もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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WiFi対応のペースメーカー

循環器医の仕事は、冠動脈のカテーテル治療だけでなくて
いろいろな仕事に携わっています.

不整脈の治療やペースメーカーの治療も大事な仕事の一つです.

青森@細いカテ先生にインスパイアされて、今回は
電気関係の記事です.

最近、こんな記事が出ました.

 1)Wi-Fi対応のペースメーカー、米国で初の装着患者
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/11/news031.html

WiFi対応のペースメーカー_a0055913_0143881.gif


簡単にいうとWiFiの無線ホームモニタリングシステムが実用化されたということです.
ペースメーカー植え込みされた患者の皆さんは
定期的なペースメーカーのチェックの際に、いちいち病院まで足を運ぶことなく
自宅にいながら、遠方でも、植え込みされたペースメーカーが
きちんと作動しているかどうか、問題がないかどうか
無線WiFi経由でモニタリングしてくれるそうです.

無線ホームモニタリングシステムでチェックされたペースメーカーのデータは
専用のサーバーに集められ、なにか問題が会った場合にはすぐに
担当医師と患者さんに通知する仕組みとなっているそうです.

通常の場合は、ペースメーカー植え込みを受けた患者さんは
定期的に病院に来院していただいてペースメーカーチェックをしています.

チェックとチェックの間は、1ヶ月から3ヶ月、6ヶ月と
患者さんの状態によって決めています.

現在のペースメーカーテクノロジーの進歩で、それほど大きな問題は起きないのですが
この新しい無線モニタリングを使えば、ほぼ毎日、自動的に
ペースメーカーチェックがなされるわけで
よりきめ細やかな診療につながると思います.

ペースメーカーの バッテリのチェックもばっちりですね.

そしてあってはならないことですが、ペースメーカーリードの断線の問題も
こうした無線モニタリングで、素早くチェックされることでしょう.

この無線モニタリングシステムを、血圧や血糖値など様々な疾患に関連する
重要な項目に応用すれば、さらにきめ細やかな疾患の治療につながると思います.

もちろん担当医に会えなくて寂しいと言われる方々にはテレビ電話やSkypeなどを
使って遠方でも話をすることが出来ますね.

ちょとと今後の展開を楽しみにしたいトピックだと思います.

ペースメーカー担当の方、また詳しい情報教えてくださいね!

Macユーザーとしては、もちろんMacとiPhoneに対応した
システムを期待しています.
by yangt3 | 2009-08-14 00:15 | 一般