ひたすら仕事...
2008年 02月 12日
重症患者の管理のためです.
呼吸管理、IABP、CHDFと集中治療管理を行っています.
週末は、子供たちをスケートに連れて行く約束でしたが
それも反古となってしまって、ちょっと残念でした.
いつか必ず埋め合わせするからね、と子供たちの顔を思い出しつつ
ベッドサイドで頑張っています.
もちろん1人ではなく、ME I 君も治療のお供です.
ひたすら患者さんの状態の改善を祈りつつ
いろいろと手を尽くして治療を続けています.
私と一緒になって病棟スタッフも頑張っています.
ベッドサイドに並ぶ、てんこ盛りの沢山の薬剤オーダー.
それら全てが心臓血管作動薬であり、緻密で慎重な薬剤管理を
一生懸命にこなしてくれています.
非番なのにもかかわらず、患者さんのことが心配で
思わず夜中に病院に、立ち寄ってくれたりするスタッフも.
勤務が終わっても、そのままずっと仕事を手伝ってくれるスタッフ.
などなど.
こうして皆の力を借りて、一刻も早い回復に向けて、頑張っています.
激務につらくなりそうな気持ちを
何冊もの本が支えてくれます.
1)てるてるあした
幻冬舎文庫
加納 朋子 著
2006年4月にテレビドラマで放映されたものの原作となります.
前作の「ささらさや」から
可能 朋子氏の作品には注目していました.
この本は、一応「ささらさや」の続編となっています.
ー親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代.
そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、
女の子の幽霊が現れる.
これらの謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる.
不思議な街「佐々良」で暮らし始めた照代の日々を、
彼女を取り巻く人々との触れ合いと季節の移り変わりを通じて
鮮明に描いた癒しと再生の物語ー
読むことで、こちらも癒され再生されるような本です.
2)償い
幻冬舎文庫
矢口 敦子 著
ホームレスになった医師という帯の言葉で
思わず購入してしまった本です.
ミステリーの形をとった、癒しと再生の本でした.
ぜひ一読をお勧めしたいです.
絶望の狭間にたゆたう元医師の主人公に
なんとなく人事でいられないような気分でした.
家族の大切さと、子供の笑顔の素晴らしさは
分かっているつもりです.
とにかく時間がない...
3)東大で教えた社会人学
文春文庫
草間 俊介、畑村 洋太郎 著
失敗学で有名な畑村先生の監修の本です.
ー人生のリスクをいかに仮想演習し
最適な人生プランを設計するか?
就職、会社組織、税金、不動産、結婚、介護等をめぐって、
知っていそうで知らない実社会の暗黙知を伝授.
失敗学の権威・畑村洋太郎と、激動のビジネスシーンを
くぐり抜けてきた草間俊介が
コラボで波多津、最強の「人生設計知」.
東大工学部の大人気講義をまとめたものだそうです.
技術者志望の学生向けの講義をまとめた本であり
医師を始め技術者である医療職スタッフにも十分に役に本だと思います.
癒されて再生したあとは、しっかりとした戦略と設計図が必要と
いうことです.