もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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心臓CT進歩しています

今回のTOPCでは、カテーテルの話だけでなく
心臓CTを中心とした画像診断の話もありました.

今年のTOPICライブセッションでは、全てのライブ症例の紹介に
事前に行われた心臓CTの画像が供覧されていました.

心臓CT画像も、従来のSlab MIPによる病変の評価、石灰化の分析のみならず
病変のカラーマッピングによってマイクロチャンネルの存在についても
カテーテル治療の前に描出しようという流れが感じられました.

冠動脈造影のみの情報でそのまま治療となり
思わぬ病変の石灰化や複雑なプラーク性状で、
治療が難渋するということが日常のカテの仕事ではままあります.

カテーテル治療前にできるだけ心臓CTを行うことで
さまざまな冠動脈病変の情報を収集し
より安全で確実な治療戦略を考えることができる時代となりました.

昭和大横浜北部病院の落合先生のところでは、冠動脈疾患の診断に
冠動脈造影ではなく、まず心臓CTを行うとのことでした.

心臓CTにより事前に左主幹部に大きな不安定プラークを認めた症例では
あえて冠動脈造影を行わずバイパス手術に回すというケースもあることを
落合先生に教えていただきました.

心臓CTを中心とした診療の流れは非常に明確でわかりやすいものでした.

心臓CTが、これまでの冠動脈病変を拾い上げるという目的から
よりカテーテル治療に役に立つ情報を得るためのモダリティという
位置づけになりつつあると感じました.

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野崎の奥津先生のグループでは、急性冠症候群、胸痛症例を
とにかく全例、心臓CTを撮影してトリアージを行うという試みを紹介していました.

心電図も血液検査も正常、トロップTも正常と言う症例で
心臓CTを行い、3枝病変や左主幹部病変が見つかるという例もあるそうで
難しい急性冠症候群のトリアージに、心臓CTの有用性を痛感しました.

最近の心臓CTの進歩により、狭窄病変の拾い上げだけでなく病変プラークの不安定性
つまりはカテーテル治療の歳の末梢塞栓、Slow Flow、No Reflowなどを
引き起こすリスクも事前に評価することが可能になりつつあります.

当院カテ室でも、今年の2月に導入された心臓CTをより効果的に
活用していきたいと思います.

導入当初は、冠動脈病変の拾い上げが中心となっていましたが
最近では、極力、今回の学会でも議論されたように
治療前の事前の病変の評価、マイクロチャンネルの存在、
末梢塞栓のリスクの評価、不安定プラークの評価など
治療に直接結びつく情報収集に努めています.

まだまだトップオペレーターの先生方の施設のように
CTOのレトロを組めるような段階ではないのですが
治療前の心臓CTをきちんと読影して評価することにより
当院でもCTOの治療例が、徐々に増えてきています.

これからも全国の諸先生方のご指導により精進して行きたいと思います.

Macなカテ室として、心臓CTの活用と運用については
もう一つ当院で取り組んでいることがあります.

当院カテ室では、心臓CTの画像解析に、ザイオを使用しています.
Macな私は、ザイオの画像をMacBook Pro上で見ることができます.

BootCampではなくVMware Fusionをいうエミュレーターソフトを使い
Macをリブートすることなくそのまま仮想ウィンドウズを立ち上げて
ザイオを使用しています.

ザイオさんが無料配布しているZIOTermというビューアーソフトも
もちろん動きます.

現在、当院で取り組んでいることは
病院と常勤医師の自宅をザイオネットワークでつなぐという試みです.
私は、Macユーザーですので、自宅で病院のザイオサーバーに
アクセスすることが可能な環境になっています.

病院内のWiFi環境の整備とPHS代わりのiPhone 配布がもっと進めば
ザイオ画像のiPhoneへの配布も可能になると思います.

私たちのやり方で、私たちができることをこつこつと頑張って
皆様のお役に立つように努力を続けていきたいと思います.

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by yangt3 | 2009-07-21 00:09 | 一般