もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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外国語の勉強が認知症の予防に

小中、高校と、けっこう暗記物とか記憶には
自信があって、逆に試験は、けっこう一夜漬けで
乗り切っていたりしていました.

さすがに医学部の試験は、一夜漬けでなんとか
なるような生易しいものではありませんでした.
たとえば解剖学、病理学のあの膨大な医学用語!!

ある程度の理屈はあるとしても、
とにかく名前を覚えていくしかありませんでした.

医学部に入って専門の勉強を始めると
まず理屈を覚えていく勉強の仕方に変りました.
記憶だけでは、太刀打ちできませんでした.

医療の現場に入って、長らく仕事をしていますが
学生の頃にあれだけ一生懸命に覚えた沢山の解剖学用語などは
きれいさっぱり忘れてしまっています.

そのかわり、理屈から入ったもの、理論や流れは
いつまでも覚えていたりします.

そんな人間の頭脳の働きに感謝したり、嘆いたり...

2カ国語を自在に操る「バイリンガル」は
認知症の発症が少ないというデーターが発表されました.

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---------------YOMOURI ONLINE 2007.01.14
認知症発症 バイリンガルは4年遅い…カナダ研究チーム
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070114ik06.htm

  【ワシントン=増満浩志】2か国語を自在に操る
 「バイリンガル」は、1か国語しか話さない人より、
 認知症の発症が約4年遅いという分析結果を、
 ヨーク大学(カナダ)などの研究チームが発表した。

 専門誌「ニューロサイコロジア」2月号に掲載される。

 ベイクレスト記憶診療所(トロント)を受診した
 アルツハイマー病など認知症の患者184人を対象に、
 症状の経過と学歴や職業などのデータを分析。

 若いころ身につけた2か国語をずっと使い続けてきた
 バイリンガルは93人で、認知症の発症年齢は
 平均75・5歳だった。一方、1か国語だけの91人は
 平均71・4歳で、4・1年早かった。

 高学歴の人は、認知症の発症が遅い代わりに、
 症状の進行が速いと言われている。しかし、
 今回のバイリンガル93人は1か国語の患者に比べ、
 公教育を受けた期間がむしろ短く、
 発症後の悪化の速さに差は見られなかった。
 バイリンガルだと認知症の発症が遅くなる理由は、
 今のところ不明。
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若くして認知症となった男性の物語である
萩原 浩の 「明日の記憶」が話題となって
認知症に対して、社会の関心が高まっているところです.

現在、認知症の薬剤として現場で利用可能なのは
アリセプトと呼ばれるものがあります.
有用な人には、かなり著効しますが
あまり効果のない方もあり
老化現象と並んで、認知症の治療、予防は
現代医学の一つの大きなテーマでもあります.

まず現象として
バイリンガルの方が認知症の発症が遅れるという事実が
あるというのは、興味深いことです.

機序については、これからの研究を
待たなければなりませんが
外国語の学習と認知症という
一見無関係なことが、実は繋がっていたということです.

こうしたバイリンガルの現象が
たとえば人種差があるのか、男女差があるのかどうか
バイリンガルではなくても、外国語を
勉強しているということで、発症に差がでるのか.
いろいろと疑問が膨らみ、今後の研究の進展が
楽しみになります.

私はといえば、学生時代からずっと英語を勉強してきていますが
なかなか「バイリンガル」という境地からは
ほど遠いです.

英語で夢をみたり、英語で寝言をいうようになれば
本物らしいですが、私には、まだまだです.

何年かアメリカに渡り、独力で仕事を始め
久しぶりに日本に帰ってきた途端、体調を崩し
病院に担ぎ込まれたことがあります.
うわごとでつぶやいていたのは
もちろん英語でした.

こんな記事を目にして
また外国語の勉強を頑張ろうと思っています.
ちなみに私にとっては、最近の若い人たちの
メールとかブログの書き込みは
けっこう外国語に近いものがあります.

だからできるだけ若い人たちのメールとか
ブログを読むようにしています(笑)

あと英語も大切ですけど
やっぱりこれからあ Google語を覚えることが
一番大切じゃないかと思います.

ブログを書くのもある意味言葉の修業です.

追記;
こうしたバイリンガルを含め脳機能については
最近、急速な勢いで研究が進んでいます.
学習の仕組みと脳の働きを視覚化、画像化する
技術も進歩が著しく、日々新たな知見が
明らかになっているようです.

  日経サイエンス
  画像が明かす学習の仕組み
  http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0312/sp_06.html
by yangt3 | 2007-01-14 21:35 | ニュース