もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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ネット救急医療情報システム

最近は、様々な日常的な情報から
ちょっと専門的な情報まで
まずネットで検索するという感じになっています.

私自身は、Google検索で実際に
様々な情報を得ています.

キーワードを組み合わせて
いろいろなウェブページやニュースを見つけることが
できて、日々活用しています.

近々、後輩の結婚式の乾杯の挨拶を頼まれているのですが
結婚式の挨拶もネットで検索すると
あっという間にいろいろな情報を手にすることができました.

救急医療に関する情報も、ネットで様々な情報が得られて
便利になってきています.

本当に必要な情報が得られるのかどうか
ちょっと立ち止まって検討する必要があります.

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たとえば岐阜県においては

岐阜県広域災害・救急医療システム
http://www.qq.pref.gifu.jp/qqscripts/qq/qq21.asp

a0055913_06070.gif


があります.こちらのページを閲覧することにより
ネット上で岐阜県下のさまざまな救急情報を得ることができます.
実際に閲覧可能は情報としては
・在宅当番医案内
・休日夜間急患センター案内
・地域救急医療情報センター案内
・診療可能な病院・診療所案内
・歯科在宅当番医・診療所案内
・感染症サーベイランス情報照会
などがあります.

東可児病院を実際に探してみると
診療可能な病院・診療所案内に掲載されていました.

a0055913_065051.gif


みてみると標榜科が
内科、小児科、外科、整形外科となっていて
循環器科も脳神経外科も呼吸器科も
眼科もリハビリテーションもなく
現在の東可児病院の実情とは、ちょっと異なる感じです.

診療科目に挙げられていても
当直時間帯、日曜日祝祭日、休日などの
診療体制は、また異なります.
平常の診療と違って、救急、休日の診療は
各科専門医が常在しているとは限らず
実際に電話で確認しないとわからないことがあります.

ちなみに東可児病院では、循環器科も脳神経外科も
毎日当直ではないですが
24時間オンコール体制をとっており
循環器、脳神経外科救急には当直医が初期対応を行い
オンコールで各科専門医が対応ということになります.

各科専門医が病院に詰めているとしても
もし他の救急業務に専念していて手が開かない場合、
もしくは集中治療室や緊急用のベッドに空きが無い場合、
急性心筋梗塞の治療をカテ室で行っている場合には
新たに心筋梗塞の患者を受け入れるのは
困難だったりします.

一分一秒を争う緊急の場では
電話で問い合わせて照会する時間さえ
場合によっては生命にかかわることもあります.

理想的には、ネット上、もしくは救急センターで
地域の各病院のリアルタイムの救急対応状況、医師の勤務状況
救急対応可能なベッドの状況、カテ室の対応状況、オペ室の
対応状況などがわかれば
迅速に適切な施設に、時間のロスなく搬送が可能になります.

このような理想的なネット救急システムを構築するのは
なかなか大変だと思います.
各自治体でそれぞれに工夫をこらしているようです.

今回鳥取県でもネット救急医療システムの運用が始まったそうです.

-----------Net Nihonkai 2007.04.05
ネット救急医療情報システム 運用スタート
http://www.nnn.co.jp/news/070405/20070405008.html

a0055913_073221.jpg


 鳥取県は、病院などの宿日直医や空床の情報を、
 インターネットで入力・閲覧が可能な
 「救急医療情報システム」を正式に運用開始した。

 システムでは宿日直医情報と空床情報について、
 県内四十七病院・有床診療所が情報入力や更新を行う。
 情報は各消防本部、医師会、診療所、県、保健所、
 県民(宿日直医情報のみ)がインターネットで閲覧できる。
 新聞などではこれまで対応できなかった宿日直医の急な変更も
 県民に知らせることが可能になった。

 日々の宿日直医情報は毎日午前八時に更新。
 毎月十五日以降であれば、翌月までの当直予定も閲覧できる。
 音声読み上げ機能が付き、視覚障害者にも対応している。

 一方、空床情報は病院、診療所、消防局など医療関係者のみが
 閲覧できる。救急時の搬送先を選ぶ際に活用されるほか、
 救急病院から他の病院へ移送する時や、救急に限らず
 地域の診療所が病院へ患者を紹介する際に役立てられる予定。
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今回のネット救急医療情報システムでは
・当直医情報が得られること
・医療関係者のみであるが、空床情報が得られること
などが特記すべきことです.

理想的には
当直医の専門分野や、対応可能な疾患なども
情報が得られればよいと思います.

リアルタイムに空床情報や診療可能情報を
ネット上に反映させるためには
各病院、各施設側でも専門の端末、および情報管理者をおいて
リアルタイムな病院の稼働状況を常に
アップデートする必要があります.

ちょうどオーダリング、電子カルテの画面では
各端末で病棟の空床状況を一覧することができます.
こうした各病院の空床状況を
ネットで連結できれば
地域全体の医療機関の連携が可能だと思います.

脳神経外科が不在であるとか、循環器科医師が不在であるとか
あらかじめわかっているにも関わらず
急逝心筋梗塞や脳卒中を受け入れるのは
場合によっては時間のロスとなり
重症患者の場合には、生命に危険がおよぶことさえ考えられます.

迅速に適切な専門医のいる救急施設に
患者を搬送できるような真の意味の
理想的な救急ネット医療情報システムが構築されたら
本当に素晴らしいことだと思います.

私としては、このネット救急医療情報システムに
遠隔画像診断システムがリンクすれば
最強の救急医療情報システムになると思います.

ぜひ地域の医療関係者の力を合わせて実現したいと思います.

そのためのインフラ整備として
病院でのオーダリング導入、電子カルテの導入
画像配信システム(PACS)の導入が必要なのだと
考えています.

東可児病院でもオーダリングシステムが導入され
4月から稼働していますが
こうした将来への大きな理想に向けての
第一歩と考えて
職員の皆さんは頑張っていきましょう.

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by yangt3 | 2007-04-06 00:08 | ニュース