もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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Keynoteでプラズマ液晶用のプレゼンを作成

私がMacを使い始めて
学会で発表するころは、まだろくな
プレゼンソフトがなくて
世間ではいわゆるブルースライドとよばれる
無味無乾燥なプレゼンが主流でした.

最初のころは、いまのような
便利なスキャナもデジカメもなく
業務用の高価なものがあったきりでした.
学会のスライドをつくるために
原稿やらレントゲンをスライド作成業者に
持ち込んで作ってもらった時代がありました.
手の込んだスライドを作ろうとすると
かなり費用もかさみ
たった15枚のスライドで何万もかかったこともあります.

今とは、本当に隔世の感がありますね!

Keynoteでプラズマ液晶用のプレゼンを作成_a0055913_012640.gif





その後、徐々にスキャナ、デジタルカメラが
安くそして高性能になっていき
医局に一そろい購入してもらってからは
スライド作りがかなり楽になりました.

要領のよい先生なんかは
相変わらず、出入りの業者さんに頼んでいたりしましたが.

プレゼンテーションソフトといえば
PowerPointしか知らない人も多いと
思いますが、その頃はそんな便利なソフトは
ありませんでした.

パーシュエーションというMac用の
プレゼンテーションソフトが世にでて
それでかなりスライド作成が便利になりました.
このプレゼンテーションソフトを
使いたいがためにMacを購入した
医師もたくさんいました.

今はもう無くなってしまったのですが
その頃、ポラロイド社のスライド作成機が導入されました.
これは、Macのパーシュエーションで作り上げた
プレゼンを35mmスライドに焼くことができる
優れものでした.

Macとその機械を接続し
35mmフィルムを機械にせっとあとは Go!
でできあがりを待ちます.
うまくいけば1時間ほどでスライドが全部フィルムに
記録されていました.
あとはそのフィルムをスライド屋に出して
スライドに作成してもらっていました.
これだとスライド作成の費用がかなり節約できていました.

ただ難点は、時々機械の調子が悪くなって
途中でフリーズすることがよくありました.
運の悪い先生は、なんどもフリーズしては
フィルムを何本も無駄にしていました.

結局その先生は、パソコンにプレゼンを一枚一枚
表示させて、それを直接カメラで撮影していました.
蛍光灯とか写ったり斜めになったりしても
時間に追われていたから、必死だったんですね.

その後、PowerPointが登場し一世を風靡したわけですが
Mac界でもKeynoteがさっそうと登場し
私は、このKeynoteオンリーです.

あれだけ苦労したスライド作りも
今は、直接パソコン持ち込み、もしくは
CDなどのメディアで発表となり
昔の職人わざのようなスライド作成の技術も
よい思い出になってしまいました.

そんなわけで現在は、Keynoteを使っていろいろ仕事を
しています.
先日お伝えしたように、現在の宿題としては
新病棟の外来待合室に設置された新しいプラズマ液晶テレビでの
プレゼンテーション作りです.

現在2本のプレゼンテーションを作成完了しました.

 1)狭心症・急性心筋梗塞の治療

 2)慢性下肢動脈硬化症の治療

の2本です.

作成の要点としては、まず通常通りKeynoteでプレゼンを作成します.
Keynoteの使いやすいところは、動画ファイルの取り回しが
非常に楽なことです.
これまで作りためていた様々な循環器の動画ファイルを
ふんだんにプレゼンにもりこんで作成しました.

こちらの意図通りに皆さんにみてもらうために
配布は、プレゼンテーションムービーにしました.
Keynoteのファイルが完成したところで
液晶テレビで流せるようにムービーファイルに書き出しが必要です.

手順としては ファイル 書き出し から
QuickTimeを選択します.
再生設定は自動再生ムービーを選択します.
スライド継続時間は6秒、ビルド継続時間は2秒にしました.
フォーマットはカスタムを選択します.

Keynoteでプラズマ液晶用のプレゼンを作成_a0055913_031538.gif


外来で使用する液晶の仕様に合わせて
ビデオサイズは 852 x 480 ピクセルとしました.

Keynoteでプラズマ液晶用のプレゼンを作成_a0055913_034916.gif


書き出しは MPEG2形式にしてあります.
いろいろな圧縮方式がありますが
MPEG IMX 625/50 (30 Mb/秒)にて設定しました.

Keynoteでプラズマ液晶用のプレゼンを作成_a0055913_042234.gif


別のやり方としては、圧縮なしもしくは低圧縮でとにかく
ムービーに書き出してから
Compressorというソフトを使用して
必要な圧縮をかけたMPEG2ファイルにすることもできます.

まあともかくけっこう手の込んだプレゼンテーションになっています.
でき上がったムービーがこちらです.

Keynoteでプラズマ液晶用のプレゼンを作成_a0055913_024692.gif


3本目は、不整脈・ペースメーカーについての
プレゼンを作っているところです.

循環器科の外来に合わせてこの
Keynoteで作ったプレゼンテーションを流していく予定です.

患者さん向けの情報、プレゼンとしてだけではなく
新人スタッフにとっての教育用のプレゼンとしても
十分有用だと自負していますので(笑)
数がそろったら
DVD Studio Pro を使ってDVDにして
新人の皆さんにプレゼントしようと思っています.

外来にかかられる方で
東可児第13同盟を見ましたよ!と
言っていただいた方には
このプレゼンを記録したDVDをもれなく進呈したいと思います.

なにかリクエストがあれば
外来のほうで遠慮なくおっしゃってください.

Keynoteでプラズマ液晶用のプレゼンを作成_a0055913_021759.gif

by yangt3 | 2007-03-18 00:04 | マッキントッシュ