ネコを飼っていると心臓病にならない
2008年 03月 17日
夜遅く、大学からの帰り道で
途中から私の後をついてきて、下宿まで
やってきたのです.
なにが気に入ったのでしょうか.
夕飯の残りを餌に上げたりして
翌日もその次の日も、夜になると
下宿にやってきては、エサを貰いに来るようになりました.
学生時代の苦しいサイフの中から
ネコ缶だの、ネコのエサなどを買ってくるようになりました.
お互いに束縛されず、大学に行って私が不在の時には
いったいどこで、どうすごしているのやら.
しばらくはこうして、私がそのネコを飼っているような
不思議な関係が続きました.
なんの変哲もない雑種の三毛でしたが
忙しい学生生活に癒しになったのは確かです.
そう私は、ネコが好きです.
今は、なにかと忙しくて
子供たちと遊ぶ時間さえ十分にとれないわけで
ペットを飼いたいという希望はあるのですが
今のところ、まだ果たされていません.
家でネコを飼っている人は
心臓発作のリスクが低いという話があります.
------NIKKEI NET 2008. 02,21
ネコの飼い主は心臓発作リスクが低い
http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080228hj000hj
家でネコを飼っている人は、
心臓発作リスクが約30%低下することが示され、
ニューオーリンズで開催された米国脳卒中協会(ASA)
国際脳卒中会議2008で報告された。
報告を行った米ミネソタ大学脳卒中研究所(ミネアポリス)の
Adnan Qureshi博士によると、
心理的なストレスや不安と心血管イベント、
特に心臓発作との間に関連があることは
何年も前から知られているという。
また、ペットから得られる愛情と喜びが
ストレスの解消になることも知られており、
2005年に米国心臓協会(AHA)年次集会で発表された研究では、
心不全の患者が1回、12分間イヌとともに過ごすだけで
心臓および肺の機能に改善がみられることも示されている。
今回の研究は、1976~1980年に実施された
第2回米国民健康栄養調査(NHNES)に参加した
30~75歳の米国人4,435人を対象とした
調査データを分析したもの。
調査参加者のうち2,435人がネコを飼っているか
過去に飼ったことがあり、残りの2,000人は
ネコを飼った経験がなかった。
心疾患および脳卒中をはじめとするあらゆる原因による
死亡率を10年間追跡した結果、
ネコを飼ったことのある人は
心臓発作による死亡率が低いことが判明した。
Qureshi氏は、効果があるとは予測していたが、
ここまで大きな効果(心臓発作リスクが30%軽減)は
予想できなかったと述べている。
自身もニンジャという名のネコを飼っているという
Qureshi氏によれば、
イヌも同じ効果を人にもたらすはずだが、
今回の研究では、イヌを飼う人が少なかったため、
統計学的に確かな結論は得られなかったという。
2005年のイヌと心疾患に関する研究を行った
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
メディカルセンターのKathie Cole氏によれば、
今回の知見は意外ではなく、どのような動物でも、
飼い主がその動物を大切に思っていれば、
健康によい効果をもたらすはずだという。
特に高齢者にとっては、ペットを飼うことが
低コストかつ低リスクの医療的介入になると考えられるが、
動物の飼育を禁じているアパートや養護施設が多い点が
問題だとCole氏は述べている。
Qureshi氏も、ペットが飼い主に医学的利益をもたらすことに
同意しており、薬剤や外科手術とは異なり、
ペットを飼うことには何のリスクもないと付け加えている。
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実際は、ネコだけでなくワンちゃんも含めた
ペット全部が癒し効果もあって
心臓発作の予防に繋がるということですね.
ネコやワンちゃんなどのペットが
飼い主の危機を助けたというニュースもありましたね.
最近のニュースによれば
日本の世帯数調査で
一人暮らしの人が増えているとか.
「一人暮らし」が「夫婦と子」抜く…国立研推計
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20080315-OYT8T00290.htm
とくに75歳以上の一人暮らしは、少子高齢化や団塊の世代の
高齢化などの影響で今後増え続けるとの予想です.
辛い時、悲しい時、病気で苦しんでいる時
やはりそばに誰かがいて欲しいと思います.
ささやなかがら学生の時に
風邪を引いて、下宿で寝込んでいる時には
本当に悲惨な気分であったことを思い出します.
心臓病に限らず
健康でいるためには、やはり皆で支え合う必要があります.
1人じゃないんだよ、というメッセージがなければ
イザという時に、心が折れてしまうかもしれません.
今年になってから循環器も
やたらと忙しくなり、少数精鋭ではかなり苦しい日々です.
若いスタッフには、「鉄人」とおだてられつつも
体力、気力の低下は隠せない今日この頃です.
辛い時にそっと支え合える
顔の見える関係があればこそ
これからも頑張れそうです.
皆さんの癒しはなんですか?