もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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みんなの支えがあればこそ

たまった書類の処理が完了してやっと本を読む余裕ができました.

とりあえず目に付いた面白そうな本を片っ端から読破です.

 オール1の落ちこぼれ、教師になる

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宮本 延春 著

話題となった本ですが、文庫になったのでやっと読むことができました.

 中学校の通知表は「オール1」.
 中3の時の学力は、漢字は名前しか書けず.
 英語の単語は知っているのがBOOKだけ.
 数学の九九は2の段までしか言えない.

 そんな落ちこぼれの筆者が、いじめ、ひきこもりのどん底から
 いかにして這い上がったかという
 Bildungsroman、ビルドゥングスロマンであります.

この種の本にありがちなどこか上から目線もなく
素直で平易な語り口にとても好感が持てました.

たしかに子供たちにもちょっと読んで欲しい本ですね.

どん底から這い上がるために、
本人のやる気と努力が一番なのは当たり前なのですが
最後までやり通すことができたのは、やはり周りの支えがあったからですね.

筆者を支える彼女(奥様)、建設会社の社長さん、高校の先生方などなど
心から信頼できて支えてくれる人こそが、一番の宝物だったんですね.

もし本当に孤島で独りぼっちで、話をする人さえいなかったら
努力の継続は大変だったかもしれません.

結局のところ、補給を無視して戦いには勝つことはできません.

地方の医療の状況も同じような面があります.
地方の医師不足、スタッフ不足の解消のため、地方の病院は
手当の増額や医師住宅の完備など、さまざまな手段を講じています.

それでもなかなか人が集まりません.

経済的な問題だけでなく医師確保、スタッフ確保のためには
やはり教育の充実や、自分の腕を磨ける症例の充実なども必要になります.」

さらには少ないマンパワーの中で燃え尽きてしまわないような
支えと補給が必要です.

若い研修医の先生だけでなく、病院で中堅として働く意思、スタッフにとっても
仕事を続けるために、こうした様々なサポートや補給がなければ
仕事を続けていくのは、かなり難しいです.

先日、鹿児島から来てくれた古い友人の病院では
こうした働くスタッフへのサポートがハードの面でも、ソフトの面でも
充実しているようです.本当にうらやましい.

やはり心が揺れる今日この頃です.
by yangt3 | 2009-08-10 07:56 | 一般