もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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ネットでの医療情報

最近、インターネットの普及に伴い
専用のホームページやブログを開設した
病院が増えてきています.

かくいう東可児病院もホームページに加え
こうして公式ブログを開設している次第です.

ネット上には、病院の公式のページだけでなく
さまざまな医療情報に溢れています.

検索エンジンで医療のキーワードを調べれば
病院、医療機関だけでなく
さまざまなページがでてきます.

こうしたネットでの医療情報に対して
日米での差があるようです.

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まず米国の人たちのネット情報に対する
ニュースです.

----------------ITmedia ニュース 2006.10.30
ネットの医療情報、「情報源を確認しない」は75%
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0610/30/news029.html

 ほとんどのインターネットユーザーは医療情報を
 まず検索エンジンで調べるが、その出所や日付まで
 確認する人はわずか
 ——米非営利団体
 Pew Internet & American Life Projectが10月29日、
 このような調査結果を発表した.

 米国インターネットユーザーのうち、2006年に
 特定の疾病、治療法、ダイエット、エクササイズなど
 17種類の医療関連トピックのうち1つ以上を検索した人は
 80%に上った.そのうち66%は、一番最近オンラインで
 医療情報を見た時、最初に検索エンジンで探したという.
 最初に医療関連サイトにアクセスしたユーザは27%だった.

 検索で見つけた情報が、病気や体調への対処に
 影響したと答えたユーザーは58%、自分あるいは
 他人の健康維持のアプローチに影響したと答えた
 ユーザーは55%に上った.医療情報をオンラインで
 検索している時に「適切な決定を下せると安心した」と
 感じたユーザーは74%だった.

 ユーザーはオンラインの医療情報を信頼しているようだが、
 ネットで見つけた医療情報の出所や日付を「常に」
 確認していると答えたのはわずか15%だった.
 10%は「たいてい」確認していると答え、残る75%は
 「時々」確認しているか、「ほとんど」「まったく」
 確認していなかった.

 しかし、オンラインでの医療情報検索が悪影響を
 及ぼした例は多くはなく、オンラインで見つけた
 アドバイスや情報に従ったことで大きな被害を受けたと
 報告したユーザーは3%だった.
 31%はネットのアドバイスや情報が
 かなり役に立ったとしている.
--------------------------------------------------------------

続いて日本の皆さんの場合はどうか、という
ニュースです.

-----------------ITmedia ニュース
インターネットは医療機関選択の際に役立つ情報源か?
http://www.itmedia.co.jp/survey/articles/0407/16/news061.html

 NTTデータのシステム科学研究所は7月16日、
「患者の主体性と医療への満足度に関する調査」の結果を
 発表した.
 同調査は、医療分野で重要なキーワードとなる
「患者の主体性」の現状や、主体性と医療への満足度の関係、
 患者が医療をどのような観点で評価しているかを
 把握するために実施された.

 調査項目の中で、医療機関を選択する際に利用した
 情報源をたずねる質問があり、もっとも多い回答は
 「かかりつけ医」で52.4%と半数を占める結果になった.
 これ以外では、「友人・知人」(27.2%)、
 「家族」(26.1%)など身近な人を情報源とした例が多い.

 一方で、第三者的な情報を提供するメディアを
 利用したという回答数は少なく、
 「インターネット」を挙げた人が5.3%だった.
 さらに、「医療に関する書籍・専門誌」(3.9%)や
 「新聞や一般雑誌」(2.6%)は
 利用されていないことがわかった.

 このデータのみで判断するのは難しいが、
 インターネットが他メディアよりも
 高いポイント数を得られた理由としては、
 インターネットが持つ高い検索性
 (最寄りの医療機関を探しやすい)や、
 口コミ的情報が評価されたと推測できる.
 しかしながら、総合的に見れば、依然として
 メディア全体の信頼性は、自分の健康を任せるための
 情報源足り得ていないというのが実状のようだ.
 (後略)
-------------------------------------------------------
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アメリカでは、国民性と広い国土を反映してか
ネット医療情報は、けっこう信頼されている
ようですね.まがい物の情報が
少ないということでしょうか.

ちなみにアメリカでは、選挙の際にも
ネットでの選挙情報が利用されているそうです.

対する日本では、ネット情報は、参考にされている
とはいっても
まだまだ知人や家族、友人からの
口コミ情報が有用ということですね.

医師の場合も同様かもしれません.
例えば自分の出身大学、出身の医局の
情報は、けっこう細かい所まで把握できます.
この治療は誰に任せればよいのか
医師間の口コミ情報が簡単に
得られるからです.

逆に自分の出身ではない大学や病院の
情報は、一般の方と同様で
細かいことがわからないこともあります.

学会などでは、華々しい治療成績が
発表されたりしますが、実際に
患者を紹介するとなると話は別です.

手術や治療件数が多い病院は
一般的によい成績が期待されますが
個々の患者さんについて、どうなのかは
送る側の医師の判断になります.

開業医の先生の中には、
市民病院、大学病院に送れば大丈夫という
信仰のようなものがあります.

結局のところ、中小病院にも大学病院にも
名医もいれば、あまり良くない医師もいる
というわけです.
大学病院にかかったからといって
担当医がよい先生かどうかは
ある意味運のようなものです.

私どもの病院では、できるだけ権威や
慣習的な派閥にとらわれることなく
きちんとした優秀な先生を
自分たちの目で確かめて
紹介させてもらっています.

心臓病、狭心症などの治療では
内科的治療、カテーテル治療で治療が困難な
場合には、心臓血管外科の手にゆだねなければ
ならなくなります.

こと心臓外科については、
優秀な医師、名医と、そうでない医師との差は
歴然としています.

ネット情報が進歩しても
結局のところは、医師の力量、名医の条件
というのは、こうしたいろいろな能力をもった
優秀な医師をどれだけ知っているか
そういうことかも知れません.

また皆さんの名医情報を
教えてください.

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by yangt3 | 2006-11-05 00:15 | ニュース