もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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カテゴリ:カテーテルの話題( 65 )

狭心症のカテーテル治療を行う時に
ほとんどの症例で、血管内超音波・IVUSを使っています.

カテーテル治療の際にリアルタイムに冠動脈の状態や
病変の状態を観察することができるため
IVUSは、カテ室にはなくてはならない必須の医療器具です.

問題は、膨大な検査データの管理をどうするか、です.

詳細に検討する時には、検査データを最初から全部
目を通すことになりますが
「この間のあの症例はどうだったっけ」という時に
ちょっと困ってしまいます.

個人的にではありますが、とりあえずMacとKeynoteでもって
あくまでデータ整理と検索用ということで
IVUSファイルを作って役立てています.

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治療前後の、主立ったIVUS所見を2枚のスライドにまとめています.
3年前から初めて当院の症例を全部こうして作っているので
けっこう膨大な数にはなっています.

なんといっても症例発表やプレゼン、となった時に
すぐにスライドに使えるというのが強みです.

KeynoteはMac専用のプレゼンソフトなので
院内のMacユーザーだけには、IVUSスライドデータを
見てもらうことができます.

こうして仕事をだしにして院内のMacユーザーを増やす作戦です(笑)
by yangt3 | 2009-05-08 00:03 | カテーテルの話題

Dio使ってみました!

話題の Dioをさっそく使ってみました.

症例は石灰化のきつい、びまん性の長い病変でした.

まず IVUSカテーテルが通過せず
続いて1.5 mmバルーンも病変の石灰化のために
バルーン破裂を来ししまうような厳しい病変でした.

ガイドワイヤー2本を使って Buddy Wireとしましたが
通常の方法では、ステントを病変に持ち込むことが
非常に困難な症例でした.

石灰化の強い、狭窄度の強いタイトな病変の治療をする場合
最後はロータブレーターを使うしか方法はないのですが
全ての施設で使えるわけではありません.

当院では,心臓外科を併設していないためロータが使えません.

そんな困難な状況の中でなんとか難しい治療を完了させようと
いつも四苦八苦です.

今回は、幸いなことにDioを使用することで
困難な厳しい病変も、Dioサポートのステント植え込みにより
うまく治療を行うことができました.

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おもわず、やった!と、カテ室一同、ガッツポーズです.

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by yangt3 | 2008-11-27 00:07 | カテーテルの話題

CTO セミナー in 名古屋

先日は、名古屋徳洲会病院の
角辻先生カテラボに、また出かけてきました.

当院で長らく通院されておられる透析の患者さんの
カテーテル治療に立ち会うためです.

透析患者さんとして、病変は、右冠動脈のがちがちの石灰化の
慢性完全閉塞病変(CTO)でした.

当院で可能なカテーテル治療を行いましたが
この右冠動脈の慢性完全閉塞病変については
強い石灰化のため、通常のアプローチ(Antegrade)では
開通させることが困難だったからです.

当日は、当院のME I 君とともに参加.
CTO治療については、権威である角辻 曉 先生に
この治療困難な慢性完全閉塞の治療を依頼した次第です.

角辻先生の力を持っても、かなり難しい症例でした.
それでも8時間あまりの治療を経て
最後には、無事に長らく閉塞していた右冠動脈は
無事に、カテーテル治療により再度開通しました.

なによりも、今回、この困難な治療に立ち向かった患者さんが
一番大変だったと思いますが、きれいに冠動脈を
通してもらう事ができて、主治医としても、本当に感動、感謝です.

名古屋徳洲会病院 循環器科の角辻先生を始め
亀谷先生、三井先生、カテ室スタッフの皆さんには、本当にお世話になりました.
このブログの場をお借りして感謝を述べさせていただきます.

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by yangt3 | 2008-02-09 00:06 | カテーテルの話題

血栓吸引と末梢保護

日本国内では、急性心筋梗塞のカテーテル治療
冠動脈インターベンションを行う際に
病変に多量の血栓が存在する場合には、治療手技による
末梢塞栓や No RelowおよびSlow Flowなどの合併症を
防ぐ為に、専用カテーテルによる血栓吸引が行われます.

急性心筋梗塞の血栓がどれだけ大変なものであるか
以前の記事でも紹介しています.

1)沸き上がる血栓 急性心筋梗塞の恐ろしさ
 http://tomochans.exblog.jp/3917651/

2)血栓吸引カテーテル
 http://tomochans.exblog.jp/3655307/

実際の治療では、末梢プロテクトバルーン、血栓吸引カテーテル
さらに最近では、フィルトラップと呼ばれる塞栓予防の
手技も併用しています.

3)急性心筋梗塞への新たな取り組みーフィルトラップの使用経験
http://tomochans.exblog.jp/6402020/

血栓吸引カテーテルの総説については以下を参考にしてください

4)血栓吸引カテーテルの成績とその適応
http://www.kessen-junkan.com/2005061302/22.pdf

日本国内で幅広く行われている血栓吸引療法ですが
以外にも急性心筋梗塞の治療においては、欧米での使用は
これまで限られていたようです.

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by yangt3 | 2008-02-08 08:41 | カテーテルの話題
心臓のカテーテル治療は日々、進化を続けています.
治療器具(デバイス)も、治療する医師の技術(スキル)も.
最近の進歩には、目覚ましいものがあります.

ひところに循環器科医師を悩ませていたステントの再狭窄の問題も
薬剤溶出ステントの登場と臨床での使用が始まり
ほぼ解決されたかに見えます.

薬剤溶出ステントの使用経験が蓄積されるについれて
再狭窄や再発がゼロではないことがわかってきました.
さらには薬剤溶出ステントの再狭窄が起こりやすい要因も
明らかになりつつあります.

その要因としては
・透析患者であること
・糖尿病の有無
・分岐部病変
・複雑なステント植え込み手技、などが挙げられています.

当院でも、多数の症例に薬剤溶出ステントを用いた治療を行っており
幸いに再狭窄症例や遅発性血栓症などの合併症症例はまれです.

もしステントの再狭窄が発症した場合にも
早めに再度のカテーテル治療を行う事により良好な結果が期待されます.

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by yangt3 | 2008-01-11 00:00 | カテーテルの話題

プラビックス使用開始.

これまで狭心症、心筋梗塞のカテーテル治療の際には
ステント植え込み治療を行った場合には
坑血小板薬と呼ばれる薬を処方してきました.

具体的には、バイアスピリン、バッファリンに加えて
パナルジンというお薬の2本立てでした.

パナルジンというお薬は、まれながら時々
お薬の副作用があり、継続が困難になることも
ありました.

そうしたパナルジン不耐症の方においては、
パナルジンを中止し、他の薬剤
例えば、プレタール、アンプラークといった
別の種類の坑血小板薬を使用しなければなりませんでした.

韓国、中國などのアジアを含む諸外国では、すでに
パナルジンではなく、副作用の軽減された
プラビックスというお薬が使用されていました.

そういう意味で、日本の循環器医師は、カテーテル治療後の
内服治療に苦労していました.

ようやく、日本でも、カテーテル治療、狭心症、心筋梗塞において
このプラビックスが使用可能になりました.

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by yangt3 | 2007-11-09 23:20 | カテーテルの話題
私たちの病院では、開院後10数年以上が経過し
古くから通院されている高齢者の方も
多いです.

さらに通院透析治療も行っており
心臓疾患のみならず、末梢動脈疾患、下肢動脈疾患も
よく見られる疾患の一つです.

狭心症や心筋梗塞と並んで、患者さんの数も多く
適切な治療を行わなければ、大変なことになるかも
しれない、こうした末梢動脈疾患ですが
以外に皆さんの認知度は低いのが現状です.

-----------NIKKEI NET
認知度低い末梢性動脈疾患(PAD)
http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070927hj000hj

末梢動脈疾患(PAD)は、両下肢の健康に関わるだけでなく
悪化すれば、下肢の外科的手術、切断手術も
必要になることがあります.

さらには、その他の狭心症や、脳卒中などの全身の
動脈硬化の危険信号として認識する必要があります.

糖尿病、高血圧、高脂血症で通院中の70歳男性が
両足のしびれ でもって循環器を受診されました.

検査を行ってみると重症の末梢動脈疾患でした.

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by yangt3 | 2007-11-06 20:44 | カテーテルの話題
私たちのような地方の病院の使命として
最初の救急対応をきちんと行うということがあります.

当院は、循環器のカテーテル検査・治療が可能な病院として
循環器救急にもできるだけ
対応できる体制作りに勤めています.

マンパワーや設備に限界があり、心臓外科を併設していないため
重症患者においては、当院で、必要な処置、治療を
行った後に、近隣の期間病院に搬送という手順になります.

10月のカテーテル治療実績を振り返ってみると
実に急性冠症候群、急性心筋梗塞症例が
3割近くを占めていました.

当院の循環器診療の実際において
いかに緊急対応が大きなウェートを占めているかと
いうことです.

急性心筋梗塞、急性冠閉塞への対応システムには
特に意を尽くしていて
カテ室コール15分で、カテがスタートできる体制を
この2年で作り上げました.

今回、さらに急性心筋梗塞の治療について
新たな取り組みを行いました.

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by yangt3 | 2007-11-05 08:51 | カテーテルの話題

眠れない夜

昔からオフコースが好きで良く聞いています.
通勤の車の中で、書類を書く時のBGMに
最近めったにいかないカラオケでの持ち歌です.

最近、当直も多く、また寒さのために
忙しくなってきて
当直も眠れない日々が続いています.

この土曜日の当直も
眠れない夜 でした.

その救急コールは、日曜日の早朝に
届きました.

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by yangt3 | 2007-10-28 22:13 | カテーテルの話題

末梢血管治療

最近さまざまな分野で血管内治療
カテーテル治療が行われています.

心臓のカテーテル治療はもちろんのこと
腎動脈の狭窄、頚動脈の狭窄などに対しても
積極的にカテーテル治療が行われるように
なっています.

これまでは、心臓・冠動脈の治療は
循環器内科医が行い
脳血管造影、頭部の血管内治療は
脳外科医が行うという慣習でした.

その他の領域は、放射線科医師が行っていました.

下肢動脈硬化症に代表される末梢血管の治療も
同様であり、放射線科、血管外科の医師の仕事でした.

最近になり循環器科医師の間でも、この末梢血管の
診断と治療に関心が集まっています.

循環器の学会や研究会でも、この末梢血管の治療が
話題として良く取り上げられるようになってきました.

冠動脈のインターベンション治療で培った
技術と経験を活かして
多くの循環器科医師が、末梢血管のカテーテル治療に
力を注ぐようになりました.

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by yangt3 | 2007-10-05 08:49 | カテーテルの話題