もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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心カテの安全確保

本当は、別の記事を予定していたのですが
この記事を無視するわけにはいけないと思いました.

皆さんも、もうご覧になったでしょうか

asahi.com 2007.12.26
器具使い回し肝炎 5人感染18人疑い 茅ケ崎市立病院
http://www.asahi.com/national/update/1226/TKY200712250371.html

 神奈川県にある茅ケ崎市立病院の循環器内科で心臓の
 カテーテル検査を受けた60〜70代の男性患者5人が、
 C型肝炎に感染していたことがわかった。25日、
 病院が記者会見して明らかにした。
 感染は昨年12月から今年4月にかけてで、
 血圧変動を監視する器具「トランスデューサー」を
 交換せずに使い回したことが原因とみられる。
 (以下略)

おりしも12月26日にカテーテル治療を行った患者さんが
非常にこのニュースで不安を感じられて
大丈夫でしょうか、とおっしゃっていました.

基本的な感染対策と、ディスポーザブル製品を使い回しせずに
ディスポ(一回限りの使用)を徹底しており大丈夫ですと
安心していただきました.

a0055913_205046.gif






トランスデューサーというのは
カテーテル検査の時に、患者さんの血圧を
モニタするための器具です.

a0055913_20515364.gif


基本的には、ディスポーザブルの製品を使用しており
患者さんお一人だけの専用で使用して
検査が終われば排棄しています.

このトランスデューサーの一部が
検査の際のカテーテルと直接接続されることになり
もちろん使い回しをすれば、感染の恐れが生じます.

a0055913_20504286.gif


この血圧、動脈圧測定のためのトランスデューサーは
カテ室の専用というわけではなく
手術、麻酔の際にも一般的に使用されています.

手術、麻酔の際に、血圧をリアルタイムに
モニタするためです.

集中治療室での重症患者さんにも
同じように、動脈圧測定が行われており
トランスデューサーが使われます.

当院カテ室では、
カテ室スタッフ、看護師、ME技師が責任をもって
診療にあたっており、
トランスデューサーの使い回しはありません.

個人的には、このニュースを聞いて
当院カテ室では、問題ないと考えたのですが
予想以上に、カテを受けられる方々の不安が強いことを
知りここに記事にさせていただきました.

医療の世界では、カテーテルに限らず
感染対策の観点からディスポーザブル製品の使用が
一般的となっています.

病院ごとに感染対策には、非常に神経を使っており
今回の件も、新たな議題として
スタッフ一同気をつける所存です.

カテーテル検査のみならず、採血、点滴、
手術、人工透析など
感染対策は医療の基本となるものです.

幅広い院内感染対策については
当院でアメリカから感染症専門医を
お招きして講演会を開催し、職員一同
感染予防の意識を高めております.

http://tomochans.exblog.jp/6353111/#6353111_1

仕事が忙しい、時間外、緊急でばたばたしている
人手が足らない、そんな時だからこそ
基本に忠実に、安全性を第一に考えるべきと
職員一同、気持ちを改めて
日々の業務にいそしんでいます.

目標は、病院全体のさらなる感染対策の徹底です.
by yangt3 | 2007-12-27 20:52 | ニュース