「モタさん」斉藤茂太氏のご冥福をお祈りします.
2006年 11月 23日
斉藤茂太氏が亡くなられました.
本当に残念なことです.
弟で作家である北 杜夫氏は、私が学生時代から
愛読している作家の一人ですが
その兄であるモタさんの著作も
よく読んでいたのです.
心が疲れたとき、行き詰まったときに
モタさんの書が、優しくなぐさめてくれたのに.
---------------スポニチ 2006.11.22
「モタさん」斎藤茂太氏が死去
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/11/22/07.html
精神科医で、家族を題材にしたエッセーが人気だった
斎藤茂太(さいとう・しげた)氏が20日午前、
心不全のため東京都府中市の病院で死去した.
90歳.東京都出身。通夜は近親者だけで行う.
葬儀・告別式は12月3日午後1時から、
東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所
=(電)03(3401)3653=で。
喪主は妻美智子(みちこ)さん.
歌人で精神科医だった斎藤茂吉の長男.
明治大文学部、昭和医専(現昭和大医学部)を卒業.
慶応大医学部で精神医学を専攻後、軍医などを経て
1950年に精神科病院の院長に就任した.
著述活動にも意欲的で、個性的な両親を紹介した
「茂吉の体臭」「快妻物語」などでファンを獲得.
核家族の長男の心情を温かくつづった80年の「長男の本」
がベストセラーになるなど、人間関係を精神医学的に
読み解くエッセーを多数出版し、「モタさん」の愛称で親しまれた.
日本精神科病院協会会長、日本ペンクラブ理事などを歴任.
無類の飛行機好きとしても知られた.作家の北杜夫氏は弟.
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遠藤周作氏、斉藤茂太氏と
学生時代から親しんできた作家の方々が夭折されるのは
本当に残念なことです.
これから、新しいエッセーや小説が読めないというのは.
まだまだお二人とも古典になるには、早すぎます.
北 杜夫氏や、モタさんの著作を読むことで
循環器でありながら
精神医学にもちょっと興味を持ち続けてこれたと思っています.
仕事よりも
個人として、モタさんの著作に
励まされ、慰められたと思います.
心よりご冥福をお祈りします.