もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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生きる力、PCの力、やっぱり人間ってすごい.

病気は、人から健康を奪い、幸せで平和な生活を破壊し
生きる希望さえも奪い取ってしまいます.

病気は、様々なものを人から奪っていくかもしれませんが
人に生きよう、頑張ろうという力がある限り
困難なことも成し遂げることができます.

がん手術で声を失った大学教授の方が、PCを使って
再び教壇に戻ったというニュースがあります.

asahi.com:失った肉声をPCで再生 がん手術の教授、教壇に戻る - 健康
http://www.asahi.com/health/news/OSK200804150039.html

大阪芸大・牧教授:がんで声帯切除から半年、“肉声”で教壇復帰 
事前録音、PC再現 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/kansai/archive/news/2008/04/10/20080410ddf041040011000c.html

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 咽頭(いんとう)がんで声帯を切除した
 大阪芸術大(大阪府河南町)の牧泉教授(59)=量子化学=が
 15日、手術前の肉声を合成処理してよみがえらせるソフトを使い、
 1年ぶりに教壇に立った。
 失ったはずの声は、あたかもそのとき話しているかのように教室に響いた。

 講義の冒頭。牧さんは深呼吸して着席し、教壇に用意したパソコンに向かった。 
 「チャンスを与えてくださった大学のみなさまに感謝いたします」。
 口は閉じているのに、キーボードを打つと、
 なめらかな声がスピーカーから流れ出した。

 新年度を控え、授業を選択する学生向けの講義紹介に断り書きをした。
 「私は声が出ません。残しておいた自分の声を基に作成されたソフトを使って、
 コンピューターにしゃべらせる方法で授業をします」。
 何人受講するか不安だったが、教室にはほぼ満員の約60人が集まった。

 8年前にがんの告知を受けた。
 「余命は月単位で考えてください」と言われたが、
 「奇跡的」に回復し、治療しながら教壇に立ち続けた。
 だが、昨年に再発。声帯を切除する決断をした。

 なんとか自分の声を残したい。
 インターネットで「自分の声」「ソフト」と打ち込み、
 大手電機メーカー沖電気工業(東京)の声を再生する試作ソフトを見つけた。
 すがる思いで連絡した。

 スタッフが自宅を訪れ、7時間かけ肉声を収録した。
 「今日はいい天気です」。声の特徴とイントネーションをとるため、
 例文を読み上げた。よく使う言葉は一語一語、録音した。
 家族や友人の名前、「なるほどな」「そやな」といった口癖。
 「結合性軌道」「グルタミン酸ナトリウム」などの専門用語。
 常用語は213にのぼった。

 07年10月に声帯を切除し、手術後、キーボードを素早く打つ練習を重ねた。
 通年科目である化学の講義は見送り、半期科目の「情報処理概論I」を担当。
 再発や死を意識しながらの復職だが、「声が絶対に必要な場所で、
 任務を果たしえることを示したい」の一念で登壇した。

 約1時間15分の講義を終えると、牧さんは深く頭を下げた。
 その後の取材に、パソコンで「授業中は『いけてる』と思い、
 グッときました。だいぶできそうな気がしてきました」と話した。

 声帯を切除後に話すには、空気をのみ込んで発声する「食道発声」や
 首に密着させた機械で振動を起こして声を出す
 「電気喉頭(こうとう)」が一般的だ。

 沖電気工業は4月から、牧さんの使う「自分の声ソフト」を、
 注文があれば販売する。価格は約100万円という。
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ここで紹介された「自分の声ソフトウェア」は
Polluxstr というそうです.
こちらが関連ページです↓

1)自分の声ソフトウェア Polluxstar(R)
 http://pinpon.okilab.jp/

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さらには、記事で紹介された大阪芸術大学の牧教授の作られた
関連ページもあります↓
2)自分の声ソフト
 http://www.makiz.jp/

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写真は教授のホームページからお借りしております.

実際に教授の講義の資料がダウンロードできます.

こちらも関連記事です(具体的な購入、導入検討について)

3)新世代のeボイスサービス、ポルックスター、発売中!
http://www.memorial-voice.com/

牧 教授のニュースは、NHK、日本経済新聞などで報道され
ご覧になった方も多いと重います.

この4月15日から、実際に教壇にたって講義をされているそうです.

牧先生の言葉を聞きましょう.

「講義がうまくいくのか不安だが、よい人生とは何かという私の思いを伝えたい」

「人間の考えを超えた何かが私に講義をするよう求めている。
 声を取り戻したからには学生たちが満足できる講義をしたい」

パソコン、IT、電脳技術の進歩により
さまざまなことが可能になってきました.
この音声技術を可能にしたコンピュータ技術には驚くばかりです.

それでも不可能を可能にするのは、やはりご本人の頑張ろうという気持ちでした.
さらにはそれを支えるご家族の力もあったと重います.

病に立ち向かっていこうという気持ちを
患者さんが心折れずに持ってガンバッっている限り
私たち医療スタッフも、決してあきらめずに
ともに頑張っていかなければならないと思います.

もし倒れても、また立ち上がって歩き出せばよいのですし
すぐに立ち上がれなくても、ちょっとしばらく休んでいれば
また元気もでると思います.

必ず誰かが近くで待っていてくれるはずです.
by yangt3 | 2008-04-28 07:49 | ニュース