もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3

地方の医師不足

少年時代から高校までは
三重県の田舎で過ごし
研修医となってからの何年かは
都会で暮らしましたが
その後の医師生活は、地方で暮らしています.

この何年かは、岐阜で暮らしています.
地方で暮らすという事は、いろいろありますが
子供にのびのびと育ってもらいたいという
親心からすると、よい環境だと思っています.

すぐ傍に山があって、川があって自然がある暮らしのほうが
子供には、絶対よいと思います

私の子供の頃は、山や川で遊び回っていましたから(笑)

ただこと暮らしの面でいうと
地方、地域には、いろいろな問題があります.
なんといっても地方の医師不足は深刻です.

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地元の新聞のニュースなので
目にされた方も多いと思います.

--------------CHUNICHI Web 2007.07.09
岐阜から言わせて〜参院選を前に<4> 医師不足
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/gifu/CK2007070902030890.html

 「このままじゃ、地域で暮らしていこうと思う人が
 少なくなってしまう」。
 郡上市民病院(郡上市)の職員は、
 解消のめどが立たない医師不足を嘆いた。
 特に困っているのが内科と産婦人科。
 内科は今春から公募をかけているが、
 まだ引き受け手は見つかっていない。
 「胸が少し調子悪かったから朝早く来たのに、もうお昼」。
 病院前で帰りのバスを待っていた八十歳代の女性はぼやいた。
 患者対応に医師数が追いつかず、外来の待ち時間も長くなっている。
 医師不足は県内各地の地方病院で顕在化。
 飛騨市民病院(飛騨市)では今年四月、
 それまで十一人いた常勤医師が六人になり、
 小児科の常勤医師がいなくなった。
 県立多治見病院(多治見市)でも四月から、
 精神科の入院患者の受け入れを停止している。
 この問題に対処するため岐阜大学は四月、
 地域医療の研究、教育、診療の拠点となる
 「地域医療医学センター」を同大医学部に開設した。
 初年度は研修医と若手医師を交代で
 下呂市の県立下呂温泉病院に派遣している。
 初代センター長となった同大医学部長の近藤直実教授は
 「従来通りの単なる地方への医師派遣ではない。
 患者が生活している環境、地域も合わせて考える
 『地域医学・医療学』の研究や、
 若手医師の教育も合わせて行う画期的なシステムだ」と自負する。
 県も四月、医師確保などを議論する
 「県地域医療対策協議会」を設置。
 医療関係者、行政だけでなく、住民代表らもメンバーとなって
 議論を進めており、今年十月をめどに対応策をまとめる予定だ。
 医師会の働きかけによる開業医の病院支援や診療時間の延長など、
 即効性のある具体策が議論されている。

 一方で今日のような苦境は、国全体の医師の絶対数不足が
 招いたとする見方も根強い。
 二〇〇四年度の日本の人口千人当たりの医師数は二・一人。
 経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の三・一人を
 大きく下回っている。
 国は一九九七年の閣議決定で「将来医師が過剰になり、
 医療費が増大する」として医師数抑制政策を続けてきた。
 医師の大都市集中で地域間格差が深刻になったことで
 昨年八月、岐阜、三重、長野など医師不足が深刻な十県について、
 二〇〇八年度から最長十年、医学部の定員を最大十人増やすことを認めた。
 だが厚生労働省は、定員増は「暫定的な措置」とし、
 医師数抑制の基本政策は変えていない。
 これに対し野党を中心に「医師の絶対数を増やせ」
 との声が次第に高まり、この政策は参院選の争点の一つになっている。
 「専門分野だけでなく、ある程度の症状までならどの分野でも
 横断的に対応できる総合診療医を育てたい。
 そういう『赤ひげ先生』が今、社会に求められている」
と近藤教授。“現場”の努力を最大限に生かす医療政策の確立が急がれる。
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実際の所、地方では、
大学病院からの派遣医師の引き上げなどがあり
本当に医師不足は深刻です.

理想的には、全ての科の専門医がそろう病院が
よいと思いますが、この医師不足のなか
せめて最低限のプライマリケアができる医師で
現場の仕事をやりくりするしかないのが現状です.

ある程度の症状までならどの分野でも
積極的に対応できるという
総合診療医を育てようとしていますし
かつまた救急、時間外の一部を地元の開業医の先生たちに
割り振ろうとか、そんな動きがあります.

いまのところは、残念ながら
その場限りの泥縄式というか、急場しのぎのようにしか
見えないと思います.

医療だけでなく、介護・福祉においても
人手不足、スタッフ不足は深刻です.

必要なことは、地域毎のニーズに応じた
各専門医師、各科医師をそろえ
地域医療を支えるだけの総合診療医をそろえる事だと思います.
総合診療医も、片手間ではなくて
ちゃんとした教育システム、バックアップシステム
連携システムが必要だと思います.

もうそろそろ地方からも
声を上げていかなければ、いけないと思います.
by yangt3 | 2007-07-09 13:38 | ニュース