切れない糸
2009年 08月 15日
お盆という時期でもあり、どうしても昔の懐かしい思い出に
気持ちが跳んでいくようです.
この春に、大切な友人であり仲間である Sさんが急逝され
今年は特に特別な思いがあります.
当たり前のようにいつも身近にいて
たわいのない冗談から、まじめな仕事の話、そして招来の夢の話など
沢山の時間を共有した大切な友人でした.
さらにはこの病院に異動する前に、急逝された私の大切な上司の古高先生.
いまだにその喪失感は、埋められていません.
仕事場で、カテ室で仕事に追われているときには
一生懸命で気を紛らわしているわけですが、ふっと出来た隙間の時間に
そこにいるべき人がいない悲しさや寂しさを感じてしまいます.
突然の別れから、本当にずいぶん長い時間が過ぎてしまいました.
たとえたわいのない話でも、ただそばにいてもらうだけで
おだやかな気分を与えてくれました.
かけがいのない人たちをなくした寂しさは
時が経っても、よりいっそう強まるばかりです.
最近フォローしている好きな作家 坂本 司 さんの作品です.
切れない糸
思いがけず家業を継ぐことになった若者の奮闘記です.
別離の悲しさや、いろいろな人間関係のつらさを
癒してくれるのも、また人々の暖かさやつながりということでしょうか.
おすすめの本です.
読み終わった後に、タイトルの意味がわかります.
そして元気をもらえます.
他の坂本 司さんの作品ももちろん おすすめです.