もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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すてきなお年寄りの人たち

ペースメーカー植え込みの治療にしろ
狭心症のステント治療にしろ
最近、年配の方、高齢の方々の治療を行うことが多いです.

年配の方といっても、これまでの生活状況や体力など
さまざまに個人差があって
高齢者とひとくくりにすることはできないです.

80 歳を超えてもなお、かくしゃくとした方も大勢みえます.
自分で身の回りのこともきちんとできて
車も問題なく運転できる人もいます.

暦の年齢よりも、現時点での医学的、体力的な年齢が
一番だということです.

年配の方は、長く外来に通院される方も多く
こちらも長い付き合いとなります.

最近は、若い頃のお話もよく伺うことも多いです.

先日入院された方にあっては
お嬢さんの入学式の記念写真まで見せてもらいました.

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なんというか、こういったスーパーお年寄りには
こちらも、逆に圧倒されたり、元気をもらうこともままあります.

年配の方々のさまざまな経験や、いろいろな困難を
乗り越えられてきたこと
頑張って家族を支えてきたことなど
一目を置くべき、尊敬すべき年配の方を多く見ます.

研修医の頃に、受け持った患者さんは
脳梗塞でほぼ四肢麻痺の状態で、寝たきりでした.

沢山いる受け持ち患者さんの一人であったわけですが
あるとき、ベッドサイドで奥様が
若い頃の写真を見せてくれたことがありました.

当たり前のことですが
患者さんには、それぞれの人生があって
喜びも悲しみも幾歳月
若い頃は、私と同じように悩んだり、悲しんだり
喜びに満ちあふれたり、家族と過ごしたりしてきたという
その年月に思い至りました.

100人の患者さんがいれば100通りの個性があって
治療も100通り必要になります.

医師や医療スタッフが少なくなっても
医療の効率化の名の下に
個々の、本当に必要な治療の質を落とす訳には
いかないと思います.

高齢者の方が急性心筋梗塞で来院された時には
若い人と同様にまず適応があれば
カテーテル治療を行う訳ですが
高齢者の方々の中には、軽い認知症のために
治療中や治療後の安静が保てなかったり
カテーテル治療がうまく行っても
治療後に、肺炎や様々な合併症を併発したり
けっこう苦労することが多いです.

高齢者の方々の中には、さまざまな肉体的リスクファクターが
他にあって、バイパス手術はちょっと無理かな
という人も居られます.

このような方が急性心筋梗塞で来院されれれば
救命のためには、カテーテル治療でなんとかするしかないわけで
高齢者であっても、治療するものとしては
本当に緊張します.

高齢者の方々であっても
その方をささえ、元気になってくれることを
願っている家族がいる限り
完治や根治が無理でも、少しでもよい状況になるようにと
毎日、知恵を絞って治療にあたっています.

そういえば私の恩師である故 古高先生も
とてもお年寄りの方々を大切に診ておられました.

私も師にならって、高齢者の方、年配の方々も
安心できるような病院作りをしていきたいと思います.

アンチエイジングという言葉がちょっと流行です.
アンチエンジングのお手本のようなニュースは
もう皆さんもご覧になったことだと思います.

三浦雄一郎さんエベレスト登頂 75歳!!日本最高齢記録
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200805/sha2008052701.html

記事によると三浦さんは、心房細動という持病を抱えていたそうですが
カテーテル治療(カテーテルアブレーション)を受けて
このエベレス登頂に成功したということです.

気負わず自然体で、我慢せず、好きなことをやって
自然に暮らしていきたいものです.
私もスーパーじいさんになりたいですね.
by yangt3 | 2008-06-13 23:08 | 一般