もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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年の終わりに

今年も12月28日の診療で
病院も年末体制になります.
新しい年は1月4日からとなります.

年末年始の間は通常の外来はありませんが
当番当直医が時間外診療や救急対応に
あたることに成ります.

もちろん循環器救急においては
私が24時間オンコールとなっており
緊急カテ、緊急治療の対応にあたることに
なっています.

数日前に長らく病院で療養されていた患者さんが
急に病状が悪化に亡くなられました.
実は、この方は、私のご近所の方であり
お通夜に伺ってきました.



私が直接の主治医ではありませんでしたが
週に2回の回診のたびに、お顔を拝見していました.

病院スタッフにとっては、大勢の患者さんの一人ですが
家族にとってはたった一人の大切な家族.

最後は、しっかりと家族の方が傍に付き添って
看取っておられました.

病院スタッフとしては、最後のケアを行い
エンゼルケアを行い、病院からお見送りをして
そこで仕事は終わりということになります.

大切な家族を亡くした方々にとっては
そこからさらに仕事が始まります.

仕事を済ませて、夜遅くに自宅に帰り
無理をいってお宅の方にお邪魔して
お通夜に伺って来ました.

病院スタッフとしてではなく、ご近所として.
いつもこのお宅の方々には
うちの子供達が遊んでもらったり、お菓子をもらったり
お世話になっていました.とても気持ちよく
素晴らしい方々です.

だから入院されている間も本当に大事にされていました.
こまめに見舞いにも来られていました.

病院で医師として、一人の患者さんとして見ていたお顔と
お通夜の席で、一個人として、天寿を全うされたであろう
かけがえのない一人と向き合うのは、全然違います.

お棺に収められたその人の顔は穏やかで
うっすらと化粧もされていて
お元気なときの、その方の人柄が
思い浮かぶようでした.

医療スタッフ、病院スタッフは
生と死に一番近いところにありながら
実は、心は、遠くなっているのかもしれません.
突然の病気に遭遇したときの驚きと怒り.
大切な人を突然亡くした時の悲しみなど.
あえてそうした現実から目を撮らしているのかもしれません.

医療者とて人の子、同じように病気もすれば
不死ではありえず、いつか老いて死を迎えることになります.

自分が病気になったとき、もしくは
自分の大事な人が病気になったときに
どこの病院に行くのか、どの医師にみてもらうのか.
簡単なようで難しい問題なのかもしれません.

家族として、市民として、
普通の感覚を忘れず、日常の生活感を忘れずに
家族を思い、親を思い、友を思う
その自然な感情の流れで
また来年も仕事を続けられたらと思います.

医療者こそ誰よりも感情豊かに
喜びも悲しみも含めて
過ごしていくことが、またいい仕事に
よいケアにつながるのではないかと思います.

みなさん、穏やかな年末をお過ごしください.
by yangt3 | 2006-12-28 15:20 | 一般