もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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末梢血管のレーザ血流モニタリング

たまには、カテネタです.

当院でも末梢血管の治療を頑張って行っています.

最近学会や、ライブなどでちょっと気になっていた
製品のデモを当院で行いました.

末梢血管のカテーテル治療中に
リアルタイムで末梢循環の機能を確認できるという代物です.

グッドマン、サイバーメドのレーザ血流の
CDF 2000です.

a0055913_023843.gif


現場では、現在超音波を主体としたドップラー測定が主流でしたが
今回、レーザーによる末梢循環測定の有用性を
体感しました.

端的に感想をまとめると、測定が早い、リアルタイムである.
ということです.




グッドマンの担当の方の説明によると
通常使用されている 超音波ドップラー血流計との違いは
超音波ドップラーでは
・太い血管の測定が主である→細い血管の流速は測定できない

・15分以上の連続測定はできない
 (キャピテーションにより生体に負担を与える)
ことがいわれています.

これに対して、今回 デモしてもらったレーザ血流計は
・細動脈、毛細血管、細静脈などの
 微小循環が測定対象である→逆に太い血管の測定は苦手

・無侵襲で連続測定が可能

このように微小循環が測定できるというところが「ウリ」です.

もうひとつの特徴は、ファイバーレスプローブということで
ややこしい技術的なことは
また担当の方を呼んで頂くとして
要点は、プローベの先端でレーザー処理を行うため
測定プローベの接続のファイバー部分が動いても
アーチファクトやノイズのない、きれいなデータがとれるということです.

a0055913_033580.gif


というわけで実際に、わがカテ室スタッフの
ME IT君、レントゲン TAMAさんを被験者として
レーザ血流測定を行って見ました.

それぞれに指先にレーザ血流測定の器具を取り付けてみました.
手を挙げてみたり、動いてみたり
はたまた橈骨動脈、上腕動脈などいろいろな動脈を
用手圧迫してみて変化をみてみたりしました.

先にもお伝えしたように反応がリアルタイムで
すぐに波形が変化することにびっくりです.

動きによるノイズもほとんどなく
臨床ですぐに使えると思いました.

a0055913_042317.gif


具体的な使用方法としては
すでにいくつかの施設で使われているように
PPI(末梢血管カテーテル治療)を施行中の
患者さんの末梢血管の循環モニタリングを考えています.

ASO(慢性下肢動脈硬化症)の患者さんで
末梢血管の治療を行う際に
これまでは、治療、手技のエンドポイントとしては
造影による確認、ドップラー血流計による確認などを
併用してきました.

このレーザ血流計 CDF 2000を用いれば
治療後、末梢動脈拡張後に
治療効果があれば、レーザ血流測定の数字が著明に改善することで
治療の効果を判定することができます.

特に重症下肢虚血や下肢潰瘍の治療のためには
こうした末梢微小循環の改善が不可欠でもあり
レーザ血流計をインターベンションに用いることで
末梢動脈カテーテル治療のさらなる改善が
期待されます.

下肢や末梢血管の病気の方は、増加傾向にあり
外来や病棟でも治療件数が増えています.

より良い治療のためには、弘法は筆を選ぶで
便利な道具や、よい道具が必要です.

いろいろと書いてきましたが
私 個人的には、このレーザ血流計気に入りました.
私のポケットマネーでは、とても購入できませんが
ぜひ病院で導入してもらえるとうれしいです.
by yangt3 | 2008-05-24 00:04 | 一般