もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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トリアージナース!

今年に入って忙しい日々が続いています.
医師だけでなく、病棟の忙しさも相変わらずで
スタッフの体調管理が心配です.

ぎりぎりの状態で勤務を回している為
1人が調子悪くなると、どこかにしわよせが来て
過労の連鎖反応ともなっていまい心配です.

循環器の重症を病棟スタッフに一生懸命ケアしてもらっている
私としては
本当に申し訳ない気持ちで一杯で
日々、スタッフの皆に感謝する毎日です.

救急医療や医療崩壊の話が連日、ニュースとなっていますが
個々の現場では、スタッフが目一杯頑張っている状況です.

ベッド満床とか、たらい回しとかマスコミで話題になっていますが
例えば自分の病院にかかりつけの患者さんが来院されて
入院を必要とする時、本当に物理的にも人員的にも
入院困難な時があり
やむを得ず、近隣の病院に紹介せざるを得ないことは
私たちも本当につらいです.

循環器で治療を行った患者さんたちは
ずっといつまでも私たちの患者さんであると思ってます.

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最近、ちょっと目についた記事です.

1)----JRT 2008.03.21
軽症患者に時間外料金
http://www.jrt.co.jp/news/scripts/newscont.asp?NewsId=10635

 小松島市の徳島赤十字病院は、来月から、
 夜間や休日に診察した軽症患者から、時間外料金を取ることを決めました。
(中略)
 これは、軽症患者の診療が増えすぎ、
 重症患者の診療に支障が出る恐れがあるため、
 軽症患者の診療を抑えるのが目的だということです。

2)---YOMIURI ONLINE 2007.11.27
岐阜大病院 特定療養費引き上げ 来春から
http://chubu.yomiuri.co.jp/kenko/kenko071127_2.htm?from=goo

 岐阜大学医学部付属病院は26日、
 他の病院の紹介状を持たない初診外来患者から徴収する
 「特定療養費」を、現在の2625円から4200円に
 引き上げることを記者会見で明らかにした。実施は来年4月から。
 特定療養費の値上げは、
 高度な技術を要する医療、救急医療に重点を置くのが狙い。
 同病院が主に高度医療を担い、
 診療所などが「かかりつけ医」として軽い病気の治療をするという
 役割分担を定着させたいとしている。

3)-----CBニュース  2008.03.21
救急受け入れ、「ベッド満床」4割
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15191.html

 都市部の救命救急センターなど3次救急医療機関が
 救急搬送受け入れられなかった理由の約4割が
 「ベッド満床」だったことが、
 3月21日、消防庁の調査で分かった。
 2次救急で受け入れられなかった患者を
 3次救急に搬送しているために、
 3次救急のベッドが埋まり、ほかの患者の手術などをしているために
 新しい救急患者を受け入れられないなど
 2次救急の疲弊が3次救急を圧迫している状態が浮き彫りになった

4)-------産経ニュース 2008.03.20
救急患者受け入れコーディネーター制度 導入都道府県「ゼロ」
http://sankei.jp.msn.com/life/body/080320/bdy0803202201004-n1.htm

 救急患者の搬送先が見つからず手遅れになる事態を防ぐため、
 厚生労働省が4月から目玉事業としてスタートさせる
 「救急患者受け入れコーディネーター制度」を
 導入する都道府県がひとつもないことが20日、
 産経新聞の全国調査でわかった

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医療現場の崩壊を防ぐ為に
医療スタッフ個人ができることはあまり残っていないようですし
救急システムの改善やリニューアルも
今後の推移を見守るしかありません.

人手不足の問題も思いきった手を打たない限りは
体力、年齢の限界もあり
そう長くは続けられないと思います.

とりあえず私が病院の若手スタッフに指導しているのは
個々の医療レベルを高めるように勉強すること.
英語の勉強も忘れずに、ということです.

5)----YOMIURI ONLINE 2008.03.20
トリアージナース 県育成
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20080320-OYT8T00203.htm

 休日や夜間の救急外来に軽症の患者が集中して
 医師の負担が重くなっていることから、
 石川県は新年度、患者の重症度を判別する
 「トリアージナース」の養成を始める。
 石川県医療対策課では、
 「救急外来に患者があふれる状況では医師が疲弊し、
 緊急性のある患者への対応が遅れることも考えられる」とし、
 救急の専門知識を身につけた看護師の育成に乗り出す。

 「トリアージ」は症状が深刻な患者や状態が悪化する
 可能性の高い患者など、緊急性のある患者から
 順番に医師の診察を受ける流れを作ることで、
 診療とは違い、患者を状態で判断して優先順位をつける。

 石川県内の救急病院は、平日の診療時間帯は仕事などで
 受診できない患者が、「コンビニ」的に受診するケースが
 増えているという。
 石川県の救急救命センターに指定されている
 石川県立中央病院の救急外来患者は、
 昨年度2万4341人で、3年前に比べ約3500人増えた。
 その9割は風邪などの軽症患者で、
 救急外来のある金沢大学病院や金沢医科大学病院でも
 85%以上が軽症の患者だという。

 石川県では、患者が集中する2次、3次の救急指定病院に
 勤務する看護師を対象に講習会を複数回開く予定で、
 救急専門医などが、患者の判別の仕方や
 特に専門的な知識が必要になる小児救急について講義などをする。

 患者の重症度を判別する看護師は制度化されておらず、
 県は講習会で正確な知識を身につけてもらい、運用していく方針。

 養成と合わせて県は、小児救急の適切な受診を呼び掛ける
 チラシを作成する予定で、
 同課は「救急外来の質の向上のために協力を求めていきたい」としている。
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医療現場を支える為に
こうした専門知識、専門技術をもったエクスパートナースが
どんどん増えていく事は
現場としては、本当に助かります.

それぞれの医療スタッフが
自分たちの専門的な仕事に専念できるように
医師、看護師の人材補充だけでなく
さまざまな医療スタッフのプロフェッショナルを増やす事も
よいことだと思います.

私が以前に勤めていた病院で
重症の患者さんが救急外来に運ばれて大変だったことがあります.
医師も看護師もばたばたと走り回っていました.

そんな時に、医事科の職員が数名
救急外来に応援に来てくれて
「先生、力仕事や雑用は手伝いますから
 先生は頭を使って下さい、指示して下さい!
 なんでもやりますよ!」って
言ってくれたことがあります.

こんな事を言ってくれた医事科の職員は
本当にクールで格好良かったなあ.

今の病院でもこんな心意気のスタッフが
数多く育ってくれる事を願っています.

さらに日々の仕事に追われて大変な看護師さんたちですが
こうした様々に自分の力を高める機会が増える事を期待しています.

そんなわけで当院若手達も
積極的にさまざまな勉強会や研究会、学会に
参加しています.

苦しい時こそ、人材、そして教育だと思います.

状況が改善するまで
倒れないようにやっていきたいと思います.
by yangt3 | 2008-03-22 12:49 | ニュース