もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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3Dアバター医療支援システム

当院では、診療の電子化については
オーダリングシステムがやっと導入された段階です.

電子カルテについては、まだまだこれから準備を
していくという段階です.

以前勤めていた病院では、電子カルテが
導入していました.

コンセプトとしては、電子カルテ上で、PACSとリンクし
患者さんのカルテから、画像データや過去の病歴に
簡単にリンクできるはずです.

しかし、端末のスペックや、ソフトの出来に左右されて
私が使った頃には(今から3年前)
まだまだ使いにくいという印象でした.
最近は、さらに使いやすくなっていると思います.

現在のところは電子カルテといっても、
診療の内容は、ドクターが診察のたびに、電子カルテ上に
キーボードで入力することになります.

手術記録、検査記録、入院の記録、退院サマリーも同様です.

こうした診療の多彩な情報を、ネットサーフィンするように
簡単にみることができるのが、電子カルテの理想なのですが
まだまだ現実には、改善の余地がありそうです.

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病院診療の電子化、電子カルテの導入は、
厚生労働省も進めるところでありますが
実際に、回りを見回してみると、まだまだ
これからという感じでしょうか.

以前に勤めていた病院で、オーダリングの導入、
引き続き電子カルテの準備、導入を経験してきました.

基本的には、医師を始めとするスタッフが
電子カルテに入力するプロセスがネックとなり
うたい文句の、待ち時間の緩和には、なかなか繋がらず
最初は、混乱したことを覚えています.

現在、当院でもカルテのオーダリングシステムが
導入されていますが、事実
患者の待ち時間は増加して、
本当に申し訳ないと思います.

自分の手持ちのパソコンや、携帯の使い勝手からすると
こうした診療の電子システムは、まだまだ
とても使いづらいと感じています.

一番の原因は、いろいろな制約があるせいか
カスタマイズが、うまくできないことです.

これだけテクノロジーが進歩しても
入力技術が、あいかわらずキーボード操作というのが
ちょっと考えてしまうところです.

忙しい医療スタッフのために、
診療支援ソフトをIBMが開発したそうです.

------------------MSN.ニュース. 2007.09.27
米IBM:患者の3Dアバターを作成する医療用視覚化ソフト開発
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/news/
20070927mog00m300012000c.html

---------------ITmedia News 2007.09.27
患者の3Dアバターで医師を支援——IBMが開発
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/27/news027.html

 米IBMは9月26日、医師が患者の医療データを見る際に、
 診察時と似た状況を再現するインタラクティブな
 人体の3Dモデルを実現する、視覚化ソフトの
 プロトタイプを開発したと発表した。

 同社のZurich Research Labが開発した新ソフト
 「Anatomic and Symbolic Mapper Engine」(ASME)は、
 人体を表すのに3Dアバターを用い、医師が患者のカルテを
 リアルに視覚化できるようにする。
 アバターの「身体」をクリックするだけで、
 その部位に関連する診察記録や関連情報を見ることができる仕組み。

 患者が医師に背中の痛みを訴えた場合、
 医師は患者に過去の病歴を尋ね、診察を行う。
 その後で資料を探すが、患者の完全な病歴を
 すべて見つけるのは困難だ。
 しかしASMEシステムを利用すれば、
 3Dアバターの背骨をクリックするだけで、
 患者の背骨に関連する過去の疾患や診察結果を
 即座に検索できるようになる。

 IBMはさらに開発を進め、
 音声認識技術をASMEに統合する計画という。
------------------------------------------------------------------------------------------

こちらが IBMのほうの
実際の記事になります↓↓

IBM Research Unveils 3D Avatar
to Help Doctors Visualize Patient Records and Improve Care
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22375.wss

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ちなみにアバターというのは
(釈迦に説法だと思いますが)
Wikipedia によると

・アバター(avatar)とは、2D/3Dのビジュアルチャットや
 ワールドワイドウェブ上の、比較的大規模な
 インターネットコミュニティで用いられる、
 「自分の分身となるキャラクター」、または、
 そのサービスの名称である。
 漫画のような姿のキャラクターが用いられる場合が多い。
・ウェブメールの画面中に表示される。
・メッセンジャーの画面に表示される。
・掲示板に表示される。
・ネットゲーム、モバゲータウン等の際に、
 参加者の操作するキャラクターとして表示される。
 などなど、様々なサービスに用いられ、
 これ単体のみでサービス提供することは少ない。
 
 アバターはWeb上のコミュニティで積極的に用いられており、
 これを作成すること自体は無料の場合がほとんどだが、
 髪型や服装、装飾品、顔のパーツなどを自由に選んで
 キャラクターの外見を自分の好みで選択・デザイン
 できるようになっており、選択できるアイテムは
 無料のものと有料のものと分かれる。
 使用される割合が高い・人気が高いと運営会社が
 判断するアイテムが有料となる場合が多い。
 感覚的にはオンラインで遊べる着せ替え人形と言えるかもしれない。

・その一方で、がん患者のメンタルケアや手話による
 コミュニケーションなど、新しい分野への
 応用も研究されており、昨今注目を浴びている
 Webアクセシビリティを向上させるツールとして
 既存のビジネスの枠に捉われない展開が期待される。

とあります.

私自身は、まだアバターを使ってみた経験はありません.

このIBMが提供する3Dアバター医師支援システムは
記事を見た限りでは、けっこう面白そうで魅力的に
思われます.

たとえば、このASMEシステムを使って
3Dアバターの心臓の部分をクリックすると
患者さんのこれまでの
循環器に関連する過去の病歴や画像、治療などの内容が
即座に検索できるというわけです.

心電図、レントゲン、血液検査などの通常の
情報のみでなく
心エコーの動画画像、ドップラー動画なども
みれれば素晴らしいです.

さらに心臓カテーテルの動画や
今の流行りである64列MSCT による冠動脈CT検査の
画像なども、画像検索できれば
素晴らしい診療ツールになると思います.

実際の診療に、もたもたせずに快適に
使う為には、かなりのパソコンのパワーを必要と
しそうなのがちょっと玉に瑕かもしれませんね(笑)

アイデアとしては、この
3Dアバター医師支援システムを元に
医師教育のシミュレーションへの応用、
文献検索へのインターラクティブな応用などが
可能になればと、夢想しています.

IBM以外の多くのベンダーが
こうした医療システムの開発に取り組んで頂きたいと思います.

もちろんアップルも
ぜひ医療分野へのソルーション開発にさらに
力をいれて欲しいと思います.

その昔、デモで使用した音声認識、音声入力システムは
誤作動も多く、なかなか使うのが大変でしたが
改良された音声認識技術とこのASMEが組み合わされば
かなり強力なツールになると思います.

当院で、電子カルテが導入されるころには、
ぜひ実用化を期待しています.

ちなみにこちらも関連記事です↓↓

-------------ITmedia News 2007.07.25
IBMとフロリダ大学、「インタラクティブヘルスケア」技術を共同開発
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0707/25/news019.html

病院での入力端末や情報端末が
PSP、ニンテンドーDS、iPhoneのような
携帯できるものになると、さらによいですね.

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by yangt3 | 2007-09-28 00:03 | ニュース