もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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情報収集

緊急時の迅速な情報収集の有用性は
いうまでもないことだと思います.

例えば高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙歴のある方が
胸痛発作で救急来院されれば
かなりの確率で急性冠症候群が疑われ
迅速な治療が必要になります.

その場合にも過去の治療歴情報の把握はとても大切です.
過去半年から一年以内にステント治療を受けた患者さんが
胸痛発作で来院されれれば
はっきりと否定されるまではステント血栓症を第一に
考えて治療にあたることになります.

研修医レベルの話ですが、意識障害をみたら
まず低血糖を疑えというのもあります.
この場合もインスリンの治療歴や経口血糖降下剤などの
投与の有無の情報も重要になります.

いかに情報を集めるかが救命の鍵になります.

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夕張で救急での情報活用のため
病歴などを冷蔵庫に悪寒する試み(事業)が始まるそうです.

病歴など冷蔵庫に保管 市民主体で来月にも 救急隊が情報活
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/yuubari/98376.html

 【夕張】夕張市で高齢者らに病歴などを記した用紙を容器に入れ
 冷蔵庫に保管してもらい、傷病時に救急隊が活用する事業を、
 市民主体で早ければ七月にも始める。
 全国でも本年度に始めた東京都港区に次ぎ、市民主体では初めて。

 救急患者の情報を迅速に把握するのが目的で、
 用紙には、かかりつけ医、緊急連絡先、
 服薬歴なども記して専用容器に入れる。
 すぐ発見できるよう保管場所を統一する必要があり、
 港区の例に倣い、どの家庭でも場所が分かりやすい冷蔵庫とした。
 玄関内側や冷蔵庫ドアに容器の存在を示すステッカーをはる。

 市民らでつくる再生市民会議の福祉生活分科会を中心に
 市や市消防なども協力。町内会や民生委員が容器保管を呼び掛け、
 実費程度をもらう方針だ。

 同市は、六十五歳以上の高齢化率が市では全国一の42%、
 独居高齢者数が人口の13%を占め、
 急病患者が自分で病状などを説明できない例がある。
 また、急病患者の大半を運んでいた救急指定病院が
 財政破たんで昨年度からなくなり、
 救急隊が現場で搬送先を決める例が激増していた。
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高齢者の一人暮らしや、高齢者だけの世帯が増えている昨今
こうした病歴の保管と救急での情報活用は
私たちの地域でも応用が効くのではないでしょうか.

家族と同居されていても
お年寄りの病院にかかっている状況や病歴を
家族の方が十分に把握できておらず
緊急の時に情報収集に手間取ることもままあります.

よいと思われる試みはどんどん取り入れていきたいと思います.

こんな時代だからこそ
緊急の場合や、いざと言う時のために
あらゆる準備をしておくことが必要になると思います.

私的には、家族への思いや、子供たちへの思いなどを
書き記して形に残しておきたいと考えています.
by yangt3 | 2008-06-12 23:13 | 一般