もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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アイ・コンタクト

病院の中では、医師、看護師だけでなく
パラメディカルと呼ばれる多くの
専門職種の人たちが働いています.

それぞれの得意分野で専門性を発揮しながら
病院の中でチームとして
患者さんのケアにあたっています.

救急や心臓カテーテル治療の場面では
特にチームとしてのまとまりが
とても大切になります.

サッカーやスポーツと一緒で
個々の個人プレーだけで
なんとかなるほど
医療の現実は甘くなくて
チームのみんなが力を合わせて
なんとか乗り切っていこうということです.

長く仕事を供にしたスタッフとは
まさに以心伝心であり
「アイ・コンタクト」ですべてのことが
わかりあえるような気がします.

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たとえば急性心筋梗塞の患者さんが
救急来院された場合
経験がなければ慌てるでしょうが
全体の流れを理解して
取りこぼしなく、細心の注意をはらって
順番に手順を遂行していけば
大丈夫です.

心筋梗塞の救急の場合には
もちろん救急隊とのシームレスな
連携が必要になります.

救急要請から救急車内で
もし心室細動やショックを来した場合には
救急救命士によるすみやかな AED が
生死をわけることになります.

東可児病院でも、急性心筋梗塞による
突然の心室細動を起こした症例に対して
救急車内での救急救命士の迅速で的確な
AED による除細動により救命できた
事例がありました.
 
AEDを使用したことと心室細動となったことは
搬送中の救急車の車内からリアルタイムに
病院の方に伝達されます.

緊急の伝達があった病院では
救急が到着する前に、カテ室スタッフが
コールされ、循環器担当医に連絡.

院内スタッフは、受け入れの準備にかかり
カテの準備、また心臓サポートのために
IABPなどの準備も始まります.
患者が病院に到着している時点では
こうした準備がすでに終了しています.

救急隊、病院スタッフ、カテ室スタッフ
医師にいたるまで、心臓の救急対応については
やるべきこと、なすべきこと、自分の役割を
よくわかった上で行動しています.

すべてを言葉で語る必要はなく
アイ・コンタクトで物事が進んでいきます.

もちろん不慣れなスタッフが混じっているときには
迷うことのないように
わかりやすくはっきりとした言葉で指示を伝えます.

チームリーダーとしては、普段から
カテチーム、救急チームの力量を熟知し
もちろん自分の病院、施設で
どの程度の救急処置、治療が可能かを
把握している必要があります.

未熟なスタッフ、研修中のスタッフに対しては
間違いを起こさせないように、チームの一員として
指導し守っていくことも
チームリーダーとして当たり前のことです.

できないことは、無理せず初期治療のうえ
近隣の病院との協力を仰ぐのも当然のことです.

いまの東可児病院の心臓カテーテルチームは
幸いなことに、余計な言葉がいりません.
みんな、それぞれのことを熟知しあっていて
やるべきことが、みんなわかっているので
だいたい アイ・コンタクトで仕事が
進んでいきます.
理想のカテ室になりつつあると考えています.

オペ着とマスク、オペ帽子に顔のほとんどが隠されて
カテ業務中は、実際のところ眼がみえるだけです.

困難な状況にあって、ため息が出そうなとき
思わず弱音をはきたいような気持ちになった時
周りのスタッフと眼を合わせると
彼らの眼は、まだまだあふれるような情熱に燃えていて
「がんばりましょう!」「やりましょう!」と
励ましてくれます.
本当にありがたいことです.

かけがえのない、わがカテチームです.

できれば、私が今現在、カテ室で実践している
チーム作りを、病院全体に広げることができたら.
地域全体がひとつのチームになれたら
それが、私の理想です.
  
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by yangt3 | 2006-12-15 07:25 | 一般