もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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早朝の激しい運動は心筋梗塞の誘因に

今年は暖冬といわれていますが
毎日、毎日寒くなってきました.

一人暮らしのお年寄りや
お年寄りだけの世帯では、寒さは
さぞかし大変なことでしょう.

東可児病院は、岐阜県可児市にありますが
岐阜県といっても愛知県に近いところであり
雪もそれほど多くはありません.

それでも19号線の峠を越えると
2℃から3℃は気温が低くなり、やはり
寒いと感じます.

寒い冬には当然のことながら
心筋梗塞、狭心症も増えることがわかっています.
みなさん、本当に気をつけてください.

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雪の多い青森の病院から
早朝の雪かきが心筋梗塞の発症を増やすという
報告がされました.

-------------東奥日報 2006.12.24
早朝の雪かき 心筋梗塞にご用心
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/20061224150255.asp

 早朝の雪かきは、心筋梗塞(こうそく)に気をつけて−。
 県立中央病院(青森市)の藤野安弘・循環器科部長(医療局長)が
 行った調査で、早朝の雪かきは血圧上昇を促し、
 心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患発症につながる
 恐れがあることが分かった。冬本番を迎えて、
 雪かきに追われる日々ももうすぐそこ。
 同部長は血圧管理の必要性を呼び掛けている。

 藤野部長は二〇〇三年一月から十二月まで、
 県病に来た心筋梗塞、不安定狭心症患者(五十三例)を
 発症時間帯別に調査した。それによると
 「午前八−十時」が最も多く、次に「午前六−八時」が多いなど、
 午前の早い時間帯に発症が集中した。
 厳冬期(一−二月)に限っても同様の傾向が表れた。
 さらに、今月初めの大雪のときも、
 複数の心疾患患者が訪れたという。

 また、同病院に通院する患者を対象に
 雪かき前後の血圧を測ったところ、午前の雪かきでは、
 午後の雪かきよりも血圧の変動が大きかった。
 藤野部長によると、早朝は交感神経興奮などにより
 血圧が上昇する傾向があるが、これに寒冷地刺激と
 雪かき作業が加わるとさらに血圧が上昇する。

 動脈硬化が進んだ血管で血流が悪くなり、
 心筋梗塞、狭心症などの心疾患が発症しやすくなる。
 雪かきという動的、静的なコンビネーションを含んだ作業は、
 血圧を上昇させやすいという。

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早朝の高血圧が心筋梗塞、脳卒中などの
発生を高めることは、最近知られるようになりました.

日中の血圧だけでなく
夜間、睡眠時、早朝の血圧をいかに
適性に保つかが
こうした怖い、脳卒中、心筋梗塞の予防につながるため
最近の血圧治療では、特にこの点が強調されて
家庭血圧測定の重要性が特に強調されているところです.

こうした早朝高血圧に加えて
寒冷刺激や、運動刺激などが誘因となって
心筋梗塞の発生が高まることは
容易に想像されることです.

雪かきをするほどの大雪は
可児の地では遭遇することは少ないのですが
寒い朝の無理な運動は
やはりさまざまなリスクを負うことになり
気をつけていただかないといけないと思います.

そんなわけで冬場は特に
私たち循環器医師にとって
24時間、いつなんどき緊急でカテーテル治療が
あるかもしれず、いつでも
急性心筋梗塞に対応できるように
緊張の毎日が続く時期です.

急性心筋梗塞の治療においては
いかに早く病院での治療をうけるかが
後遺症を残さず回復するための
鍵となります.

調子が悪ければ、できるだけ早く病院を
受診しましょう.
by yangt3 | 2006-12-24 21:51 | ニュース