もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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癒しの音楽、癒しの声

音楽が傷つき疲れた心に 大きな癒しとなることは
誰しも経験があることです.

人それぞれに思い入れのある音楽が必ずあると思います.

私は、白い巨塔のテーマ曲として有名になった
「アメイジング・グレイス」の曲を聴くと
決まって 故 古高先生のことを思い出してしまいます.

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今は天上界に旅立っていった大切な人たちの想い出が
特定の曲に凝縮しているかのようです.

音楽と医学との関係については、以前から
さまざまに研究されてきました.

循環器の分野でも、カテーテル検査中に、BGMを流したほうが
検査を楽に受けることができるという研究成果があります.

音楽の血管拡張作用についても記事がありました.

 「好きな音楽」に血管拡張の作用 米研究者が報告
 http://www.cnn.co.jp/science/CNN200905180030.html




  (CNN) 好きな音楽を聴いて楽しい気分になっている時、
  私たちの体内ではどんな変化が起きているのか。
  米メリーランド大医療センターで循環器医学を研究する
  マイク・ミラー博士によれば、血管が拡張し、
  血液の流れがよくなる効果が確認された。

  ミラー博士らは、高機能の画像機器を使い、
  音楽を聴いている人の血管の変化を調べた。
  同博士によれば、本人の好きな曲がかかると
  「血管の内壁が弛緩して血液が通りやすくなり、
  心臓を保護する作用のある化学物質も分泌される」ことが分かった。

  ただ、それほど好きでない曲になるとこの効果はみられず、
  血管は収縮し始めた。また、たとえ好きな曲でも
  何度も繰り返して聞くうちに、効果が薄れる傾向も
  明らかになったという。

  血管は慢性的なストレスなどで硬くなり、
  その結果高血圧や心臓発作、脳卒中のリスクが
  高まることが知られている。
  ストレスには免疫力を低下させたり、
  老化を速めたりする影響もあるとされる。

  それでは逆に、楽しい気分で過ごすことで血管などを
  健康に保つ方法もあるのではないか。
  ミラー博士はそう考え、まず「笑い」の効果を研究した。
  その結果、コメディー映画を見て笑うことにより
  血管が拡張することが分かった。
  博士らはこれに続くテーマとして、音楽を選んだという。

  音楽でストレスや痛みを和らげる「音楽療法」は、
  すでに多くの病院で取り入れられている。
  米スタンフォード大の最近の研究では、
  うつ病と診断された高齢者らが音楽療法士の訪問で
  自信を取り戻し、症状が改善した例が報告された。

  ミラー博士は「音楽のリラックス効果で
  老化を遅らせることもできるはず」と、
  今後の研究に意欲を示している。
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音楽は、心臓にも血管にも良い作用があるということなんですね.

私たちのカテ室でも、検査中は
iPodから、BGMとして常にカテ室内に、音楽を
満たしているように心がけています.

ピコピコという心電図モニターの機械的な雑音に
ともすれば不安でいっぱいな患者さんも
ちょっと深呼吸して、BGMの聞き慣れた音楽に耳を傾けると
ちょっと安心されるようです.

カテ室での音楽の効果は、患者さんだけでなく
そこで働くスタッフにも同様の 良い影響を与えています.

沢山の医療機械が並ぶ殺風景なカテ室内に
音楽が満ちあふれることで、カテ室スタッフも
慌てることなく、冷静に落ち着いて、患者さんのケアに
専念できる環境になると思います.

私が常々感じることは、別にこうしてiPodやBGMに頼らなくても
人の声こそが、時に音楽と同じように
もしくは音楽以上に癒しの力を持っていると感じます.

例えば緊急の時のばたばた緊迫した状況で
力強いスタッフの声は、私たちの不安を吹き飛ばしてくれます.

家族の治療が終わるのを待って病室で待っている時に
担当の看護師の優しい声かけが
不安な気持ちを和らげてくれるでしょう.

連日のカテと仕事に追われて、めげそうな毎日ですが
カテ室スタッフの 元気でやる気のある会話を聞くたびに
こっそりとエネルギーをもらっている私です.

もちろん今は天上界に旅立っていった
大切な人たちの声を、今でもその暖かさとともに
一日足りとも忘れることはありません.

医療に関わる者として
知識や技術だけではなく、自分の声や身振り手振りも
全ての振る舞いが、患者さんへの治療に繋がるという
強い意識をもって
これからも仕事 頑張りましょう.

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by yangt3 | 2009-05-22 00:02 | 一般