もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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Night Duty 夜間勤務

金曜日の夜に循環器の勉強会があった際に
近隣の主立った循環器の先生方とお会いしました.

どこの施設も冬場となって緊急が増えて
忙しそうでした.

講演会に来る直前にも緊急が拝ってバタバタしたとか
そんなお話をお聞きしました.

どこも循環器の先生たちは、本当に忙しくて大変そうです.
かくいう私も、ですが.

今年一年振り返ってみると
当直の時よりも、当直外で緊急での呼び出しが
多かったと思います.

沢山の医師やスタッフに恵まれている大きな病院ならともかく
少数精鋭で診療を行っている中小病院の場合は
緊急対応からその後の病棟での術後管理まで
やはり少数精鋭であるため(要するに人手がない)
重なれば何日も病院に泊まり込みとなります.

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------------------------NIIKEI NET 2007.12.05
夜間勤務も発癌因子に

 バー、コンビニエンスストア、病院などでの夜間勤務が
 発癌(がん)リスクを増大させる可能性があるという.
 これは発癌リスクを評価する世界保健機関(WHO)所属組織である
 国際癌研究機関(IARC)による結論で、
 IARCは夜間勤務を「発癌性がおそらくある因子(probable carcinogen)」
 として正式にリストに加えることを予定している.

 IARCが疫学データ、動物研究の結果、
 夜間勤務と腫瘍形成とを結びつけるメカニズムに関する研究について
 詳細に調べた結果、いずれのデータからも、
 夜間勤務がヒトの癌に何らかの形で寄与している可能性が示されたと、
 IARC作業部会長のAaron Blair氏は述べている.
 この知見は、医学誌「Lancet Oncology」12月号に掲載された.

 これまで数々の研究から夜間勤務と癌との関係が示されてきたが、
 IARCによる評価は今回が初めて。疫学データでは、
 看護師、航空機の客室乗務員など交代制勤務を行うさまざまな職種で、
 乳癌リスクが高いことが最も強く示されており、
 次いで前立腺癌、大腸(結腸)癌のリスク増大も認められているという.
 動物での研究でも、夜間の活動時間に光に曝露したラットで
 癌の発症率が高いことが示されている.

 夜間勤務と癌の発症率増大とを結びつける生物学的メカニズムについては、
 夜間に光を浴びることによるメラトニン分泌量の減少が関わっている
 とする説が最も有力だという.
 メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、
 夜間、暗いときに作られる。さまざまな生理学的システムに作用し、
 癌抑制遺伝子を含む免疫系にも影響を及ぼしている可能性がある.
 別の専門家は、夜間勤務者が
 不規則な睡眠パターンを余儀なくされる点を指摘し、
 睡眠パターンの変化や睡眠不足により免疫系が弱くなり、
 身体の自然なリズムが乱される点を指摘している.

 しかし、IARCの定義はあくまでも夜間勤務が
 「おそらく」癌リスクをもたらすというもので、
 明らかな発癌因子とされるアスベストや喫煙ほど
 十分な根拠があるわけではない点をBlair氏は強調.
 リスク軽減の方策はあまりなく、
 長期にわたるメラトニン補充も勧められないと専門家はいう.
 また、勤務時間が頻繁に変わるのは負担が大きいため、
 夜間勤務なら常に夜間勤務の方がよいとBlair氏は述べている.

 米国癌協会(ACS)は、まだ十分な検討ができていないとして、
 IRACでのリスト掲載についての判断は見合わせているとコメントしている.
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夜間勤務の多い病院スタッフには
ちょっとショックな内容の記事ではあります.

カテスタッフ、循環器スタッフの場合は
カテの際に、少量とはいえ散乱放射線を少なからず浴びているわけで
そちらも、こうなると気になります.

そうえいば、最近疲れやすいような気がするし(笑)

だいたい病院勤務は、時間は不規則だし
当直や呼び出しがあって睡眠もろくにとれないばかりか
食事も不規則です.

朝に病院に出勤すると、夜遅くまで家に帰れない、
つまりなかなか日光にあたる機会もありません.
これで元気なのが不思議なくらいです(笑)

オーストラリアとか、海外の心臓外科や循環器の病院に
見学、留学に出かけた先生の話では
海の向こうのドクターやスタッフは
もっと健康的な生活を送っていると聞きます

いったい何が違うのでしょう.

ひとつは日本の医療業界は
絶対的な人不足、マンパワー不足で
個人、個人の超人的な働きで支えられているということでしょう.

一方で海外では、多くのスタッフにより
救急領域でも勤務交代や、時間を区切っての仕事が可能なのでしょう.
専門分化が進んで、一人のスタッフが雑用も含めて
ありとあらゆることをしなくてもよいからでしょう.

先日、来日してわが病院でご講演していただいた
羅 先生も、大学医学部の助教授というポジションですが
当直もなく、年間を通じて、夜間に相談の電話はあるものの
夜間呼び出しはほとんどない、といっておられました.

マーフィーの法則じゃないけれど
このまま医療崩壊が進むと
真剣に医療関係者の発ガンが増えてしまうのかと心配です.

せめて休みの日くらい、子供と遊んで
健康的に過ごさなくては!

ついでにこんな関連記事があります.

--------YOMIURI ONLINE 2006.05.30
一人夜勤が生む手抜き
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/kokoro/20060530ik0a.htm

病院でも少人数のケアが推進されています.
忙しそうな夜勤の看護師さんたちの疲れた姿を見ると
日本の未来はこれでいいのか、と真剣に思います.

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by yangt3 | 2007-12-16 00:03 | ニュース