もはや東可児病院循環器科の非公式ブログです(^.^)


by yangt3
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忙しすぎる外来

一日に339人もの患者さんを診察した医師の記事が
掲載されていました.

 1日339人診察の医師に衛生署が勧告、台湾
 http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2728445/5784691?blog=sonet

台湾で働く整形外科の先生の話だそうです.

台湾は高雄市の私立病院に勤務する整形外科医の話だそうです.

記事よれば昨年1年間に診察した外来患者が6万1366人だったとか.

計算すると一日あたり最大339人を診察し
一人あたりの診察時間が84秒になるそうです.

医師はこんなことを語っているそうです.
「わたしだってこんなに多くの患者を受け入れたくはない.
 ただ、来院した患者を診ないというのは不公平だと思ったまでのことだ」

これだけの患者さんが大挙して外来に来られるほど人気の先生なんですね.

私の外来に来られる患者さんの数は、これほど多くはありませんし
だいたい能力の限界もありますから
沢山の患者さんを診察するのはとても無理です.

ただこの医師の気持ちはよく理解できます.
私も出来るだけ外来に来ていただいた方には時間の許す限り
対応したいと思います.

忙しすぎる外来_a0055913_0131865.gif


それでもこんな時には本当に困ってしまいます.体は一つしかないのですから.

・外来診療中に病棟で、受け持ちの患者さんの急変で呼ばれた.

・外来診療中に急性心筋梗塞の患者さんが救急来院され呼ばれた.

・カテーテルの仕事中に、病棟から呼ばれた.救急外来から呼ばれた.

ほんと、どうしたらいいの?と途方にくれてしまいます.

外来で長らく待っていただいている方々には、本当に申し訳ないのですが
やむを得ずに、救急優先、重症の方優先で診療させていただいています.

おそらく日本全国の医師が毎日仕事に追われつつ
こうしたジレンマに悩んでいるのではないでしょうか.

状況が少しでも改善して欲しいと思います.
# by yangt3 | 2010-05-22 00:01 | 一般
最近話題のツイッターですが、皆さんも使われているでしょうか.

私もツイッターをけっこう活用しています.

情報発信というよりは、日頃お世話になっている諸先生方との
情報交換のためにツイッターを利用させてもらっています.

時間に関係になく、いろいろとつぶやいておけば
諸先生方の楽しいレスポンスをいただけて、いつも勉強しています.

メールではどうしても形式張ってしまうというか
真面目な文章になってしいますが
ツイッターであれば、直接お話をさせていただくような気軽さがあります.

学会や研究会に参加した時にも、すごく活躍しています.

もちろん私は iPhone 3GSでツイッターです.
画像添付のつぶやきもiPhoneならではの魅力ですね.

ツイッターを消防庁が災害情報発信のために活用を開始したそうです.

 消防庁、ツイッターで災害情報発信
 http://www.j-cast.com/mono/2010/05/19066811.html

消防庁が災害情報をツイッターで始めたそうです_a0055913_2185792.gif


アカウントは「FDMA_JAPAN」だそうです.

記事によれば、 2010年5月18日より消防庁は
災害時の双方向情報発信手段として、ツイッターの活用を開始したそうです.

その名も「災害情報タイムライン」だそうです.

震度5強以上の地震など、大規模災害時に
同庁がとりまとめている被害情報を
ツイッターのタイムライン上で発信していくとのことです.

また、フォロワーから寄せられた災害情報に
地元消防からの報告にない重要なものがあれば
同庁が事実関係を確認してくれるそうです.

災害情報とツイッターの組み合わせは非常に有意義な試みですね.

ツイッターをされている方は、一度フォローされてみてはいかがでしょうか.

私はさっそくフォローを開始しています.
# by yangt3 | 2010-05-19 21:09 | ニュース
岸和田で92歳女性の弁膜症の手術に成功したそうです.

 92歳女性 心停止状態で手術 岸和田市民病院が成功
 http://www.sankei-kansai.com/2010/05/14/20100514-023849.php

記事によると、大阪府の病院で、重症の大動脈弁狭窄症の92歳女性に対して
弁置換手術と冠動脈バイパス手術が無事に行われ、患者さんもお元気になったそうです.

弁膜症と重症狭心症の手術を行うためには、人工心肺装置が必要になりますが
92歳という御高齢でありながら5時間にもおよび手術を無事に乗り切ったそうです.

御高齢の方の心臓病の治療については、年齢ゆえに
いろいろな治療を受けられる事を断念される方も多いと思います.

最近の医療技術の進歩には著しいものがあり
御高齢だからといって手術や治療をあきらめることはないと思います.

もちろんカテーテル治療においても、御高齢の方であっても
安全に行えるようになってきました.

その要点としては、暦の年齢ではなく、個々の患者さんにおいて
心肺機能を含めた全身状態がどのようなものであるかが大切になります.

弁膜症だけでなく、動脈瘤などの疾患も
緊急ではなく、前もってわかれば十分に余裕を持って対応することも可能です.

まずはきちんと専門医にかかって検査を受けられる事をオススメします.
# by yangt3 | 2010-05-15 13:59 | ニュース

休診のお知らせ

5月13日(木曜日)、5月14日(金曜日)の二日間
福島県郡山市で開催される安達太良ライブデモンストレーションに
参加させていただきます.

そのため5月14日(金曜日)の循環器外来午前診は
休診とさせていただきます.

5月15日(土曜日)の循環器外来午前診は予定通りです.

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします.

休診のお知らせ_a0055913_16283964.gif

# by yangt3 | 2010-05-12 16:28 | 一般
外来の待ち時間はどこの病院でも頭を悩ませる問題です.

医師や看護師などの医療スタッフの絶対数の不足があり
とりわけ地方の病院では、待ち時間もかなりのものです.

この連休明けの外来では、患者さんで大変混みあってしまって
中には2時間以上待ちというような過酷な事態になってしまいました.

外来の合間に緊急が入ったり、病棟の受け持ち患者さんの容体が急変したり
普段の外来でも様々な突発的な出来事によって
ますます待ち時間は長く、長くなってしまいます.

日頃通院されている患者さんは慣れたもので
手ごろな文庫本や本を持参して読書しながら
外来待ち時間を過ごされています.

医師の増員は、すぐにどうにかなるものでもありません.
なんとか待ち時間を短くする事はできないのでしょうか.

いつもお世話になっております瀬戸の公立陶生病院では
外来待ち時間の軽減のために素晴らしい取り組みをされているそうです.

 外来待ち時間に病気対策講座 瀬戸・陶生病院
 http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20100511/CK2010051102000023.html
 (以下、記事より引用)

 ー同病院の外来待ち時間は、30分から1時間程度.
  中には、2時間以上待たなければいけないケースもある.
  こうした患者たちの負担を軽くしようと
  同病院の看護師たちが昨年11月ごろ
  「外来待ち時間対策プロジェクトチーム」を結成し
  今年2月下旬から、総合受付ロビーで講座を始めた.
 
  看護師らが講師を務め、午前10時から1時間開催.
  各科の診療状況に合わせており、日程は不定期だ.
  禁煙や糖尿病、メタボリック症候群などテーマは多彩.
  中には講座を目当てに来る人もいるという.

とても素晴らしい試みですね.

医師やスタッフの増員など、現実的に無理なことではなく
発想の転換でもってつらい外来待ち時間を、楽しくわくわくする
患者さん向けの外来講座を受ける時間に変えてしまうなんて
本当にすごいです.

患者さんの立場にたった発想と行動は、私たちも多いに見習うべきと
とても感心いたしました.

二番煎じで申し訳ないのですが
私たちの病院でも、外来待ち時間の負担を軽くするため
同じような試みをしていけたらいいな、と思います.

関係各部署の方々、よろしくお願いします.

外来待ち時間を学習の場に_a0055913_4595480.gif

# by yangt3 | 2010-05-12 05:00 | ニュース