もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

不整脈

アメリカのチェイニー副大統領が不整脈で
手当てを受けたそうです.

-------asahi.com 2007.11.27
チェイニー米副大統領、不整脈で手当て
http://www.asahi.com/international/update/1127/JJT200711270007.html

 チェイニー米副大統領(66)が26日、不整脈の一種である心房細動を起こし、
 ワシントン市内の病院で手当てを受けた.
 ホワイトハウスによると、電気的な刺激による治療に成功、
 副大統領は無事帰宅した.27日に通常通り執務を再開する.
 副大統領は心臓発作を過去に4回起こすなど健康不安を抱えている.
------------------------------------------------------------------
記事によれば
チェイニー副大統領は、どうやら 心房細動だったようです.

不整脈で病院に受診された方々、とりわけ
年配の方には、病状説明しても
うまく伝えられない事がよくあります.

そんな時に、有名人のお話と関連させると
よく理解してもらえます.

心房細動は、ありふれた疾患ですが
きちんと管理と、治療が必要な不整脈です.

a0055913_17325282.gif






チェイニー副大統領の病状については、さらに別記事があります.

------AFPBB News 2007.11.27
チェイニー米副大統領、不整脈で精密検査へ
http://www.afpbb.com/article/politics/2317665/2399509

 【11月27日 AFP】
 ディック・チェイニー(Dick Cheney)米副大統領(66)は26日、
 健康診断中に不整脈が発見され、検査と必要な治療を受けることになった.
 副大統領報道官が明らかにした.

 チェイニー副大統領は、精密検査のため
 ジョージ・ワシントン大学(George Washington University)病院に運ばれ、
 必要があれば、不整脈の一種である心房細動の治療では一般的な
 電気的除細動の措置がとられるという.

 副大統領報道官は「この治療は、外来的処置となり、
 副大統領は26日夜にも帰宅できる」との見解を示した.
 また、精密検査の結果を待って詳細については明らかにするとした.

 同副大統領は風邪によるせきが長引いており、
 その治療の際に偶然、心房細動が発覚したとういう.

 チェイニー副大統領には、重度の心臓疾患の病歴がある.
 同副大統領は、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領
 とともに政権に就いた2000年には4度目となる心臓発作を起こしており、
 翌2001年には、血管形成手術を受けている.

 また、2005年9月には、両ひざの裏にたまった血栓の手術を行っており、
 さらに、2006年1月には、息切れを起こし入院している.
-------------------------------------------------------------------------------
心房細動のちりょうガイドラインについては
日本心臓財団のページに記載されているものが
一番簡略にまとめられています.

 日本心臓財団
 心房細動治療ガイドライン
 http://www.jhf.or.jp/a&s_info/guideline/sinbosaido.html

循環器外来でみかける心房細動の大部分は、慢性の心房細動のものが多く
記事でかかれているような、電気的除細動を行う事は
それほど多くはありません.

心拍数が100以上となって、頻脈、動悸を主訴に救急外来を
訪れる発作性心房細動の方は、時々拝見します.

基礎疾患がなければ、心拍数コントロールのために
通常は、ワソランの点滴投与を行っています.

WPW 症候群という特殊な病態があり
この場合にはちょっと注意が必要になります.

 WPW症候群
 ハート先生の心電図教室
 http://www.cardiac.jp/view.php?target=wpw_synd.xml

循環器が心房細動に注目するのは、
慢性心房細動の場合、適切な坑凝固療法を行わないと
脳梗塞などの血栓性の合併症が起きる事です.

年齢と基礎疾患を考慮して
坑血小板薬、ワーファリンなどの治療が検討されます.

時々、長らく高血圧などで病院に通院しているのに
検査嫌い、そのほか、さまざまな理由で
心房細動が見逃されていたり、診断されていなかったり
そんなことがあります.

適切な治療は、まず正確な診断から.
心電図も、定期的に検査を受けましょう.

わがカテ室スタッフも
心電図は、頑張って勉強しています.

まずは、実地で興味のある心電図をコピーして
手元に集める事.
分からない心電図は、ちゃんと本を調べて
解析する事を地道にやることが大切です.

上で紹介した.心電図でおなじみの
ハート先生がブログを始められたそうです.

 ハート先生のブログ
 http://blogs.yahoo.co.jp/soyashi

a0055913_17334331.gif

by yangt3 | 2007-11-27 17:33 | ニュース