ACLS をiPhoneに
2008年 10月 11日
若手スタッフのBLS、ACLSプロバイダーコース受講のための
勉強会が開かれています.
各科の専門を問わず、こうした心肺蘇生の知識は
病院現場スタッフにとって必須であるし
勉強した知識が即、その日の実践に繋がるからです.
大型本である、ACLS、BLSプロバイダーマニュアルを
普段持ち歩くのも大変なため、スタッフは必要な部分を
縮小コピーして持ち歩いたり
アルゴリズムの部分を自分のノートに貼り付けてます.
ACLSのアルゴリズムをみて
こうした内容こそiPhoneのコンテンツ、アプリにぴったりと
思っていたのですが
ついに iPhone用の ACLS アプリが登場しました.
http://doctorcalc.com/acls
内容は、2005年ACLSのガイドラインに準拠した内容です.
アルゴリズムには
・Acute Coronary Syndrome(急性冠症候群)
・Bradycardia(徐脈)
・Electrical Cardioversion(電気的除細動)
・Hypothermia(低体温)
・Pulseless Arrest(PEA)
・Suspected Stroke(脳卒中)
・Tachycardia(頻拍)
などが項目に挙げられています
それぞれのアルゴリズムを開いてみると
ACLS ガイドラインに準拠した各セクションの
アルゴリズムが開きます.
PEAはこちら
頻拍はこちら
プロバイダーマニュアルのアルゴリズムを
iPhoneで確認できるわけで
また違った観点でアルゴリズムの復習ができそうです.
もちろんこのACLSアプリだけでは
ACLSプロバイダーコースの合格するための勉強は
不十分なので、きちんと教科書で勉強が必要です.
iPhoneで気軽にACLSアルゴリズムを持ち歩けるというのが
いいですね!
ちなみにこのアプリを作成されたのは
デンバーにある外傷センターの救急専門医の先生です.
作成にあたっては様々な現場の医師が協力
されたそうです.
こうして現場に必要なものを
現場の医師が作り上げるというのが素晴らしいですね.
私も見習いたいものですが
なにぶんにもアイデアは沢山あるものの
アプリを作り上げるためのソフト開発の技術と知識がかけています.
数多くのベンダーの方々がこうした
医療系アプリ開発に興味を持っていただけるとうれしいです.
わが病院のSEさんにも
ぜひiPhone用アプリ開発の術を覚えてもらおうかな(笑)
ああ、言い忘れましたが
このACLSの内容は全て 英語表記です.あしからず.
すごく勉強になりますよ.