もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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当直明けでも...

最近になってようやくというか
医師の過重労働が話題になっています.

私が研修医の頃は三日に一回の当直をこなしていて
夜間の救急、時間外は全て呼ばれるため
ほとんど眠れない当直を過ごし
それでも当直明けは、通用勤務、研修を
こなしていました.

研修が終わりスタッフとなれば
少しは仕事が楽になるかと思うのですが
逆にスタッフとしての仕事
つまりは外来、検査、手術、検査などの業務が
増えて、もしかしたら研修のころと同様の
もしくはそれ以上の労働をこなしています.

全くモチベーションがなければ
続けられない仕事だとは思います.

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先日のニュースで報じられた通り
病院の勤務医師の仕事は
かなり過酷な状況ではあります.

------------------YOMIURI ONLINE 2007.04.12
病院の医師9割 当直明け通常勤務
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070412ik01.htm

 病院に勤務する医師の9割近くが、夜間当直の翌日も
 通常勤務を行っていることが、日本病院会の調査でわかった。

 調査は昨年7月、同病院会に加盟する2535病院を対象に
 行われ、536病院の医師5635人から回答があった。
 それによると、1か月の夜間当直の平均回数は「2回以内」が
 最も多く41・9%だったが、5回以上も17・1%いた。

 夜間当直の翌日の勤務について聞いたところ、
 「忙しさと無関係に、普通勤務をせざるを得ない」が
 88・7%を占め、「半日以上の代休がある」
 「特に忙しかった当直の翌日のみ、少し仮眠が取れる」
 という回答は、合わせて10・8%に過ぎなかった。
 1週間の勤務時間も、23・2%が、法定労働時間40時間を
 大幅に上回る「64時間以上」と回答した。

 医療過誤の原因を聞いたところ、最も多かったのは、
 「過剰な業務で慢性的に疲労している」で71・3%。

 林雅人・同病院会地域医療委員会委員長は、
 「医療が高度化し、医師の負担は増えている。
 医師の数は、まだまだ足りないのが現状」と話している。
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ちなみに私の勤務状況ですが
一ヶ月の夜間当直の平均回数は4回以上であり
時々月5回の当直をこなしています.

この土曜日も、前日に当直業務を行い
朝から通常の外来をこなしています.
病棟の患者さんの調子が悪ければ
そのケアや治療のために病院にずっと
詰めていることになりますし
さらには緊急があれば呼び出しもあります.

どこの病院もそうでしょうが
夜間当直の翌日に休みがとれるような
余裕のある勤務をとれるところは少ないと思います.

1週間の労働時間は当然40時間以上を超えています.

記事にあるように医療の高度化とともに
逆に少ないスタッフで多くの時間外、救急に
対応する必要があり、たしかに現場は
「過剰な業務で慢性的に疲労」しているとは思います.

慢性的な疲労が蓄積することで
ケアレスミスや医療ミスの原因にも繋がりかねません.

------------------asahi.com 2007.4.11
「医療ミスの原因に慢性的な疲労」 多くの勤務医訴える
http://www.asahi.com/health/news/TKY200704110045.html

 (前略)
 医療ミスと勤務との関係では、7割以上が
 「過剰な業務のために慢性的に疲労している」、
 6割以上が「患者が多く1人あたりの診療時間、
 密度が不足がち」と答えた。医療紛争による診療への影響は、
 7割が「防御的、萎縮(いしゅく)医療になりがちになる」
 とした。

 また、へき地病院への勤務は「したくない」が40%だった一方、
 当直回数や休日の確保、勤務期間の条件が合うなどすれば
 「勤務したい」と33%が回答した。
 (後略)
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医療も救急も人間が支えている以上
現場で働くスタッフの肉体的、精神的健康は
実は重要なことです.

本当に地域での医療スタッフ、医師の不足は深刻です.

-------------373news.com 2007.4.12
災害医療チーム、医師不足で休止/都城市郡医師会病院
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=3864

 都城市大岩田町の都城市郡医師会病院
 (総院長・夏田康則都城市北諸県郡医師会長)の
 「都城災害医療派遣チーム」(都城DMAT)が
 4月から人員が整わず休止となっている。
 2005年6月の発足以来、曽於市内で発生した交通事故を含め
 災害現場などに計31回出動しており、
 医師会や同病院は「早期再開できるよう人材確保に努める」
 としている。
 DMATは24時間体制。
 医師や看護師、連絡調整をする救急コーディネーターら計5人が
 救急車で現場へ駆けつけ、患者の救命処置をしながら
 病院へ搬送する。
 同医師会や同病院によると、中心的な役割を担っていた
 救急医療専門の外科医1人と、コーディネーター2人が
 3月末で辞職し、
 十分な出動体制がとれなくなった。
 医師会は今年7月をめどに、開業医との連携強化や
 救急医療の拡充を図る部署を病院内に発足させた上で、
 救急救命士を確保するなどしてDMATの活動再開を目指す、
 としている。
 DMATはこれまで交通事故12件、心肺停止患者救助7件、
 医療機関支援7件、災害救助5件に出動。消防や警察などとの
 合同訓練も行ってきた。発足に携わった同病院の東秀史副院長は
 「実績が示すように救急現場での期待は高まっていた。
 DMATは地域に必要。再開へ向け努力していく」と話した。
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救急や医療には
もっともっと人員と手間ひまをかけなければ
ならないと思います.

せっかく立ち上げたDMATチームが医師不足で休止となる
今の現状は多いに憂慮する事態だと思われます.

私たちの病院も地域の一員として
さまざな形で医療や救急業務を充実させるために
さらなるスタッフの増員が必要だと考えています.
救急部の充実、救急スタッフの増員
集中治療スタッフの増員
救急外来の充実、64列CT、最新の血管造影装置などの整備
経皮的人工心肺装置の導入など
まだまだ課題は山積しています.

いずれは当院も地域のDMATに参加できるような
体制とスタッフをそろえていくように
頑張って行きたいと考えています.

現場のやる気のある若いスタッフの思いを
ぜひ形にしたいものです.
by yangt3 | 2007-04-14 16:18 | ニュース