教えるのは、きっと骨が折れる事でしょうね.

今話題の世界史履修問題のようにならないことを
密に願っています.

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by yangt3 | 2006-10-30 00:15 | ニュース