もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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毎日が勉強の日々...

うちの小学3年生の長男も
だんだんと勉強が難しくなってきているようです.
親に似たせいか、理系科目は、割と得意で
算数は、あまり苦労はしていないようです.

しかし国語については、よく本を読んだり
パソコンでGoogle検索して、ローマ字入力もできるくせに
漢字を覚えるのが大変なようです.

最近では、宿題だけではなく、書き取りの勉強もしていて
子供も、毎日が勉強で大変そうです.

かくいう親の方も、地域の第一線病院で働いていると
日常の仕事やノルマ、外来、当直に追われて
なかなかゆっくりと勉強する暇がありません.
忙しさを言い訳にして、勉強しなければ
いつしか医療の進歩に置いて行かれないか心配になります.

毎日が勉強の日々..._a0055913_051494.gif





私が専門とする循環器のカテーテル治療の領域においても
最近の進歩は目覚ましいものがあります.
特に今年は、第2の薬剤溶出ステントであるTAXUSが
実際に現場で使用できるようになり
その知識や技術の習得には文献の勉強だけではなく
実際に学会や研究会、ライブなどにでかけて
実際的な知識を仕入れてくる必要があります.

さらには、慢性完全閉塞のカテーテル治療においても
Retrograde Approach(逆行性、レトロ)と
呼ばれる新しい治療の方法が世に広まって
さらなる治療の向上が期待されています.

この新しい最先端の技術を習得するためには
文献にあたるだけでは、絶対に不可能です.
もちろん基礎知識として、一般的なことは文献で
抑えておいておく必要があります

今年は、そんなわけで、この重要な
慢性完全閉塞の新しい治療技術を勉強していくため
積極的に学会、研究会、ライブに参加しており
これからも続ける予定です.

最近、当院循環器科では、末梢血管の治療にも
力を入れています.
いわゆるPPI(末梢血管カテーテル治療)も
心臓カテーテル治療と同様に頑張っていこうと
準備を進めています.

すでに、総腸骨動脈領域の慢性完全閉塞病変など
かなりの複雑で困難な病変に対しても
治療を試みて、カテーテル治療に成功しています.
この末梢血管の治療についても
以前より技術もデバイスも格段に進歩しており
旧来の知識や技術では対応できず
やはり学会、研究会参加によって
技術を磨く事に繋がってきます.

当院は、民間病院ですが
いわゆる開業医、クリニックの延長としてではなく
地域の要になる病院として
ある程度の専門性を伸ばしていきたいと考えています.

特に循環器領域については、
平均レベル以上のカテーテル治療、救急対応を目指しています.

少ないマンパワーで、全ての業務にあたるのは
本当に苦しい事です.
このような忙しさに追われて
学会にも研究会にも、あまり参加できないまま
医療の日進月歩の進歩に遅れをとることは
結局、自分の医療の衰退に繋がっていくと危惧しています.

実際には、以前より外来の数も多く、以前と同様に
当直も多く、学会に参加しようとしても
代診に代る先生もなかなか頼めず、当直の代わりも
なかなか頼めず
学会に参加しようという気持ちが空回りする事もあります.

結局特定の先生に負担が一気にいくことになり
本当に申し訳ないと思います.

けれども、最近学会に積極的に参加し
かついろいろなカテラボへの表敬訪問を行う事によって
各施設との連携がより強まっている事を実感しています.
さらには、学会参加がきっかけとなって
また新たな情報が病院の中に
入ってきやすくなっています.

学会やライブに積極的に参加して
知識と技術が向上していけば
結果的にそれらをまた病院や患者さんたちに還元できると
考えています.

最近、循環器の学会も多くなり、本当に忙しいのですが
カテ室スタッフともども、できるだけ積極的に
外に出ていきたいと思います.

病院のスタッフの皆さんには
これからもお世話になります.

8月は名古屋国際会議場で開かれるJACCTと
東海ライブ研究会などに参加する予定です.
by yangt3 | 2007-07-16 00:05 | コーヒーブレイク(雑談)