もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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救急医学会による延命治療のガイドライン

救急医学会が延命治療についての
ガイドライン案を発表しました.

家族が治療中止を判断できない場合には
医療チームが判断できるとした
踏み込んだ内容になっています.

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------------------asahi.com 2007.02.16
延命治療、意思不明なら医師が判断 救急医学会が指針案
http://www.asahi.com/health/news/TKY200702150382.html

  救急医療の現場で延命治療を中止する手順についての
 ガイドライン案を、日本救急医学会の
 「救急医療における終末期医療のあり方に関する特別委員会」
 (委員長・有賀徹昭和大教授)がまとめた。
 患者の人工呼吸器を取り外す手続きなどを示すもので、
 これまで個別の病院や医師の判断で治療を中止し、
 刑事責任を問われることもあった医療現場にとって、
 初の指針となる。
 「家族が治療中止を判断できない場合は医療チームが判断できる」
 とするなど踏み込んだ内容なだけに、論議も呼びそうだ。

 同学会には、全国の救命救急センターや集中治療室などで働く
 救急医ら約1万人が加入。ガイドライン案は、
 19日に東京都内で開かれる学会社員総会にかけ、
 ほぼ提案通り可決される見通しだ。

 終末期医療をめぐっては、日本医師会が昨年2月に
 まとめた報告書で、積極的な延命治療を中止する「尊厳死」を容認。
 しかし判断基準などは示されず、秋田赤十字病院(秋田市)など
 個々の病院の独自の指針があるだけだった。
 救急医学会は、不意の事故や急病の場合は患者・家族の意思が
 確認できないケースが多いことから、救急現場で使える
 全国的な指針が必要だと判断した。

 ガイドライン案は、終末期を「妥当な医療の継続にもかかわらず、
 死が間近に迫っている状態」と定義。妥当な基準で脳死と
 診断された場合や、積極的に救命をしても数日以内での死亡が 
 予測される場合、などをあげた。主治医を含む複数の医師、
 看護師らによるチームで判断する。

 そのうえで、家族に救命の見込みがないことを説明。
 リビングウイル(生前に意思表示した書面)などで患者本人の
 意思を確認できるか、家族が本人の意思を代弁できる場合は、
 その意向に従う。引き続き積極的な対応を希望していれば治療を
 維持するが、それ以外なら治療中止を認める。

 また、「家族の意思が明らかでない場合や家族が判断できない場合」
 として、家族の納得を前提に、医療チームが治療中止を決めることが
 できるとした。チームで判断できない場合は、
 医療機関の倫理委員会で検討することを求めている。

 治療中止の方法は、人工呼吸器など生命維持装置の取り外し、
 薬剤投与の中止など。「積極的安楽死」とみられる
 薬物の過量投与や筋弛緩(しかん)剤の投与の行為はしない。
 また、チームの方針決定や治療過程などの経緯を可能な限り
 詳細に記録に残すことを求めている。

 ガイドラインには、治療を中止した医師が
 患者を死亡させたとして刑事責任を問われることを防ぐ狙いもある。
 有賀委員長は「ガイドラインに沿った行為なら、仮に医師が刑事訴追を
 受けたとしても、学会として間違った行為ではないと主張していく」
 としている。
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まずは、この救急医学会が作成したガイドラインにそって
現場がこれから動いていくということでしょう.

ガイドラインにあるように、延命治療の判断のために
医師個人ではなく、医療チームを作り上げること
医療チームとして意思決定を行うことが
必要になってきます.
さらに病院として医療倫理委員会の立ち上げも必要になります.

もちろん終末期といえども
妥当な医療を継続することが前提です.
ガイドラインに沿った延命中止の決定がなされるまでは
積極的な救命治療を行っていくことになります.

さらには、主治医を含む医師、看護師、医療スタッフの
円滑なコミュニケーション、ミーティング
意思疎通はいうまでもないでしょう.
(これが実は、なかなか難しかったりしますが)

さらには、家族との十分な話し合いや病状説明にも
時間を尽くさないといけません.

ガイドラインを通じて
突然の病に戸惑う家族と医療スタッフとの距離を
もっと縮めることができたたと思います.

延命治療、延命の中止など
いままでさけてきたような話題も
ガイドラインによって、ほかならぬ患者さんのために
十分な話し合いの場と時間がとられることが
一番だと思います.

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by yangt3 | 2007-02-16 12:58 | ニュース