もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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横浜の夜

鎌倉ライブに参加のため
横浜に滞在中です.

12月7日(金)は、横浜に移動の後
以前にともに働いていた
二人のドクターと食事を共にしました.

あいにくと横浜の夜は、どこもかしこも
飲食店は満員御礼で、やっとのことで
小さな居酒屋を見つけて、乾杯!となりました.

お互い平等に月日が流れて
よくいえば貫録が出たというべきか、歳相応になったと
いうべきか.

語り始めれば、昔のままで
いつしか時をたつのも忘れてしまいました.

その先生も実はブログをやっています.

もう一つの日本を実現しよう
http://d.hatena.ne.jp/sawataishi/

昔から、何事も真面目に取り組む先生でしたが
今は、医療崩壊の問題に深く思索を深めていて
私なりに勉強になりました.

横浜の夜_a0055913_2157215.gif






さてさてそして本来の目的の
第14回鎌倉ライブデモンストレーションです.

学会会場に赴くとすでに多くの人たちが
詰めかけていました.

びっくりしたのは、会場で
「ブログみてますよ」と声をかけられたことです.
(M.Fさん、どうもありがとうございました.
 またコメントのほうも寄せてください)

さて今年の鎌倉ライブは、例年とは趣きが違いました.

昨年の症例は、難易度の高い症例を
齋藤 滋先生が、華麗な技で
IVUSもほとんど使う事なく、短時間で
数多くの症例を治療していくというスタイルでした.

マエストロのスーパーテクニックは
ただため息をつくばかりであり
なかなか私のような凡人には、まねができるものでもなく
それでもなにかしら刺激を受けて勉強して
帰っていったのでした.

今年の鎌倉ライブのテーマは
「スレンダー」です.

もともと鎌倉ライブは
Radialist(ラディアリスト);つまり心臓カテーテル治療を
太ももの動脈(大腿動脈)からの治療ではなく
手首の動脈(橈骨動脈)からの治療を主として行う
医師達の集まりです.

かくいう私も、症例の90%以上は
手首、橈骨動脈からの治療で行っています.
(例外は、透析の患者さん、慢性完全閉塞、左主幹部など
 治療的に難易度の高い症例です).

普段使っている治療用のカテーテル(ガイドカテーテル)は
主に6Frという太さなのですが
今日の鎌倉ライブではさらに細く(スレンダーに)
5Frシステム、4Frシステムの治療の実際と紹介が
行われました.

実はスレンダークラブジャパン(SCJ)という医師の集まりが
ありまして、私は会員番号64番です.
とはいうものの、治療の道具やデバイスの問題があって
まだ日常的な実践にはならず
準備中といった段階です.

ただ今年は、学会でのスレンダー関係の発表は
できるだけ聞きに行くようにしていますので
情報収集だけは怠りなくしているつもりです.

今日の鎌倉ライブでは、斉藤先生が
4Frシステムを使って、カテーテル治療を行うという
デモを一日中、拝見しました.

昔昔、やはり鎌倉ライブで5Frシステムが話題になり
その後、ちょっと5Frシステムを使った事が
何症例かあるのですが、カテが細く、扱いが非常に繊細で
やっぱりいつも使っている6Frのシステムに落ち着いてしまったのでした.

4Frシステムがいかに細いかというと、
通常、私たちの施設で使っている診断カテーテルが
やはり4Frですので、診断カテと同じ侵襲で
治療ができるという凄さ!です.

当院では、透析患者さんの治療が比較的多く、
治療後のアクセスの止血の問題に
いつも頭を悩ませていますので
4Fr スレンダーは、その一つの解決になるのではと
期待しています.

当院も、近いうちにスレンダーシステムを導入する予定です.

でもその前に、今ある心カテ装置を
早くリニューアルしたいです.

横浜のきらきらの夜景に、ついため息が出てしまうように
今は、まだ マエストロの技を感嘆して見るだけですが
インフラを早く整えて
早くスレンダーに、と思います.

明日も、また一日鎌倉ライブです.

追記;今年は、スレンダーへの裏ライブのコメントが
  かなり楽しめました!

横浜の夜_a0055913_21574474.gif

by yangt3 | 2007-12-08 21:57 | 学会、勉強、研修など