もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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パワーポイント使用自粛?

今では、若い人は、パソコンとパワーポイントを
自在に使いこなして
ちょっとした勉強会でも、実に美しく素晴らしい
プレゼンを披露してくれます.

最初からパソコンとパワポによるプレゼンが当たり前という
環境の中で仕事を覚えたわけですから
若い人には、全然、苦痛に感じないのでしょうね.

私が研修医の頃といえば
ブルースライド、OHP(オーバヘッドプロジェクター)がまだ
花盛りの頃でした.

医学部学生時代の講義でも、まだまだスライドを使われる先生が
少なくて、昔ながらのプリント配布も多かった時代でした.

当然、講義やプレゼンの時には、たくさんのプリントが配布されて
まあなんというか、中学校、高校の勉強の延長という感じでした.

医学生として自覚をするのは、解剖実習や病理実習まで
待つことになるのですが、それはまた別の話で...

私が医学生、研修医の頃に今のような美しいスライドで
講義をしてもらえたら、今よりもうちょっと勉強好きになっていたのにと
とりあえずいいわけです(笑)

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トヨタグループが
「パワーポイント」の自粛ムードが広がっているとか.

1)トヨタグループが「パワーポイント」自粛令!?
 |News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン
 http://diamond.jp/series/analysis/10003/

 
 今年度の営業利益は、円高、原材料高、
 米国市場の不振という“三重苦”の影響をもろに受け、
 トヨタといえども、3割減という非常に厳しい見通しだ。
 決算会見の後、周囲を取り囲んだ記者団に対し、
 渡辺社長は「もう一度、原点に返って原価低減を行う」と
 一層のコスト削減を強調した。
 そして、続いて飛び出した次の言葉が
 その後のパワーポイント自粛ムードにつながった。
 
 「社内の意識はまだまだ甘い。
 昔は1枚の紙に(用件を)起承転結で
 内容をきちんとまとめたものだが、
 今は何でもパワーポイント。
 枚数も多いし、総天然色でカラーコピーも多用して無駄だ」
 と苦言を呈したのである。

その過激発言の真意は...

 かつて奥田碩取締役相談役は、
 「トヨタの敵はトヨタ」と語った。
 米GM(ゼネラルモーターズ)を抜き、
 世界一の販売台数獲得が目前に迫るなか、
 そのトヨタOBは「特に若い社員は、かつての苦労を知らない。
 何も考えずに慣例的、事務的に仕事を処理したり、
 部品メーカーなどの取引先に傲慢な態度を取るものも少なくない」
 と指摘する。

 別の幹部は「自ら範を垂れずに、
 サプライヤーにコストダウンを強要しても
 ついてくるはずがない」という。
 月は満ちれば、欠けるもの。
 慢心や傲慢、油断、嫉妬。
 “世界一”になること自体が大きなリスクと感じる
 トヨタ首脳陣やOBは多い。

 「いまこそ、意識改革の絶好のチャンス」と渡辺社長は言う。
 その意識改革とは、原価低減という単なる“節約”に止まらない、
 もっと深い意味合いがありそうだ。
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さすがトヨタグループ、深いですね.

現状では、ただパワーポイントの使用が制限されたとしたら
けっこう大変なことになりそうです.

私は、パワーポイントは使わず
Mac専用の Keynote ですが.

病院の中でも、カルテや検査依頼書、採血のデータ、検査データ
様々なたくさんの書類が行き来しています.

電子カルテ、オーダリングなどの導入となっても
完全に書類や紙をなくすことはできません.

そういう意味では、医療現場でも、まだまだ「改善」が
できそうな気がします.

さまざまなプレゼンでは、当然のようにパワーポイントが使われ
さまざまなレジメが配られますが
よっぽどのことがなければ
後から見直すことは少ないです.

それよりもプレゼン、発表の時に聞いた印象深い言葉や
興味深い内容がどれだけその場で、心に残るかということだと思います.

理系のための口頭発表術

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ブルーバックス 新書
R.H.R. アンホルト 著,
鈴木 炎 (翻訳, I.S.、リー 翻訳

アメリカの理系大学生、研究者のバイブルとされている
プレゼンテーションを学ぶための本です.

素晴らしいプレゼンテーションを行うために本書は
・準備における10の原則
・話を面白くする4つの原則
・視覚素材で効果をあげる3つの原則
・「話し方」で魅せる3つの原則
などが語られます.

本書のメッセージとしては
どれほど優れた発表でも、相手に理解されなければ、
単なる時間の無駄になってしまう.
だから、伝え方にも十分に努力しようということです.

この書の中にパワーポイントの使い方が書いてあって
あまりにこてこてのイフェクトだらけの
プレゼンはかえって逆効果であると述べられています.

やっぱりプレゼンは中身で勝負.
家に持ち帰るためのメッセージを伝えるかが大切ですね.

患者さんに病気の説明や、検査、治療の説明を行う時に
プレゼンソフトで作ったものは、本当に便利です.

昔は、デジタル画像もなく、プレゼンソフトもなく
説明は、用紙に手書きでイラストを描いて
一人一人丹念に説明をしていました.

カテ所見の記録も全て手書きでした.

トヨタグループと同様に、無駄を省くということも大切だと思いますが
われわれ医療者としては
トヨタからのメッセージをこのように考えたいと思います.

今一度、原点に帰って
きちんと患者さんに伝えることを見直そう、と.

そんなわけで、最近、カルテもできるだけ
たくさん書くようにしていますし(まだ紙カルテ)
患者さんへの説明もできるだけ手書きの説明も
付け加えるようにしています.

皆さんの工夫があれば教えてください.
by yangt3 | 2008-05-23 00:03 | ニュース