もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

ドクターヘリ

4月27日(金曜日)の夕方のテレビニュースで
愛知医大のドクターヘリが紹介されていました.

おりしもドクターヘリの全国配備を目指す
特別議員立法が、今国会で成立する見通しです.

-------東京新聞 TOKYO Web 2007.04.26
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007042601000553.html

 ドクターヘリは、救急医療の専門医を乗せて
 患者の元に急行し、治療しながら病院に搬送する。
 離島や山間部など大規模な病院がない地域での
 救命率向上や後遺症軽減への効果が期待されている。
 同法案はドクターヘリの普及のため、ヘリを
 配備する救命救急センター指定病院に対する
 国や都道府県からの補助制度を定めたほか、
 民間からの寄付による基金を設置して助成金を交付する。
 ドクターヘリは現在、10道県で11機が導入されている。
---------------------------------------------
重症外傷、多発外傷、重症熱傷などや
急性心筋梗塞、心原性ショック、解離性大動脈瘤、
大動脈瘤破裂などの生命の危険が切迫している
患者さんの搬送に、ドクターヘリは
威力を発揮します.

これを機にドクターヘリの普及が期待されます.

a0055913_0291390.gif





ネットでもドクターヘリ関連の記事を
たくさん見ることができます.

--------------ドクターヘリ 高い救命効果
http://www.medianetjapan.com/2/town/
government/airrescue/asahi070122.html

------------普及進むかドクターヘリ 高い経費が課題に
http://www.izai.net/jp10no14.html

------------高度救命救急センタードクターヘリシステム
http://www.hosp.kurume-u.ac.jp/drheli/about.html

高速道路などへのドクターヘリ着陸も
可能になりつつあり
ドクターヘリの普及により救命救急医療が
さらに進歩することは間違いありません.

紹介した記事にも書かれていることですが
問題に成るのは、やはりドクターヘリを
運用するために費用、ランニングコストだと
思われます.

ドクターヘリ 1機あたり年間2億円を要する運行費用が
かかるそうです.
年に400回飛べば一回の飛行あたり
50万円程度になります.
(I回8万〜10万円といわれる救急車よりは高いが、
 重症者中心だけに救命効果は大きいと思われます)

ドクターヘリには、ヘリコプター操縦士、ヘリコプター整備士
医師1〜2名、看護師1名が搭乗します.

ドクターヘリ事業の成功のためには
高い年間運用費の確保だけでなく
やはりドクターヘリに搭乗する専門の医師、看護師の
確保、要請が必要です.

民間病院や地方の病院では、単独で
こうしたドクターヘリを管理、維持することは困難です.

様々な重症患者の救命のために
山間部や農村を多く抱えるこの岐阜県、可児の地で
さらなる高度な救命をめざしていくために
将来おこるかも知れない東海大地震などの
大災害に未然にそなえるために
ドクターヘリのさらなる普及が期待されます.

a0055913_0294869.gif


とここまで、実は当直中の合間に記事を書いていました.
ちょうど救急で、腹痛の患者さんが来院.
腹部CT検査で、腹部大動脈瘤破裂と診断しました.
すぐに県立多治見病院の心臓外科に
患者さんを搬送しました.

さいわいに、県立病院は、救急車であればすぐのところなので
搬送の遅れを来すようなことはありませんでした.
もしこのような腹部大動脈瘤破裂の症例でも
搬送に1時間以上もかかるようであれば
患者さんの病状が急変したり容体が悪化する危険があり
本当にやれやれでした.

そんなわけで、一刻を争う時に
やはりドクターヘリによる迅速な
患者搬送は、これから本当に必要だと感じました.

そこでふと気付いたのは
いくらドクターヘリが普及したとしても
個々の搬送をお願いする側の病院で
ドクターヘリが発着可能な場所の確保の問題があります.

たとえば私たちの病院がある可児市では
ドクターヘリが発着する専用の場所はありません.
とりあえず近くの公園におりてもらうしかなさそうです.

ドクターヘリの普及を進めていく上で
こうしたドクターヘリの発着場所を
きちんと整備することも忘れないように
進めていく必要がありそうです.

とりあえず私たちの病院には
広い駐車場がありますので
緊急の時には、駐車場をドクターヘリの発着場所に
使えるように、また考えていきたいと思います.

本当にまだまだたくさん
仕事があります.頑張りましょう.皆さん.

a0055913_0301238.gif

by yangt3 | 2007-04-28 00:30 | ニュース